SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #12

2015年12月23日 | Motoharu Radio Show

2015/12/22 OnAir - 4th. Week - 特集:ロスアンジェルス
01.Beck:Sexx Laws
02.Maroon 5:Sunday Morning
03.Red Hot Chili Peppers:Dani California
04.Buffalo Springfield:Mr. Soul
05.Crosby, Stills & Nash:Long Time Gone
06.佐野元春:彼女が自由に踊るとき
07.Best Coast:I Wanna Know
08.Foster the People:Coming of Age
09.Cold War Kids:Broken Open
10.Dawes:Just Beneath the Surface
11.Linda Ronstadt:I'll Be Home for Christmas
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。さて、今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜のテーマはロスアンジェルス。新旧問わずロスアンジェルス出身のバンドというと魅力的なバンドが多いです。'60年代から現在まで。今夜はロスアンジェルス・ロック&ポップス・サウンドをたっぷり楽しんでみたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Sexx Laws
Beckの「Sexx Laws」。「L.A.出身のミュージシャン。とてもクリエイティヴな音楽が楽しいです」と元春。

・Sunday Morning
マルーン5の「Sunday Morning」。大ヒットしたファースト・アルバム『Songs About Jane』からの曲。

・Dani California

佐野元春 : レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。曲のタイトルに何か意味がありそうですね。「Dani California」。この「ダニ」と言うのは旧約聖書に出てくる「ダニエル」のことでしょうか。カリフォルニアをバビロンに例えたリリックというように読み取れます。今夜のMotoharu Radio Show。ロスアンジェルス出身のバンドを集めています。
僕も何度か行ったことがあるんですけれども、ロスアンジェルスという街は独特の雰囲気があります。近代的な大都市ですので、とても洗練されてはいるんですけれども、これは僕の個人的な印象なんですが、どこか地の果て、文明の果てという印象があります。豊かなんだけれども物悲しい感じ、熟れきった果物のようなイメージですね。そんなロスアンジェルス。おもしろいのは多国籍な文化が入り混じってるところですね。文化が混じればそこにおもしろいアートが生まれます。音楽にしてもそうですね。ヒスパニック、アジア、そしてアフロ・アメリカ。その他いろいろな文化の音楽が混じってユニークな表現になっています。そんなロスアンジェルスの音楽。'60年代、'70年代を振り返って僕が個人的に気に入ってるバンド二組、レコードを聴いてみたいと思います。ひとつがバッファロー・スプリングフィールド。1966年にロスアンジェルスからはじまりました。スティーヴン・スティルス、リッチ・フューレー、ニール・ヤングがいたバンドですね。その後、カリフォルニア・サウンドには大きな影響を与えました。もうひとつがクロスビー、スティルス & ナッシュ。1969年に結成されて、後にニール・ヤングが参加してクロスビー、スティルス、ナッシュ & ヤングというバンド名になりました。今も昔もリベラルな姿勢を持ったバンドです。バッファロー・スプリングフィールド「Mr. Soul」、そしてクロスビー、スティルス & ナッシュ「Long Time Gone」。2曲続きます。

・Mr. Soul
・Long Time Gone

佐野元春 : さて、Motoharu Radio Show。この番組ではCDだけではなく、ときどきアナログ盤で曲をかけています。リスナーのみなさんとアナログ・レコードの魅力を感じてみたいという特集。今日持ってきたレコードは手前味噌になってしまうんですが自分のレコードです。『月と専制君主』2011年に出したアルバムです。『月と専制君主』というアルバム。このアルバムは自分がこれまで書いた曲のセルフカバーですね。今の気持ちで歌い直してみようというテーマで作りました。とはいってもよくあるセルフカバーではつまらないので曲それぞれ新しい編曲をして新作アルバムのように作ってみました。ドラムス / 古田たかし、ピアノ / Dr.kyOn、ベース / 井上富雄、ギター / 長田進、パーカッション / スパムという僕の信頼するミュージシャンたちがバッキングしてくれました。ではアルバム『月と専制君主』、今日はアナログ盤でかけてみたいと思います。「彼女が自由に踊るとき」。

