Life in America ~JAPAN編

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黒人は虫けらなのか?

2014-12-10 15:54:38 | アメリカ生活雑感
今、アメリカは荒れている。
黒人に対する白人の憎悪が、ここしばらくないほどに膨れ上がっている背景には、どうやら黒人初の大統領となったオバマ大統領への憎しみがあるようだ。
米ブルームバーグの最新の世論調査によると「オバマ氏が大統領になって人種間の対立が悪化した」と回答した人が53%と過半を超え、人種別では白人で56%、黒人で45%が悪くなったと答えた。変わらないが36%。少しよくなったが6%、かなりよくなったは3%にとどまったという。

今年の8月、米ミズーリ州ファーガソンで18歳の黒人、マイケル・ブラウンさんが友人と一緒にコンビニエンスストアから自宅に帰る途中、ダレン・ウィルソン警察官(28)と言い合いになった。その後警察官ともみあいになったブラウンさんは現場でその警官に撃たれて死亡した。ブラウンさんはその二日後に大学入学を控えていた前途ある若者だった。
同州の大陪審が警官を不起訴とする判断を下したことを受け、ファーガソンではデモ隊の一部が暴動に発展した。

11月、オハイオ州クリーブランドでは、模造銃で遊んでいたタミル・ライス君(12)がおもちゃのピストルを公園でもっていただけで、いきなり警官に射殺されるという事件が起こった。

そしてさらに、ニューヨーク・スタテン島でも無抵抗の黒人男性が警察官数人に取り囲まれて、そのうちの一人に首を締め上げられて死亡するという事件の映像の一部始終がソーシャルメディアに流れて再び大きな抗議行動へと発展した。
ニューヨーク市警では警官による首絞めを禁じており、これは明らかに規定違反であり「殺人」行為。亡くなったエリック・ガーナーさんはぜんそく持ちだったこともあり、けい動脈圧迫が死につながったとみられている。

この事件は昨年の7月に起こったもので、1年以上もたって初めて明るみになったのは「証拠映像」がさまざまなソーシャルメディアに出回ったことにある。
つまり、「撮影されていたから」明るみになったわけで、そうではない闇に葬られているケースが一体どれほどの数に及ぶのかはまったく想像できない。

シカゴでもあちこちで抗議運動が続いていたが、なんだかそれを見ていてもただただむなしくなるばかりだ。


アメリカに住んでいて最近つくづく思う。

アメリカでは黒人には人権はないも同然だ。
そして、これは永遠になくならないのだ、と。
悲観的なようだが、これだけはもう首を横に振るしかない事実だ。
どんなにきれいごとをいったところで、差別はなくならないのだ。
50年たって、黒人への殺戮方法が変わっただけ。木に吊るされるかわりに、銃で撃たれるようになっただけだ。

先にも述べたが、これはオバマ大統領になって加速したといえる。

どんなに正しいことをやっても、景気が回復しても、失業率が改善されても、ガソリン価格が下がっても、オバマのやったことはすべてが気に食わない連中が、中間選挙で勝ってしまった。
共和党の雑魚どもは、心のどこかで「この黒人野郎め」と舌打ちしながら、オバマ大統領がアメリカを前進させようとすることを力づくで阻もうとしているのだ。
この憎悪の炎は、本当に醜い。

ブッシュのやったことを見てみぃ?彼らの政権の人たちはみな〝War Criminal(戦犯)"じゃないか。
どんなアホでも白人はいいのである。
本物の銃を警官に向けても、警官は撃たずにこういうのだ。
「話し合おうじゃないか」と。



(c) 2014 Cable News Network

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