Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

シカゴを売り込め~“IPW” in Chicago4~ Partyづくし

2014-04-21 19:11:37 | アメリカ生活雑感
さて、4月4日にチェックインしてからの毎日、朝が早いのもそうだが毎夜なんやかんのとParty続きで睡眠不足。
はたから見れば「毎日楽しそうねー」という感じだが、実際のところは体力勝負なのだった。

毎晩何をして過ごしていたかというと、アメリカ各州の観光局らが主催するPRパーティーへの出席。
世界からメディアが集まるこの機会を利用して、各州はやっきになってメディアを呼び込んで「接待PR」するわけである。
とはいえ、一生懸命地元の産業をアピールするものもあれば、ただ飲んで食っておわりという単なる人寄せでしかないものもあるわけだ。
個人的には、せっかく旅費を払ってシカゴに来ているのだし、限られた時間しかないのだから、
他州のPartyに出るよりもシカゴ市内に出て、シカゴのことを知ってもらいたかったというのが本音だ。
ただ、昼間は商談に忙しいのでこういうPartyで他のメディアの人たちと人脈を広げるという意味ではいい機会かもしれない。


■4月5日(土)

6:00PM~
シカゴ市内のレストラン「Farmhouse」で、コロラド観光局主催の「Taste Of Colorado」に出席。
コロラド州の地ビールやワインなどが主にふるまわれていた。
コロラドは、ロッキー山脈から流れ出る質の良い水が豊富なため、酒造会社も多く、200以上のブリューワリーがあるのだそうだ。


コロラドのブリューワリー「SKA BREWING」(DURANGO) からわざわざ来てくれたおふたりさん


ずらりとならんだ地ビール


これはコロラド産のワイン「The Infinite Monkey Theorem」by URBAN WINERY(DENVER)


洋梨が丸ごと漬かったブランデー。
ひとくち口に含むと芳醇な味わいが広がり、しばらくして洋梨の甘い香りがほんわりと。
ところで「どうやって梨を丸ごと中に入れるのか?」と話題になったが、実がまだ小さいころから瓶をかぶせてしまうのだそうだ。

このPartyでは、ご招待くださったコロラド観光局のN部さんをはじめ、先だってお仕事をさせていただいた「地球の歩き方」の関係者の方々など、日本のメディアの人々とも知り合うことができ、久々の日本語トークが楽しかった。




10:00PM~
この勢いを借りて、知り合ったばかりの日本のメディアの方々おふたりを誘って、ブルースを聴きに「Rosa's Lounge」へ。
この日は大好きな“Sugar Blueバンド”のステージだったので一人でも行くつもりだった。
いやぁ、良かった!何度見ても大好き、このバンド。それに、あの「Miss You」を生で聴けた。
おふたりも相当喜んでくれて、連れて行ったかいがあったというものだ。
Sugarからお土産にハーモニカもらっちゃった

 
嫁のIlariaのベース、Rico Macfarlandのギターががっちりバックを固める。ドラムは、Pooky Styx。


■4月6日(日)
7:00PM~10:30
シカゴ観光局(Choose Chicago)らの主催する、IPWオープニングパーティー、"How Do You Chicago?"
宿泊ホテルからチャーターバスを連ねての、IPW参加者総参加の大パーティーが市内某所にある映画撮影セットで行われた。

中に入って度肝を抜かれたのが、その「セット」。
あたかも今まさにこれから何かの映画の撮影が始まるかのよう。シカゴ市の見所がミニチュアでちりばめられた場内のところどころに、「シルク・ド・ソレイユ」ばりの曲芸の女性たちが宙づりになってお菓子を配っていたり、氷の彫刻の中からウィスキーが注がれたり・・・。
また、「食のシカゴ」を象徴するかのように、市内の有名レストラン&Barのベンダーが夜店のようにずらりと並んでいる様は圧巻。
さしずめ「巨大シカゴ・アミューズメント」だ。
よくここまでのセットを作ったものだ。聞くところによると、6か月前からセットの準備を進めていたという。






 
 
 
 

場内には二つのステージが設けられ、そのひとつは「ブロードウェイ・ステージ」
シカゴはNYに負けず劣らないブロードウェイミュージカルのメッカである。ここで、4月からいよいよ始まるミュージカル、「Motown The Musical」のプレビューが行われた。
待ってました~!










