Sunday Song Book #1211

2015年12月27日 | Sunday Song Book

2015年12月27日プレイリスト
「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. 土曜日の恋人 / 山下達郎 '85
2. FLY ME TO THE MOON / 竹内まりや with WHAT IS HIP? "未発表音源" '15
3. YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL / 竹内まりや with BOX "未発表音源" '15
4. TEQUILA SUNRISE / 竹内まりや with SENTIMENTAL CITY ROMANCE & 佐橋佳幸 "未発表音源" '15
5. SMILING DAYS~ほほえみの日々~(60sec) / 竹内まりや '15
6. ONLY THE LONELY / 山下達郎 "カラオケソフト使用"
7. いのちの歌 / 竹内まりや '12
8. LET IT BE ME / 竹内まりや & 山下達郎 "エクスプレッションズ" '08
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録。

達郎 : おかげ様を持ちまして私の「クリスマス・イプ」。1983年に発売して以来32年経ちましたが、おかげ様でですね、12月28日付のオリコン週間シングル・ランキング・トップ100にチャートインすることができました。これで30年連続チャートイン記録を達成することができました。

まりや : おめでとうございます。なかなかできるもんじゃないよね...

達郎 : 全くでございます(笑)。これもひとえにリスナーのみなさま方のご支援の賜でございます。厚く厚く御礼を申し上げます。引き続きよろしくお願い申し上げます。

まりや : 凄いね。

達郎 : 還暦過ぎて(笑)。

まりや : 前代未聞ですよね。30年毎年ってことでしょ?

達郎 : 途中入ってないことがありまして、83年に『MELODIES』出したときに一回アレ(チャートイン)して、2,3年アレして、だから通算でいくと31年か30数年アレかと思いますが、30年連続ということはですよ、85年からか。だから84年一回入ってないんだよね。ということです。

まりや : なるほど。でも外国でもこういう例はないと思うんだよね。

達郎 : まぁ、そうですね。いろいろ、あの申し上げることはありますが(笑)...

まりや : 巡り合わせですね。

達郎 : 巡り合わせです。御縁ですね。全くもって。

まりや : おめでとうございます。

達郎 :まさか、海だ、夏だ、達郎だ、がですね、クリスマスの山下達郎になるとはね(笑)、わたしゃ30のときには夢にも思いませんでした。

まりや : しかもさりげなくアルバムの一曲として作ってたわけだもんね。

達郎 : そうです。あの時代はこんな地味な曲シングルになりませんでしたからね。本当に運命というのはなかなか... 語り尽くしましたが改めてよろしくお願いします。

・「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
先週に引き続いて毎年恒例の竹内まりやさんをゲストに招いて「年忘れ夫婦放談」。今週はまりやさんのクラブ活動、達郎さんがツアーなどしているうちに、いろいろとひとりでやってた中から選んだ音源の紹介。

・土曜日の恋人
府中市の結婚して15年目にしてはじめて赤ちゃんが生まれた女性からのリクエスト。妊娠中に『OPUS』を聴いてたせいか、グズってても『OPUS』を聴かせると、ピタっと泣くのをやめてニコニコ笑顔になるそうだ。「達郎さんはどのようなお子さんだったのでしょうか?」という質問。
「わたしゃ赤ん坊の頃はですね、珠のような男の子と言われたんです。お袋がよく言ってましたよ。それが年取ってあんな憎らしくなってと口癖で言ってましたね。でも僕ね、赤ん坊うけいいですよ、昔から曲が。大瀧さんの息子さんとかね、ちっちゃいときね、ダウンタウン聴きながら、よ~ど~くりましょうとかね。割りと赤ん坊うけいいんです、私。ふふふ」と達郎さん。

今年、まりやさんはスタジオで14曲ほど歌入れしたとか。結婚して33年、全く達郎さんが手を出さずに仕事を一年間やってたという珍しいパターン。BOXとビートルズ、前回予告した松木恒秀さんとのジャズ、それに加えてセンチメンタル・シティ・ロマンスと佐橋佳幸さんでやったウエストコースト系。以前の洋楽カラオケが本格レコーディング化したという。

・FLY ME TO THE MOON
松木恒秀さん率いるWhat is HIP?は松木恒秀さん、村上"PONTA"秀一さん、高水健司さん、野力奏一さんという4名。今回はベタな曲をやりましょうということで「FLY ME TO THE MOON」を松木さんにアレンジしてもらったのだという。フルートは井上信平さん。一発レコーディング。あと2曲レコーディングしたものの、まだ歌入れが完成してないものがあるとか。
もともとは「IN OTHER WORDS」というタイトルでジョニー・マティスなどがやっていて、フランク・シナトラが1962年にアポロ計画とリンクして爆発的にヒットした。

