Motoharu Radio Show #166

2013年10月23日 | Motoharu Radio Show

2013/10/22 OnAir - Extra Week - 伝説的なロックミュージシャンの初期ライブ音源を集めて
01.The Rolling Stones:(I Can't Get No) Satisfaction (Live)
02.The Rolling Stones:Under My Thumb (Live)
03.The Beatles:Do You Want To Know a Secret (Live)
04.The Beatles:I Want To Hold Your Hand (Live)
05.The Who:Good Lovin' (Live)
06.The Yardbirds:I'm a Man (Live)
07.Bruce Springsteen:Going Back (Live)
08.Bob Dylan:Don't Think Twice, It's All Right (Live)
09.Bob Dylan:Mama, You Been On My Mind (Live)
10.Neil Young:On the Way Home (Live)
11.Neil Young:Birds (Live)
12.Elvis Costello:Miracle Man (Live)
13.Elvis Costello:Alison (Live)
14.佐野元春:彼女はデリケート (Live)
15.佐野元春:イッツ・オールライト (Live)
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■内容の一部を抜粋
・伝説的なロックミュージシャンの初期ライブ音源を集めて
今週はいつもと趣向を変えてライヴのレコードに注目する。伝説的なロック・バンドの初期のライヴはどんな感じだったのか? 残されたレコードをもとに振り返る。

・(I Can't Get No) Satisfaction (Live)
ザ・ローリング・ストーンズの「(I Can't Get No) Satisfaction」。バンドの初期を代表する1曲。1962年にデビューしたストーンズ。メンバーは70歳を超える現在、未だに現役だというのが脅威的。このライヴ・ヴァージョンは1966年のライヴ・アルバム『Got Live If You Want It!』に収録されている。ストーンズが最初に契約したロンドン・レコードからのリリース。ただ仕上がりに不満があったのかバンドはこのアルバムを正式には認定していない。バンド自身は1970年にリリースされたライヴ・アルバム『Get Yer Ya-Ya's Out!』を最初の公式ライヴ・アルバムだと言っている。

・Under My Thumb (Live)
そんな曰く付きのストーンズのライヴ・アルバムだがバンド初期のすごいエネルギーを感じることができるライヴ・レコード。1966年のライヴ・アルバム『Got Live If You Want It!』から「Under My Thumb」。

・Do You Want To Know a Secret (Live)
・I Want To Hold Your Hand (Live)
'60年代にストーンズと人気をふたつに分けていたバンドといえばザ・ビートルズ。つい最近英国のBBCで行ったライヴがレコード化されて話題になっている。1963年から1964年にかけてBBCがオンエアしたビートルズのパフォーマンスを集めた『On Air - Live at the BBC Volume 2』。当時、ビートルズはBBCでレギュラー番組を持っていた。司会者がいてビートルズがいる。定期的にすごいパフォーマンスを行っていた。そんな貴重なライヴ・レコード。後にこのテープを聴いたポール・マッカートニーは感激して「エネルギーとスピリットがたっぷりある。僕らは何の手加減もせず一世一代のパフォーマンスをやってやろうと懸命にがんばっている」と言っている。

・Good Lovin' (Live)
・I'm a Man (Live)
ザ・フーの「Good Lovin'」、そしてヤードバーズの「I'm a Man」。

・Going Back (Live)
ブルース・スプリングスティーン & ザ・Eストリート・バンドの絶頂期のレコード『Live at the Roxy Theater』。ロサンゼルスにあるライヴ・ハウス、ロキシーでのパフォーマンスが収録されている。1978年のレコード。しかし今回紹介するのは同じロキシーでの1975年のライヴ。いわゆる海賊盤で出回っていた。この中からスプリングスティーンが初期のライヴで演奏していた曲で、オリジナルはキャロル・キングの名曲、その後、バーズ歌って有名になった曲「Going Back」をステージでカヴァーしている。音は良くないが当時のバンドの雰囲気と臨場感が感じられる。

・Don't Think Twice, It's All Right (Live)
・Mama, You Been On My Mind (Live)
ボブ・ディランは公式、非公式を含めてとても多くライヴの記録が残されている。1964年のニューヨーク、フィルハーモニックホールでの記録がブートレック・シリーズ Vol.6『LIVE 1964-Concert at Philharmonic Hall』として、2004年にコロンビア・レコードから出た。ディラン、23歳。「Mama, You Been On My Mind」はジョーン・バエズとのデュエット。
「ボブ・ディラン。言うまでもなく米国を代表するソングライターで番組でも度々取り上げてきました。ディランの場合はスタジオ・レコードよりもむしろライヴ・レコードの方が価値が高いように僕は感じます。というのはディランの場合は演奏ひとつとってみても即興性がとても高いです。ですのでオリジナルのヴァージョンというのがあまり意味を持たないことになります。そのときどきの感情に任せた演奏と歌。それがディランという表現者の真骨頂なのかなと思います」と元春。

・On the Way Home (Live)
・Birds (Live)
ニール・ヤングの1968年のレコードから。バッファロー・スプリングフィールドを脱退してまだ間もない頃。ニール・ヤングにとって初めて行ったソロ・アコースティック・ライヴを収録したのが『Sugar Mountain Live at Canterbury House 1968』。米国ミシガン州にあるカンタベリー・ハウスというライヴ・ハウスで収録。ソロ・デビューしたアルバムに加えてバッファロー・スプリングフィールド時代の曲も演奏している。ニール・ヤング、22歳。

佐野元春 : こうしてそれぞれのミュージシャンの初期のライヴを聴いてみると何か共通しているものを感じます。それは僕が思うに情熱ですね。向こう見ずといってもいい前のめりな情熱を感じます。それともうひとつ感じるのは鋭い直感力ですね。理屈よりもインスピレーションが先に来ている感じがします。次に聴いてみたいこのミュージシャンの初期のライヴもそうした点では興味深いです。エルヴィス・コステロ。デビュー・アルバム『My Aim Is True』を出した頃のライヴ。バッキング・バンド、アトラクションズとの活動をはじめた頃ですね。ではエルヴィス・コステロ、23歳。1977年のライヴから「Miracle Man」、そして「Alison」2曲聴いてみます。

佐野元春 : さて、これは自分の話になるんですが、つい最近、僕のデビューして間もない頃のライヴを聴く機会がありました。1984(2?)年、3枚目のスタジオ・アルバム『SOMEDAY』を出した頃のライヴです。Rock & Roll Night Tourという全国(ツアー)ライヴを記録したものです。そのときにライヴの演奏を24チャンネルのアナログ・テープで録音していたんですけれども、このライヴが思ってた以上に素晴らしくて自分ながら感激しました。ちょうど僕がニューヨークに行く直前に行ったライヴの記録ということで個人的にも思い出深いです。しかし、このライヴ・レコードを聴いて思うのは何よりも当時のバンド、ザ・ハートランドの演奏ですね。僕のアイディアをしっかりと演奏で表現してくれました。この記録は間もなく出る『No Damage DELUXE EDITION』というパッケージに収録されます。今夜はそれに先駆けて番組リスナーのみなさんに聴いてもらいたいと思います。では1983年のライヴ、「Rock & Roll Night」- Live at the SunPlaza 1983から「彼女はデリケート」、そして「イッツ・オールライト」。佐野元春 with The Heartland。2曲聴いてください。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
11月5日夜11時。
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