さらにメインステージでは、今年のグラミーにノミネートされている若きR&B女性シンガー、Janelle Monáeのショーが繰り広げられた。
なんだか一晩だけ夢の世界にいるような気分だ。


 
大ヒット中の“Rio2”の主題歌に、場内大興奮。

明日からコンベンションが始まるというのに、こんなにエネルギーを使ってしまっていいのか?というくらいのオープニングパーティーだった。


■4月7日(月)

7:00PM~ ブルックリン市、商工会議所などが主催するPartyに出席。
なんでも、シカゴ市内に近々ブルックリン市が室内巨大ロッククライミング場をオープンするらしく、そのプレ案内&Partyだった。
それにしてもなぜ、ロッククライミングなのか??いまだに不明。

Brooklyn Boulders Chicago : 100 South Morgan, Chicago


8:30PM~ テキサスParty @市内某所のおしゃれなBar
ブルックリン・パーティがちょっと退屈だったので、顔見知りになったドイツ人のジャーナリストの女友達と一緒にテキサスのPartyに行ってみた。
立錐の余地なしの人ごみに負けて、早々に退散。



■4月8日(火)

9:00PM~終わるまで サンフランシスコParty @ヒルトン・パーマーハウス・ホテル

サンフランシスコ観光局が主催する、“IPW名物”のダンスパーティ。
シカゴの歴史的建造物でもあるパーマーハウスの中が見たくて参加してみたものの、なんだかただのゲイバーのようになっていた。
こんな使われ方をするとは、パーマーさんもあの世でさぞかし・・・




  


■4月9日(水)

コンベンションの最終日ということで、夜は閉会Partyが開かれた。
会場は、なんとシカゴの誇る「産業科学博物館」。
この博物館が一夜限りのParty会場となったわけだが、やはりものすごい仕掛けが待っていた。


シャトルバスで乗りつけると、エントランスではシカゴ・チルドレン・ゴスペルクワイヤーが歓迎のゴスペルを熱唱中。
その一生懸命さに胸がじーんとした。

  
中に入ると、2階の特設ステージでLynn Jordanがパワフルボイスでパフォーマンス中。博物館がクラブと化していた・・・

このPartyのテーマは“シカゴのDiversity:民族&音楽の多様性”
シカゴに暮らす様々なネイバーフッドの紹介とそこに息づく多様な音楽を、ロック、ブルース、ジャズ、ポップス、ハウス・ミュージック、インド音楽、メキシカン音楽などを通して楽しめる仕組みだ。


この博物館で一番人気のアトラクション、「竜巻実験」もすぐそばに。
音楽に興味がない人は、博物館内の展示を静かにゆっくりと見て回ることができる。とてもいいアイディアだ。


 
シカゴの“ソウルフード”のベンダーが並ぶ


東洋~インドのムード漂う、1階フロア


地下1階は、渋くJazzライブが行われていた



そして、最後を締めくくったのはご存知、シカゴ出身の歌姫、ジェニファー・ハドソン。
実はこの最後のステージ、“ハウスミュージックのGodfather”とも呼ばれたシカゴ出身の名ディスクジョキー、Frankie Knucklesが務める予定だったのだが、彼がなんとIPW開催1週間前に急死するというよもやの事態に。
そこで急きょ彼女に出演依頼をしたところ、1週間前にもかかわらず快くこの大役を受け入れてくれたという。
さすが、ジェニファー。シカゴをに対する彼女の深い愛情を感じる。
しかも、堂々の45分ステージは圧巻だった。



 
最後は観客も舞台に上がって一緒に踊る。


シカゴの美しい風景をバックに"And I Am Telling You I'm Not Going"を熱唱。
その圧倒的な生歌に、思わずほろり。ありがとう、Jennifer!


一枚も自分の写真がないので、記念に1枚撮ってもらった。


本当におつかれさん!自分。
さて、IPWは終わってもまだまだ明日から別の旅が続くのであった。
今夜は夜更かしせずに荷造りしなきゃ。


(つづく)
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