まりやさんはWhat is HIP?と一緒に新宿ピットインでライヴを行ったという。新宿ピットインは日本のジャズのメッカで、ここのステージに立つことは一流ジャズ・ミュージシャンの証なのだそうだ。

・YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL
夏に引き続いてBOXとやったビートルズのカヴァーで「YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL」(邦題「恋のアドバイス」)。エンジニアの飯尾芳史さんがボンゴを叩いている。「YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL」のオリジナルは1965年のビートルズのアルバム『HELP!』に収録されている。
リスナーから「BOXとレコーディングしたビートルズのカヴァーのCD化の予定はないのでしょうか?」という質問。
「ちゃんと纏まれば考えてもいいかなぁと思ってるんですけれど...」とちょっと困った様子でまりやさん。
「BOXやピカデリー・サーカスは音の再現性が命じゃない。あと飯尾(芳史)くんのエンジニアリング。フェアチャイルドというリミッターをかけるとアビーロードの音になるんですよ。飯尾くんはフェアチャイルドの鬼だから」と達郎さん。

まりやさんは映画『HELP!』で「YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL」を歌うスタジオの場面がカルチャー・ショックだったのだそうだ。このスタジオ・レコーディングの場面が忘れられなくて音楽の道に行っちゃったとまりやさん。

「ビートルズは共有文化だけど僕の目指してるものは誰も共有してくれないからしょうがない(笑)。僕とか難波くんとかは一人っ子のね、オタクのアレなので。お仲間がいるかいないかの差でそうなってしまうんですね」と達郎さん。

・TEQUILA SUNRISE
次はウエスト・コースト。まりやさんがデビュー・アルバムを一緒にやったセンチメンタルシティ・ロマンスと佐橋佳幸さんでレコーディング。「佐橋くんはこういうのだと寝てても弾けるって言ってました、スタジオ行く前に」と達郎さん。札幌のライヴで佐橋さんだけ東京にとんぼ返りしてレコーディングしたのだとか。告井延隆さんは今センチメンタル・シティ・ロマンスと離れて活動しているが、それを呼び戻し、シュガー・ベイブのドラマーだった野口明彦さんにも参加してもらったとか。

達郎 : おかげで佐橋くんはビール園でお肉が食べられなかった。

まりや : あはは。でも楽しかったって言ってくださいましたよ。

「TEQUILA SUNRISE」のオリジナルはイーグルスの1973年のアルバム『DESPERADO』(邦題『ならず者』)。まりやさんは大学時代のアマチュア・バンドでよくやっていたとか。「イギリスの音楽もすごい好きなんだけれど、こういったちょっと泥臭いものも自分の中にあるジャンルなんですよね」とまりやさん。センチメンタル・シティ・ロマンスとのコーラスはスタジオ・ミュージシャンのコーラス隊では実現できない味が出るそうだ。洋楽カヴァーをレコーディングした音源はうまく行けば『LONGTIME FAVORITES 2』ができそうな曲数になってるという。「まだまだちょっと頑張りたいと思います」とまりやさん。

・SMILING DAYS ~ほほえみの日々~
ベルメゾンのCMソング「SMILING DAYS ~ほほえみの日々~」の60秒のCMサイズ。CD化は今のところ未定。明るい曲をというオファーで久しぶりにシャッフルの曲にしたとか。達郎さんのアレンジが気に入ってるとまりやさん。

・タクシー
まりやさんはこのあいだタクシーに乗ったら運転手さんがまりやさんだと気づいて、矢沢永吉夫妻を乗せたときのエピソードを話してくれたのだとか。ほろ酔い加減で奥様が「ねぇ、あの曲歌って」とおねだりしたら3曲くらい生で矢沢永吉さんが歌ってくれたのだという。

・ONLY THE LONELY
ロイ・オービソンの1960年のヒット「ONLT THE LONELY」。達郎さんがアメリカで売ってるCDカラオケを使ってカヴァーした音源。夏の「納涼夫婦放談」のときにリクエストをもらったものがハガキを紛失。ちゃんとデジタル・リマスタリングした音源で、歌い出しの"ONLY"の部分がロイ・オービソンに似ているそうだ。

・いのちの歌
「いのちの歌」にリクエストが集まった。11月23日に大分県の能楽堂で小野リサさんのコンサートがあり、まりやさんの「いのちの歌」を歌ったそうだ。小野リサさんは「いのちの歌」について思い入れがあるという話をしていたとか。

まりやさんの来年の予定は断捨離だとか。

・LET IT BE ME
今年の最後は竹内まりや duet with 山下達郎で「LET IT BE ME」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係


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http://www.tatsuro.co.jp
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