2013/10/01 OnAir - 1st. Week - 特集:ハリー・ニルソン
01.Little Green Cars:Harper Lee
02.Washed Out:Great Escape
03.Julia Holter:In the Green Wild
04.Mark Kozelek & Desertshore:Katowice or Cologne
05.Superchunk:What Can We Do
06.Harry Nilsson:Everybody's Talkin' (From "Midnight Cowboy")
07.Harry Nilsson:Me and My Arrow
08.Harry Nilsson:One
09.Harry Nilsson:I Guess the Lord Must Be In New York City
10.Harry Nilsson:Without You
11.Harry Nilsson:Mournin' Glory Story
12.Harry Nilsson:You're Breakin' My Heart
13.Harry Nilsson:Don't Forget Me
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■内容の一部を抜粋
・特集:ハリー・ニルソン
ハリー・ニルソンのRCA時代のアルバムを集めた『Complete RCA Albums Collection』からニルソンの代表曲を集めて聴く。
・Harper Lee
番組前半はインディーズ・シーンから新しいアーティストを集めて。リトル・グリーン・カーズの「Harper Lee」。
・Great Escape
・In the Green Wild
ウォッシュド・アウト「Great Escape」とジュリア・ホルターの「In the Green Wild」。ジュリア・ホルターは米国西海岸の女性ソングライター、現在28歳。自宅録音でユニークなサウンドを作っている。
・Katowice or Cologne
・What Can We Do
米国オハイオ州のソングライター、マーク・コズレックの「Katowice or Cologne」とノースキャロライナからのインディー・ロック・バンド、スーパーチャンクの「What Can We Do」。
・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターを公開しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。www.moto.co.jp/MRS/ 番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はハリー・ニルソン『Complete RCA Albums Collection』、ジュリア・ホルター『Loud City Song』、そしてジョン・メイヤー『Paradise Valley』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はハリー・ニルソン『Complete RCA Albums Collection』。
・Everybody's Talkin'
番組後半はソングライター、ニルソンの特集。RCA時代のアルバムを集めた『Complete RCA Albums Collection』からニルソンの代表曲を集めて聴く。
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/
今週はNPO法人「五感生活」。環境にやさしい自転車を活かした街作りをテーマに持続可能で楽しいライフ・スタイルを提案している団体。
・ハリー・ニルソン
米国ニューヨーク出身のソングライター。もし生きていれば今年72歳になる。もともと銀行に勤めていたサラリーマンだったが同時に音楽家を目指していた。自分で作った曲を音楽出版社やレコード会社に持って行く、そのような地道な活動を続けていた。1960年代のこと。そこで幸運なことに当時売れっ子の音楽プロデューサーだったフィル・スペクターの目に留まってザ・ロネッツに2曲提供している。この時期、ニルソンはとにかく曲を書きまくっていた。この頃に書いた曲が後にザ・モンキーズをはじめとして有名なシンガーに取り上げられることになる。いってみればソングライターの修業の時間であったのかもしれない。一方ニルソンは素晴らしいシンガーでもあった。1967年にはソロとしてデビュー・アルバムを出している。このアルバムを聴いたザ・ビートルズのジョン・レノンが感激して「一緒に何かやろう」と声をかけたというそんなエピソードもある。このアルバムはセールスはそれほどでもなかったがニルソンの素晴らしい才能はたちまち業界の中で話題となった。その後出したセカンド・アルバムに収録されてる曲がいろいろなシンガーによってカヴァーされた。特に「One」はスリードッグナイトがカヴァーして全米5位というヒットになった。これによってニルソンは一流のソングライターとして多くの人に知られるようになった。またシンガーとしてこの時期大きなヒットがあった。「Everybody's Talkin'」、邦題は「うわさの男」。この曲が映画『真夜中のカーボーイ』のテーマ曲に使われて全米チャート6位のヒットになった。このようにハリー・ニルソンはソングライターとして、シンガーとして世間に知られる存在となった。RCA時代のアルバムを集めた『Complete RCA Albums Collection』からニルソンの代表曲を集めて聴く。
・Me and My Arrow
・One
・I Guess the Lord Must Be In New York City
・ハリー・ニルソンの'70年代
ハリー・ニルソンは'70年代に入るとさらに活動の幅を広げる。レコードのプロデュースを当時売れっ子のリチャード・ペリーに依頼してヒット・レコードを作る。アルバムからはシングル曲もヒットした。「Without You」というバッド・フィンガーのカヴァー曲で、ニルソンが唄ったこの曲は全米でNO.1ヒットになった。ただ残念なのはニルソンはとても優れたソングライターであるのにも関わらず商業的なヒットとなったのはどの曲も他の人が書いた曲だった。大ヒットした「Everybody's Talkin'」はフレッド・ニールの曲。そして「Without You」はバッド・フィンガーのカヴァー。
「個人的にはニルソンが書いた曲、とても独特なユーモアのセンスがあって好きなんですけれども、評価という点でいうとニルソンの場合、シンガーとしての方が高いのかなというところですね」と元春。
その後、特にそのシンガーとしての魅力を存分に出してスタンダード・ナンバーを集めたレコードを出す。全編ストリングス・オーケストラをバックに唄った『夜のシュミルソン』というレコード。'50年代にジャズの分野で活躍したベテランの編曲家、ゴードン・ジェンキンズを起用して、とてもロマンティックな、そしてゴージャスなヴォーカル・アルバムを出す。『夜のシュミルソン』は1973年のレコード。このレコードもとても素晴らしい仕上がりになっているので、そのうちに番組でも特集する予定とのこと。RCA時代のアルバムを集めた『Complete RCA Albums Collection』からニルソンの代表曲を集めて聴く。
・Without You
・Mournin' Glory Story
・You're Breakin' My Heart
・Don't Forget Me
ハリー・ニルソンはデビューから'70年代にかけて素晴らしい活躍を見せるが、実生活では離婚、アルコール依存などが重なり、'70年代中盤ぐらいから少しずつ調子を落とすことになる。その後、友人だったジョン・レノンをプロデューサーに迎えてレコードを作ったりしたがうまくいかず、これといった音楽的な成果を残すことはなかった。ハリー・ニルソンは1994年1月15日、糖尿病による心臓麻痺のため亡くなった。1967年にRCAレコードと契約、その後10年間で13枚のスタジオ・アルバムを残した。そのRCA時代のアルバムを集めた『Complete RCA Albums Collection』からニルソンの代表曲を集めて聴いた。特集最後はジョン・レノンをプロデューサーに迎えて作ったレコード『Pussy Cat』から「Don't Forget Me」。自分から離れて行った妻に向けてこんなことを唄っている。「さあ楽しくやろう/永遠続くものなんてない/でも僕はいつまでも君を愛してるよ/僕を忘れないで」。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/