Sunday Song Book #1209

2015年12月13日 | Sunday Song Book

2015年12月13日プレイリスト
「『東南西』で棚からひとつかみ」
1. クリスマス・イブ / 山下達郎 '83
2. GO WEST / VILLAGE PEOPLE '79
3. LILY OF THE WEST / JOAN BAEZ "VOL.2" '61
4. SOUTHBOUND TRAIN / GRAHAM NASH & DAVID CROSBY "GRAHAM NASH & DAVID CROSBY" '72
5. THE WEST WIND CIRCUS / HELEN REDDY "LONG HARD CLIMB" '73
6. EAST OF THE SUN (AND WEST OF THE MOON) / ELLA FITZGERALD "SINGS SWEET SONGS FOR SWINGERS" '59
7. SOUTHBOUND #9 / 山下達郎 "コージー" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーは23本が終わったそうだ。「先週の木・金と、大阪フェスティバルホール、二回目でございますが。金曜日は本当にお客さんが、あの帰してくれませんですので(笑)、一曲余計にやらされました。その代わりにちょっと声がアレでございますが。そういうときは少し低めに喋るといういいですね。ドスが利いた声になるという。そういう感じでございますが。でも先週よりはマシですね。別に遊んだわけじゃないです。先週は飲みましたが(笑)」と達郎さん。
今週は16日(水)、17日(木)に広島・上野学園ホール(旧郵便貯金)。
年内で29本消化することになるが、まだ半分に届かず、ようやく1/3にきたところ。「4月までの長丁場なので、のんびりやりたいと思っております。引き続きツアーの真っ最中でございます」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・『東南西』で棚からひとつかみ
先週は札幌のAIR-Gのスタジオで収録。北海道、北に行ったので、「北」にちなんだ歌の「『北』で棚からひとつかみ」。今週は残り全部やって「『東南西』で棚からひとつかみ」。先週はツアーで大阪、今週は広島に行くことから、東京から見れば南なのでというこじつけ。邦楽でやるとほとんど演歌になってしまうそうだ。

・クリスマス・イブ
今年発売32年を迎える「クリスマス・イブ」のキャンペーンで、CDシングルのスペシャル・パッケージを明日12月14日から12月25日の期間限定で販売する。

・GO WEST
こういう特集でなければ番組で絶対かからないヴィレッジ・ピープルの1979年の「GO WEST」。全米チャート46位のスマッシュ・ヒットだが、アルバムはベスト10に入りゴールド・ディスク。ゲイ・カルチャーに目をつけたフランスのプロデューサー、ジャック・モラーリーのアイディア。この人は1991年にエイズで亡くなったそうだ。この曲はサッカー場でよくかかる。ペット・ショップ・ボーイズが1993年にカヴァーしたヴァージョンはイギリスで2位になった。ヒット曲としてはそちらのほうが有名。日本では換骨奪胎されて西城秀樹さんの「YMCA」という応援ソングになった。ヴィレッジ・ピープルのリード・ヴォーカルのビクター・ウィリスは歌が上手いと達郎さん。

・ライヴに関する質問
リスナーから「開演前に何人かのお客さんがステージ前まで行って何かを見てたんですが、みなさん何を見てたと思いますか?」という質問。
アマチュア・バンドをやってる人が機材を見に来るんだとか。どんなエフェクターを使ってるか、アンプは何だとか、今回は何が増えたかとか見物に来るのだという。

・LILY OF THE WEST
ジョーン・バエズの1961年のセカンド・アルバム『II』はゴールド・アルバムになったが、この中に入ってるトラディショナル・ソング「LILY OF THE WEST」はのちにボブ・ディランほかいろんな人がカヴァーする。「西の百合」といわれた美しいお嬢さんフローラルが他の男と浮気しているのを見つけて相手の男を刺してしまうという悲劇の歌。ジョーン・バエズの朗々とした歌声が多くのカヴァーを生んだ。ボブ・ディラン、マーク・ノップラーほかいろんなカヴァーがある。

・SOUTHBOUND TRAIN
クロスビー、スティルス、ナッシュ & ヤングの中でいちばん仲がいいグラハム・ナッシュとデヴィッド・クロスビー。デヴィッド・クロスビーが生体肝移植をしたときにグラハム・ナッシュはずっとつきっきりだったという。達郎さんは高校一年のときに池袋のヤマハでグラハム・ナッシュが来日したときにサインを貰ったことがあるそうだ。ほかのメンバーは早く帰りたがっていたが、グラハム・ナッシュはとてもいい人で彼一人真面目にサインしていたとか。1972年のデュオ・アルバム『GRAHAM NASH & DAVID CROSBY』に入ってる「SOUTHBOUND TRAIN」。「笑いながら頭(かぶり)を振ってる自由よ 死せる者たちが故郷に連れ帰る松明がお前に掲げられるのか お前がその生き方を導いた血たちの土地に その街外れにある列車から南に下ってゆく列車に乗って」というプロテスト・ソング。シングル・カットされて全米99位。アルバムは全米4位のゴールド・アルバム。

