このポッドキャスト番組"music united."はJFN (Japan FM Network) が運営するサイト「reco」や、iTunes Music Storeからダウンロードすることができます。13分23秒。
「僕たちはポップ音楽の作り手であると同時に、ポップ音楽の良き聞き手でもあると思うんだよね。まぁ、ポピュラー音楽のオタクといってもいいかもしれないんだけど(笑)、いくつか共通するキーワードがあるんじゃないかなと思うんだけど」そう言って佐野元春は二人の好きなアーティストについて話題にしています。ジェームス・テイラー、バート・バカラック、ニック・ロウ、トッド・ラングレン。
佐野元春はジェームス・テイラーについて、「僕らの時代にジェームス・テイラーといえばひとつのスタイルを確立したアーティストで、ソングライターとして素晴らしいんだけど、ギタリストとしても素晴らしい。コンテンポラリー・フォーク・ミュージックとR&Bをうまく融合させたひとりだった。声も凄く優しいしね。今でもジェームス・テイラーが'70年代に出したアルバムを街でふっと聴いたりすると、オールタイム・ベスト、いつでもどこでもOKなんですよね。古いなといった感じは全くない」と話しています。
バート・バカラックについては「現代の最高峰のソングライターのひとりだと思います。実際バート・バカラックの音楽はシンガー向けに書かれているんだけれども、器楽曲として演奏しても一流のメロディーを持っている。そしてよくポップ・ミュージックにありがちなABC,ABCといった構成ではなく、とにかく3分間、4分間いろいろなメロディーが盛り込まれるから聴いてみてまったく飽きない。素晴らしいミュージシャンであると同時に、素晴らしいアクティビストでもあるんだよね。アメリカに対してのビジターですから、ブッシュ政権に対して反骨精神を持ったアルバムを出している。本物の芸術家といっていいんじゃないかな」と佐野元春は話しています。
ニック・ロウについては「『Cruel To Be Kind(恋するふたり)』などUKポップスの良いエッセンスを体現しているアーティストであるよね。自身のバンドではアメリカのカントリー・ミュージックやスキッフル音楽など、そうしたものを趣味でやっているんだろうけど、ポップなメロディーを書こうとすると、ホントにキャンディー・ポップ(笑)。そのあたりのソングライティングのセンスは抜群だね。彼もベーシストだし、ポール・マッカートニーとの共通点があるという人も多いよね」と佐野元春は話しています。
トッド・ラングレンについては特になかったです。
また片寄明人が最近プロデュースしたフジ・ファブリックやザマギ、ガール・グループのクレアについて聞いています。クレアは片寄明人が若い頃(13年くらい前)にプロデュースしたグループで、最近ヴォーカルを新録してリイシューされたとか。佐野元春は「片寄くんらしいなと思った」と高く評価していました。実際楽曲のアレンジしたのは佐橋佳幸だと片寄明人はいう。
佐野元春はアドバイザーとして参加してもらったEP「星の下 路の上」についても聞いています。ベースで参加した高桑圭は「佐野さんはリズムの人でびっくりした」と話していたと片寄明人は言う。
今後の片寄明人の活動についても聞いています。