Sunday Song Book #1253

2016年10月16日 | Sunday Song Book

2016年10月16日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. ヘロン / 山下達郎 "コージー" "オーパス" '98
2. TOBACCO ROAD / THE NASHVILLE TEENS '64
3. OUR DAY IS HERE / J.P.ROBINSON '74
4. BLUE SKY / THE ALLMAN BROTHERS BAND "EAT A PEACH" '72
5. GREEN-EYED LADY / SUGARLOAF '70
6. ALL YOU DO IS DIAL / HEATWAVE "HARD TO HANDLE" '77
7. I WANT TO GIVE MY EVERYTHING / NEWBY & JOHNSON '70
8. LA VIE EN ROSE / 山下達郎 "RAY OF HOPE" '11
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■内容の一部を抜粋
・近況
「ここのところちょっと野暮用がすごくありまして。人と会わなきゃならないとか、いろいろなことがありまして。ちょっと忙しくしておりますが、番組のほうは一生懸命」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
バタバタしているので今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・ヘロン
リスナーからのリクエストで「ヘロン」。

・TOBACCO ROAD
ジョン・D・ラウダーミルクが亡くなった。享年82歳。ジョン・D・ラウダーミルクはもともとは南部のカントリー・シンガーだったけれども、ソングライターとしてかなりの成功を収めた人。不思議な曲をたくさん書く人でポール・リビア&レイダースのヒット曲「INDIAN RESERVATION(嘆きのインディアン)」やカジノスのドゥーワップ「THEN YOU CAN TELL ME GOODBYE」、そんなうちの一曲でナッシュビル・ティーンズの「TOBACCO ROAD」。南部のプア・ホワイトを歌った歌で1964年、全米14位。ナッシュビル・ティーンズはイギリスのグループで全英では6位。ナッシュビル・ティーンズのドラマー、バリー・ジェンキンスはのちにアニマルズのメンバーになる。「この人上手いんですよ、テクニックがある」と達郎さん。

・OUR DAY IS HERE
何週間か前のリクエストでマイアミのソロ・シンガー、J.P.ロビンソンの「OUR DAY IS HERE」。達郎さんはレコードを持ってるものの、どこかにいって出てこず、未だに見つからないとか。番組でそう話したら松尾潔さんがマイアミのコンピCDをプレゼントしてくれたそうだ。その中から1974年のシングルで「OUR DAY IS HERE」(当時はB面だったという)。彼のシングルの中で今や最も高額になった作品。

・BLUE SKY
リスナーからのリクエストでオールマン・ブラザーズ・バンドの1972年のアルバム『EAT A PEACH』から「BLUE SKY」。このオールマン・ブラザーズ・バンドのアルバム・ジャケットを見てると、シュガー・ベイブの村松邦男さんがよく聴いていたことを思い出すと達郎さん。デュアン・オールマンが交通事故で亡くなった後に発売されたアルバムで、バンドは解散の危機に追い込まれたが二枚組の大作で見事にカムバックした。もうひとりのギタリスト、ディッキー・ベッツが脚光を浴びるきっかけとなり、彼のガールフレンドのブルースカイという人のために作った曲だといわれている。

・GREEN-EYED LADY
ジェリー・コルベッタは日本では無名の人。デンバー出身のバンド、シュガーロフのリーダー。シュガーロフはキーボード、ギター、ベース、ドラムの4人組。1970年のデビュー・ヒット「GREEN-EYED LADY」が全米3位という大ヒットになった。その後が続かなくてバンドを解散し、フォーシーズンズなどのバック・アップになった。オールディーズ・ショウでずっと回っていたが9月16日に亡くなった。享年68歳。今日はシングルのエディット・ヴァージョンではなくアルバム・ヴァージョン。長い演奏だが全編聴かなくてはおもしろくない、と達郎さん。

・汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)
10月14日が「鉄道の日」だったので来週はトレイン、鉄道、汽車にちなんだ棚つか。今回はまず邦楽編から。題して「汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)」。

・ALL YOU DO IS DIAL
ロッド・テンパートンはイギリス人のソングライター、キーボード・プレイヤー。ヒートウェイブのメンバーとしてほとんどすべての曲を書いた。10月5日に亡くなった。享年69歳。日本ではヒートウェイブというよりもマイケル・ジャクソンの「スリラー」の作曲家として知られている。クインシー・ジョーンズがヒート・ウェイブを聴いて気に入って連れて行ったのだとか。ちょうどリクエストが来ていたので今日はヒートウェイブの「ALL YOU DO IS DIAL」。

・I WANT TO GIVE MY EVERYTHING
クリス松村さんの番組で聴いた曲を気に入ったリスナーからのリクエスト。ニュービィ&ジョンソンは男女デュオ。1970年のシングル「I WANT TO GIVE MY EVERYTHING」はラリー・ワイスが曲を書いてトニー・カミロのプロデュースなので、ニューヨークの制作と思われるが、ノーザン・ソウル・シーンで人気の高い曲。曲をかけ終えて。トニー・カミロはこの当時、デトロイトでインビクタス、ホットワックスで仕事をしていたのでそのあたりかもしれないとのこと。トニー・カミロは「MIDNIGHT IN GEORGIA」のプロデュースとアレンジを担当している人。

・ブズーキ
リスナーから「CHEER UP! THE SUMMER」で達郎さんが担当しているブズーキという楽器についての質問。
ブズーキはギリシャの民族楽器でその後アイリッシュにも使われた。8弦のバンジョーを長くした楽器をピックで弾くので音はバンジョーより低くなる。デジタル・レコーディングで隠し味として使うと音がまとまるそうだ。一種の接着剤みたいなものでラテン系の曲のときはウクレレとかブズーキとかを好んで使うという。

・LA VIE EN ROSE
リスナーからのリクエストで2011年のアルバム『RAY OF HOPE』から「LA VIE EN ROSE」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2016年10月23日は、「汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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