・ツアー・ポスター
リスナーから「今回のツアーで使用されてるポスターはいつ撮影されたものですか?」という質問。
昨年の竹内まりやさんのライヴ1曲目の「アンフィシアターの夜」でギターを弾いてるところだとか。

・THE WEST WIND CIRCUS
ヘレン・レディはオーストラリア生まれ。'60年代にニューヨークに越してきて4歳から舞台に立ってる。子役からはじまった人でシンガーとしても大成功を収めた。1973年のアルバム『LONG HARD CLIMB』に入ってる「THE WEST WIND CIRCUS」は全米8位でアルバムはゴールド・ディスク。「西風」と呼ばれるサーカス団で育った娘の話。お父さんが空中ブランコの花形でお母さんがサポート。お父さんがブランコで亡くなりお母さんは引退。それから街にサーカス団が来て子どもたちは行かせても絶対に自分は観に行かなくなった。事故で亡くした夫を思い出すのが辛いので、というひじょうに美しい歌。アダム・ミラーというシンガー・ソングライターが書いた作品。ドラムはたぶんハル・ブレイン。

・年忘れ夫婦放談
今月20日、27日は毎年恒例、竹内まりやさんをゲストに迎えて「年忘れ夫婦放談」。ツアー中なので二週分まとめて今週収録する予定。まりやさんへの質問とリクエストは今週中に到着だとチェックできるとのこと。

・「クリスマス・イブ」(2015 クリスマス・スペシャル・パッケージ)
今年発売32年を迎える「クリスマス・イブ」のキャンペーンで、CDシングルのスペシャル・パッケージを明日12月14日から12月25日の期間限定で販売。達郎さんのデビュー40周年記念も兼ねていて、現行商品である「クリスマス・イブ」(30th Anniversary Edition)に、シュガーベイブの『SONGS』のジャケットを手掛けた金子辰也さん(シングル「クリスマス・イブ」のジャケットも手掛けている)のイラストによる、今年だけの三方背ボックスをかぶせた、2015 クリスマス・スペシャル・パッケージ。



・TOWER RECORDS CAFE表参道店 presents 山下達郎スペシャル企画
「クリスマス・イブ」(2015 クリスマス・スペシャル・パッケージ)のリリースとデビュー40周年を記念して、表参道のTOWER RECORDS CAFE(レコード屋とカフェが一緒になった店舗)で、CD販売期間と同期間となる12月14日(月)から12月25日(金)までの期間に、『TOWER RECORDS CAFE表参道店 presents 山下達郎スペシャル企画』と題したいろいろなオリジナル企画の開催が決定している。「クリスマス・イブ」(2015 クリスマス・スペシャル・パッケージ)の販売のほかに、TOWER RECORDS CAFE表参道店限定のオリジナル・グッズの販売、「PERFORMANCE 2015 - 2016」のオフィシャル・ツアー・グッズの販売や、過去のアーティスト・フォト、ライヴ・フォトの展示、更にカフェ・メニューとして「クリスマス・イブ」の楽曲からシェフがインスパイアされて考案した「クリスマス・イブ・スペシャル・コース」、また山下達郎のキャラ「タツローくん」のカフェ・ラテというオリジナル・メニューを用意しているそうだ。
詳しくはワーナーミュージック・ジャパンの山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/
http://tower.jp/restaurants/cafe/omotesando

・EAST OF THE SUN(AND WEST OF THE MOON)
選曲したら「西」と「南」はあるけれど「東」がない。いちばん有名なのは「エデンの東」。「東」だけだといいのがなかったのでちょっと捻って古いスタンダードの「EAST OF THE SUN(AND WEST OF THE MOON)」。いろんな人がやっててサラ・ヴォーン、フランク・シナトラとたくさんあるが今日はエラ・フィッツジェラルドのヴァージョンで。1934年という大変古い曲で「STAGE AT BAY」というレヴューに使われたとか。いわゆるビッグバンド・ジャズのときにたくさん使われた。「EAST OF THE SUN(AND WEST OF THE MOON)」はノルウェーの民話から取ったもので、日本では「おひさまの東、お月さまの西のお城」として訳されている。「太陽の東 月の西に 私たちは夢の家を建てよう 昼は太陽に近く 夜は月に近く 愛とほのかな月光の中で私たちは心地よく暮らそう いつまでもあなたとわたしだけで愛は果てることなく 私たちはいつまでも愛し続けよう」という歌詞。エラ・フィッツジェラルドの1959年のアルバム『SINGS SWEET SONGS FOR SWINGERS』から「EAST OF THE SUN(AND WEST OF THE MOON)」。

・SOUTHBOUND #9
達郎さんの曲で「東西南」が入ってる曲はこの一曲だけ。1998年のアルバム『COZY』から「SOUTHBOUND #9」。ちゃんとリクエストも来ているという。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

12月20日・27日は、恒例「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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