・彼女が自由に踊るとき

佐野元春 : ラブ・サイケデリコのKUMIさんをフィーチャーした曲「彼女が自由に踊るとき」。アルバム『月と専制君主』のアナログ盤から聴いていただきました。

さて、番組。今夜のテーマはロスアンジェルス。新旧問わずロサンジェルス出身の魅力的なバンドを集めています。さて、現在のロスアンジェルスですね。僕の興味はそこにあります。今、ロサンジェルスではどんなバンドが活躍しているのか。特にインディーズ系の新しい世代のバンドを探ってみました。まず一曲目はベスト・コースト。バンドの結成は2009年。ソングライターでシンガーの女性、ベサニー・コセンティーノとギタリスト、ボブ・ブルーノ。この二人でやってるデュオ・グループです。今年5月に『California Nights』という新作アルバムを出しています。そしてもうひとつのバンドはフォスター・ザ・ピープル。バンドの結成はベスト・コーストと同じ2009年ですね。ファースト・アルバムから「Pumped Up Kicks」という曲が大ヒットしてグラミー賞にもノミネートされたというラッキーなバンドです。現在2作目のアルバムが出てます。この新しいアルバムから聴いてみます。ベスト・コースト「I Wanna Know」、そしてフォスター・ザ・ピープル「Coming of Age」。ロスアンジェルス・インディーズ・シーンからの2曲聴いてみます。

・I Wanna Know
・Coming of Age

佐野元春 : さて、シリコン・バレーという地名を聞いてご存じの方もいると思います。シリコン・バレーはインターネット関連の世界的な企業が集まってる地域ですね。アップル、グーグル、フェイスブック、ヤフーといった企業があります。サンフランシスコ、ベイエリアの南部のあたりですね。ちょうどサンノゼ、サンタクララといった街が中心です。ところが最近ではこのシリコン・バレーをもじってシリコン・ビーチという言葉が出てきました。現在、ロスアンジェルス、サンタモニカ・ビーチを中心として、そうしたインターネット関連の新しい人材が集まってきているとのこと。今後はきっとこのシリコン・ビーチから次のスティブ・ジョブズが出てくるのではないかと思います。
話がちょっとそれましたけれども、現在のロスアンジェルス・インディーズ・シーンからの音楽、ここで2曲聴いてみたいと思います。まず1曲目はコールド・ウォー・キッズ。カリフォルニア、ロングビーチでバンドが結成されました。4人編成のバンドですね。2006年に出したファースト・アルバムがローリング・ストーン・マガジンで4つ星を取ったということ。この雑誌で、しかもデビュー・アルバムが4つ星の評価とは凄いことですね。これまでスタジオ・アルバムを5枚出しています。そして2曲目はドーズ。ロスアンジェルス出身の4人編成バンド。影響を受けたバンドとしてクロスビー、スティルス & ナッシュ、ジョニ・ミッチェル、そしてニール・ヤングを挙げています。コールド・ウォー・キッズ「Broken Open」、そしてドーズ「Just Beneath the Surface」、ロスアンジェルス・インディーズ・シーンからの2曲聴いてみます。

・Broken Open
・Just Beneath the Surface

「世界にはいろいろなクリスマス・ソングがありますが、恋人だけを思うクリスマスより、自分の大切な人たちを思うクリスマスがいいなって思います」というリスナーからのコメントを読んで。

佐野元春 : そうだね。僕もそう思います。クリスマス。この時期、僕が特に思うのは宗教を超えて世界中の子供たちが平和の中にいてほしいなという願いですね。みなさんも是非、楽しいクリスマスを迎えてください。さて、時間も残り少なくなってきました。Motoharu Radio Show、今夜、ラストの曲。ロスアンジェルスを代表する女性シンガーといえばリンダ・ロンスタッド。彼女のクリスマス・アルバムからこの曲を聴いてお別れです。「I'll Be Home for Christmas」。みなさんとはまた次回お会いできるのを楽しみにしています。

・I'll Be Home for Christmas

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションを用意しています。アプリケーションのタイトルはMRS。そっからリクエストもできるので是非、ダウンロードして試してみてください。DJ、佐野元春、ではまた次回に。
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