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Motoharu Radio Show #073

2011年04月08日 | Motoharu Radio Show

2011/04/05 OnAir - 1st. Week - 大瀧詠一を迎えて
01.Bright Eyes:Beginner's Mind
02.Bright Eyes:Jejune Stars
03.佐野元春:彼女はデリケート
04.Eddie Cochran:Somethin' Else
05.シュガーベイブ:DOWN TOWN
06.大瀧詠一:五月雨(シングル・バージョン)
07.Elvis Presley:(Now and Then There's) A Fool Such As I
08.大瀧詠一:我が心のピンボール
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■内容の一部を抜粋
・3月15日放送
今週は東日本大震災の緊急情報番組のため延期された3月15日の放送分を予定を変更してオンエア。

佐野元春: Motoharu Radio Show。今夜は特別な方にゲストに来ていただいています。今月3月、『ロング・バケイション』30周年アニバーサリー盤と『NIAGARA CD BOOK 1』を出した大瀧詠一さんをゲストに迎えて楽しいお話を伺いたいと思います。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月3月の「3PICKS!」はアーケイド・ファイア『The Suburbs』、アクロン/ファミリー『S/T II: the Cosmic Birth and Journey of Shinju TNT』、そしてブライト・アイズ『People's Key』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週は『People's Key』。

・ブライト・アイズ
ブライト・アイズはシンガー・ソングライター、コナー・オバーストのソロ・プロジェクトの名前。2004年のシングル「LUA」が全米チャートでNO.1となって注目された。コナー・オバーストは新世代のソングライターの中で最も期待されてる一人。それは例えば彼を指してネクスト・ボブ・ディランと言われてることからもわかる。2007年のアメリカ大統領選挙のとき、対外的にかなり好戦的な姿勢をとっていた、それまでのジョージ・ブッシュの政権を倒そうということで、ミュージシャンたちが全米でボート・フォー・チェンジというコンサート・ツアーを行った。そこにはブルース・スプリングスティーン、ジャクソン・ブラウン、そしてREMといったミュージシャンたちが参加。その中でコナー・オバーストも若い世代を代表して歌っていた。結果、そのときはブッシュ政権が再選されたが、直後にコナー・オバーストはブッシュ政権を非難する、批判する曲を書いてダウンロード販売した。コナー・オバーストのブライト・アイズ名義のアルバムとしては4年振りとなる新作が出た。アルバム・タイトルは『People's Key』。このアルバム『People's Key』から「Beginner's Mind」と「Jejune Stars」の2曲。「Beginner's Mind」は、気取った偽善者なんかになるなよ 連中は君がくじけず何度でもやり直すのが気に入らないんだ 初心者の心でもって さあ流されないように しっかり掴まっていこう、と歌っている。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」、通称「足温ネット」。1996年から江戸川区で温暖化対策に取り組んでいる市民グループ。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・特集「大瀧詠一を迎えて」

・ヴォーカルのダビング
大瀧さんはひとりでヴォーカルのダビングをするという。その理由は3つあって、人前で歌うのが嫌なのがひとつ、録り直すときに人に任せてると時間のロスになるし自分の実力が出ない、人見知りするし、人に命令されるのが嫌という我が儘な気質というのがひとつ、自分以上に自分の真性に合ったエンジニアリングとか、助手のやり方を自分以上にうまくやる人がいないから、という3つだそうだ。ひとりで録り直してて間違ってオケを消したことがあって、それは『NIAGARA MOON』の「論寒牛男(ロンサム・カウボーイ)」だという。

・彼女はデリケート
ヴォーカルのダビングということで元春が思い出すのは『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』の「彼女はデリケート」。2時間、3時間かけて、ダブル・ヴォーカルで、かちっとまとめたものを持って行ったら、「歌い直してくれ」と大瀧さんに言われたという。そのときに大瀧さんから「佐野くん、エディ・コクランだよ」と言われ、2回くらい歌ったのが採用となったとか。
最初のテイクを聴いた大瀧さんは歌の中の「彼女」の年齢層が高く感じたとか。丸の内のOLに向けて歌ってるような気がしたそうだ。「彼女」の対象はもう少し下だと思い、エディ・コクランのように歌ってくれと言ったのだという。そうすると元春はシェイクしながら歌ったとか。

