Sunday Song Book #1254

2016年10月23日 | Sunday Song Book

2016年10月23日プレイリスト
「汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)」
1. ターナーの汽罐車 / 山下達郎 "アルチザン" "オーパス" '91
2. 恋の汽車ポッポ (シングル・ヴァージョン) / 大瀧詠一 '74
3. 恋のブギ・ウギ・トレイン / アン・ルイス '79
4. TRAIN-TRAIN / THE BLUE HEARTS "TRAIN-TRAIN" '89
5. 汽車 / EPO "WICA" '92
6. 機関車 / 小坂忠 "ほうろう" '75
7. MIDNIGHT TRAIN / 浅井健一 '07
8. ラスト・トレイン / 竹内まりや "ポートレイト" '81
9. 駅 / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
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■内容の一部を抜粋
・近況
仕事の都合で番組は前倒しで収録しているそうだ。曲書きの仕事が入ってきて構想を練ってる途中なのでスタジオ仕事は休んでるとか。

・汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)
10月14日は「鉄道の日」。新橋に鉄道が開通した記念日だという。リスナーから特集のお題が届いていたり、鉄ヲタも多いし、今年のはじめに飛行機というお題で「棚つか」をやったこともあり、今回は鉄道関係、汽車、トレインなどにちなんだ「汽車で棚からひとつかみ」。今週は邦楽編でほとんど同世代やロック系、ポップ系の歌を集めた。

・ターナーの汽罐車
達郎さんは割りと汽車関係の歌があり、いちばんおなじみなのが1991年のアルバム『ARTISAN』に入っている「ターナーの汽罐車」。イギリスの風景画家ジョセフ・ターナーの「汽車、蒸気、速力」という有名な絵にインスパイアされて作った歌。1991年当時、バブル時代に流行ったいわゆるカフェバーで、倦怠期を迎えた男女が時間を持て余している金曜日の夜、その店に掛かってるのがターナーの絵だという設定。

・恋の汽車ポッポ (シングル・ヴァージョン)
大瀧詠一さんのソロ作品の第一作。1971年の「恋の汽車ポッポ 」(シングル・ヴァージョン) 。はっぴいえんどと並行してソロ作品を出しはじめた頃の歌で、それまでのバッファロー・スプリングフィールドを中心にしたウェストコースト・サウンドのアプローチから一転して、大瀧さんのルーツであるスクリーン・ジェムズの音(イントロは「ロコ・モーション」でドラムを叩いているのは細野晴臣さん)。

達郎さんの周りには鉄ヲタが多い。いちばん近いところでは難波弘之さん。彼はツアーに出ると、先に現地行って、一畑電鉄に乗るとか、山形新幹線を見に行くとか、九州の東の方の電車だと運転席の見えるいちばん前に陣取ってずっと見てるという人。

・恋のブギ・ウギ・トレイン
1979年にアン・ルイスさんに提供した「恋のブギ・ウギ・トレイン」。今では達郎さんのレパートリーになっている。作詞吉田美奈子、作曲・編曲は山下達郎。アン・ルイスさんは無類のディスコ好きなのにディスコ・ソングがなかったので書いた作品。レコーディングのときに風邪を引いて39度近くの熱があり朦朧としたのを覚えている、でも曲は自分でも気に入ってるので、今では自分でもやっている、と達郎さん。

今から30数年以上も前の話。難波弘之さんがレコーディングの休憩時間に鉄道関係の写真集を読んでいた。台車の写真集で「こんなの見て何がおもしろい? 全部同じに見える」と思ったとか。達郎さんはどちらかといえば飛行機のほうが好きで、このあいだ九州から移動するときにローカル線で36人乗りのプロペラ機 SAAB340Bに乗ったとか。「これはよかったですね。4000メートルぐらいをずっーと行くんです。すべてああいうので行きたいです。1200メートルの滑走路、で降りられるという、YS11みたいなやつ。プロペラ機好きです。まぁ、だから鉄ヲタもおんなじようなもんだという」と達郎さん。

・TRAIN-TRAIN
ブルーハーツの1988年のサード・アルバム『TRAIN-TRAIN』のタイトル・ソングで真島さんの名曲「TRAIN-TRAIN」。「この時代は歌も直してなければ、楽器も直してないので、声が上ずるところはそういう具合になりますのでですね、ホントそれが説得力になるんですが。今、全部そういうの直しちゃいますから(笑)、いい時代なのか悪い時代なのかわかりませんが。いや〜いいわブルーハーツ。最高だ」と達郎さん。

・汽車
EPOの1992年のアルバム『WICA』から「汽車」。

・山下達郎アコースティック・ライヴ入場者限定販売のTシャツをプレゼント
新宿ロフト設立40週年「新宿ロフト 40TH ANNIVERSARY 40YEARS ✕ 40LIVES」の一環で10月3日(月)、4日(火)の二日間「山下達郎アコースティック・ライヴ」を行った。その際に作った入場者限定販売のTシャツ(黒)を番組リスナー10名にプレゼント。締切は11月頭の予定。

■リクエスト・お便りの宛て先・プレゼント:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・機関車
小坂忠さんの1975年のアルバム『ほうろう』から「機関車」。当時この曲は歌詞に問題ありとされて放送禁止になった。現在は歌詞を特定して放送禁止になることはほとんどなくなったという。「歌なんですから。まぁいろいろなことがありますけれど。ようやくこういうものがちゃんと放送に乗っけられるようになったというのはいいことだと思います。昔はかけたくてもかけられなかつたんですけれども。今日は汽車の棚つかでございますので喜んでかけちゃいます」と達郎さん。バックはキャラメル・ママ。

・MIDNIGHT TRAIN
浅井健一さんの2007年のシングル「DARK CHERRY」のカップリングで「MIDNIGHT TRAIN」。まりやさんがベンジーのファンなので家にあったとか。

・ラスト・トレイン
竹内まりやさんの1981年のアルバム『PORTRAIT』から「ラスト・トレイン」。大貫妙子作詞、山下達郎作曲・編曲。

・ラジオを長く続かせる秘訣
リスナーから「ラジオを長く続かせる秘訣がありましたら教えてください」という質問。
「長く続かせる秘訣、そんなもんわかりません。自分でもなんで24年もこれが続いてるのかですね、わかりません。みなさまのご支援の賜物でございます。よろしくお願いします(笑)」と達郎さん。

・駅
竹内まりやさんの1987年のアルバム『REQUEST』から「駅」。

2016年10月30日は、「汽車で棚からひとつかみ(洋楽編)」
http://www.tatsuro.co.jp
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