Bye Bye C-Boy

2010年11月08日 | 佐野元春

ネットにビデオが流出というと中国漁船衝突事件を思い浮かべるかもしれません。
ではなくて佐野元春が高校生の頃に作った曲がアップロードされてるのですよ。
瀬 戸内国際芸術祭公式コンサート「Song in Blue MUSIC BLUE CONSERT in マザーポート高松」で
香川県出身の小倉博和さんが地元のミュージシャンと「君がいなくちゃ」という曲を歌っております。
http://www.youtube.com/watch?v=zumYo-J_kkg

それで思い出したのが「Bye Bye C-Boy」のこと。
佐野元春がデビュー前の16,17歳の頃に書いた曲です。
1982年のアルバム『Niagara Triangle Vol.2』に収録されました。プロデュースは大瀧詠一さん。
佐野元春はMRSで「Bye Bye C-Boy」についてこんなふうに話してました。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/04483f42466e09d8720c117a4c33deba

・Bye-Bye C Boy
デビュー前の16,17歳の頃に書いた曲。デビュー・アルバムにはふさわしくないと思っていたのだとか。ポップなアルバムならハマるかもしれないと判断して『Niagara Triangle Vol.2』でレコーディングしたそうだ。詞の内容が変わっていて聖書の中のとても好きなエピソード、ノアの方舟のエピソードをヒントにして書いたのだという。アレンジは高校生のときにやっていたバンドとほぼ同じなんだとか。「バックレーン元春セクション」というそのバンドは、他のバンドと違ったことをやろうという意識が強く、ホルンが二台入ったバンドだったという。ある有名なコンテストに出場してこの「Bye-Bye C Boy」を歌ったが、同じコンテストに出場していた杉真理さんは年下のコが変わったハーモニー、変わったコード進行の曲を書いて歌ってるのに驚いたそうだ。杉さんは今でも元春に会う度に「Bye-Bye C Boy」はいい曲だと言ってくれるらしい。絶対的な存在が傲慢な人間に対してさよならするというテーマで書かれた曲で、曲中の英語のナレーションは、聖書のノアの方舟の場面の中で、神が人間に言う台詞を元春が朗読してエフェクターを使って神秘的な感じにして挿入したのだとか。

この「Bye-Bye C Boy」に触れたブログの記事を3週間ほど前に見つけました。
知り合いのkawaさんのブログ「ウォンバット・メモ」10月12日の「See How They Fly (Bye Bye C-Boyより)」です。
http://riverwom.blog.so-net.ne.jp/

ここで紹介されている「Bye Bye C-Boy」の動画に驚きました。
コンテストで歌ったバックレーン元春セクションの音源でした。

●Bye Bye C-Boy(1974 POPCON LIVE)



はじめて聴いた十代の元春の声。シンギング・スタイルは全然違うけれど面影はありますよね。
歌詞も一部書き換えたのがわかります。
それにしても十代でこんな曲を書いたというのが今更ながら凄いと思うし、
その頃ならでは表現があり素晴らしいと感じます。

1987年だったと思います。山下達郎さんのサウンド・ストリートが終わって新春放談ができなかった頃の話。
月曜日に場所を移して、3人でやったんですよ新春放談。
達郎さんのリクエストが「Bye Bye C-Boy」で「この曲好きだな~」と言ってました。
それで確か大瀧さんが、達郎さんは才能の萌芽が感じられたり、
プリミティブな演奏に惹かれたりするところがあると仰ってたと思います。

はじめて「Bye Bye C-Boy」を聴いた十代の頃は、実を言うとあんまりいいとは思わなかったんですが、
今聴くと本当にいい曲だと思います。
僕はなぜかジーン・セバーグのことを思い出しました(笑)。
コメント (5)
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