・Somethin' Else
大瀧さんがイメージしたのは「Somethin' Else」。「Somethin' Else」はイギリスで受けた曲で、アメリカではヒットしなかったという。元春に感じたのはアメリカン・ロックというよりもイギリスのロック。それでイギリスのロックンロールのつもりで「佐野くん、エディ・コクランだよ」と言ったとか。

・風速四十米
大瀧さんの曲を聴いてると、突然訳のわからないものが落ちてくるという印象があると元春。手塚治虫さんの「ひょうたんつぎ」みたいものがと。はっぴいえんどの「颱風」のフェイドアウト際に「何、風速40メートル?」って言ってるが、それが何かのパロディーだということはわかるものの、何のパロディーなのかわからないそうだ。
「颱風」は12分くらいある長い曲を編集したと大瀧さん。石原裕次郎さんの映画『風速四十米』のパロディーで、歌もあるそうだ。その歌の中に出てくる台詞なのだという。

・DOWN TOWN
大瀧さんがプロデューサー、エンジニアとして関わったシュガーベイブの作品。ハーモニーはマイクを四方で囲んで録音したという。シュガーベイブ4人とシンガーズ・スリー3人の7人。達郎さんだけ声が大きいから「一歩後ろ(下がって)、二歩後ろ(下がって)、三歩後ろ(下がって)」と指示を出したという。

・ポップ・ソングを意識的に聴いたのはいつ?
1962年にラジオで聴いたエルヴィスで、中学二年の頃だと大瀧さん。日本で『ブルーハワイ』という映画が大当たりして、昔の曲(「ハウンド・ドッグ/冷たくしないで」)を再プレスしたらリバイバル・ヒットしたそうだ。そのときにはじめてエルヴィスを知ったとか(エルヴィスは1956年デビュー)。1962年というとフォーシーズンズとビーチボーイズがデビューしている。だから大瀧さんはリアルタイムでデビュー曲から追いかけているとか。ほかにも1962年デビューのアーティストやグループは1967年まで追いかけたという。エルヴィスで産湯を浸かったという自負があるものの、ビートルズの魅力には抗し難く、1964年、ビートルズ以降はイギリスの音楽に入ってゆくことになったそうだ。

・楽器
楽器ははっぴいえんどのときにはじめたに等しいと大瀧さん。最初に演奏した楽器はドラムで高校三年生だったとか。はじめて叩いたときの録音が残ってるという。その後の楽曲でドラムのフレーズはほとんど大瀧さんが考えたものだそうだ。いろんなリズム・パターンの楽曲があるのも、ドラムを最初に触ったという経験があるからなんだとか。

・多重録音
高校三年生の頃からカセット二台で多重録音を行っていたとか。エンジニアの吉野金次さんと一緒に作ったソロ・アルバム『大瀧詠一』はほとんど一人多重録音なのだそうだ。「それはぼくぢゃないよ」はスチール・ギター以外は全部自分でやったとか。一人多重録音に凝ったのが1972年から1973年にかけてだという。

・五月雨(シングル・バージョン)
シングル「空飛ぶくじら」のB面。ベース以外はすべて大瀧さんが一人多重録音。

・ザ・ソングライターズ
元春が教育テレビでやっている番組「ザ・ソングライターズ」で大瀧さんに出演依頼をしたことがあるとか。今回は「ザ・ソングライターズ」のラジオ版ということになるそうだ。はっぴいえんどで大瀧さんが詩を書いた「颱風」は英語の音韻を日本語の音韻に置き換えて詩を書いてる。おそらくその作業を行った最初の世代が大瀧さんだと元春。「四辺(あたり)は俄にかき曇り窓の簾(すだれ)を冽(つめ)たい風がぐらぐらゆさぶる」という詩を大瀧さんは文節を切って歌った。「あたりはに わかにか きくもり」と。

・(Now and Then There's) A Fool Such As I
オリジナルのハンク・スノウは「Don't Be Angry With Me」と歌っているが、エルヴィスは「ドンビーアン グリーウィズミー」と歌っている。「それはないんじゃないかと思ったが、エルヴィスの新しさはそこにあったのさ」と大瀧さん。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・来週も引き続いて特集「大瀧詠一を迎えて」。


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