まるで “ゲット・バック・セッション” のように長々と続けてきた(笑)このアンソロジー・シリーズも今日で完結、3のDisc-2 後半は “アビー・ロード・セッション” が中心だ。「ジョンとヨーコのバラード」のB面曲⑬「オールド・ブラウン・シュー」は⑩⑯と同じくジョージが一人でオーヴァーダブを駆使して作り上げたデモ・テイクで、整然とした公式ヴァージョンに比べて泥臭いフィーリングが横溢しているところが面白い。これ、結構好きかも...(^.^) ⑭「オクトパス・ガーデン」は映画「レット・イット・ビー」でリンゴが作曲途中のこの曲をジョージに聞かせ、ジョージがコード進行のアドヴァイスをするシーン(←ジョンのリズム感抜群のドラミングが何気にメチャウマ!)が何かホノボノしてて好きなのだが、ここではテイク2を収録、もちろんまだ効果音etcのオーヴァーダブ前なのでギターのフレーズ等、演奏の細部までクリアに楽しめるのが嬉しい。⑮「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」は後にジョンがインタビューで “ポールに何度もレコーディングさせられてウンザリした大嫌いな曲” と言っているが、確かにどのテイクを聴いてもノッてるのはポールだけなような気がする。ここでも2分3秒あたりからおふざけ・スキャット全開状態に入るなど、超ゴキゲンだ。曲が終わった後、ポールの “もう1回やろう” が挿入されてるのにはワロタ(^.^)
⑯「サムシング」はジョージの独演によるデモ・テイクで確かに興味深い音源ではあるが、これは出来ればビートルズ・ヴァージョンの初期テイクを聴いてみたかった気がする。⑰「カム・トゥゲザー」は公式ヴァージョンの端正なヴォーカルからは想像もできないくらいファンキーなジョンの歌声が楽しめる。これは実に生々しい。それまで “シュッ!” としか聞こえなかったアタマの “Shoot me!” が初めて“シュート ミー” と聞こえたし、とにかくジョン自身ノリノリで、説得力溢れるヴォーカルで聴く者をグイグイ引き込んでいく。ロック魂迸る名唱だ。⑱「カム・アンド・ゲット・イット」はポールがリンゴとピーター・セラーズの共演映画「マジック・クリスチャン」のテーマ曲として書き上げ、アップル所属のアーティストであるバッドフィンガーに贈ったもので、ここに収録されたのはポール自身が多重録音したデモ・テイク。何となく「ワイルド・ライフ」~「レッド・ローズ・スピードウェイ」あたりの頃のポールのサウンドを彷彿とさせるポップなナンバーだ。⑲「エイント・シー・スウィート」は元々は1920年代に書かれたティン・パン・アレイ、いわゆる古いジャズのスタンダード・ソングなのだが、彼らはジーン・ヴィンセントのカヴァーとしてトニー・シェリダンのバックバンド時代にレコーディングしており、アンソロジー1にも収められている。このヴァージョンではジョンの抑制の効いたヴォーカルが実にエエ味を出している。
ここからはアンソロジー・シリーズも大団円に向けて一気に加速。まず⑳「ビコーズ」のアカペラ・ヴァージョンをイントロのようにして始まる (21)「レット・イット・ビー」を聴くと万感胸に迫るものがある。テイク1ということで、ポールが “この曲は君らをノック・アウトするよ” と言ってから歌い出し、曲が終わった後で今度はジョンの声で “さぁ、オーヴァーダブしよう... おっとそれはやっちゃいけないんだったな...” という言葉が入っている。 “ゲット・バック・セッション” の原点を再確認するために入れたのか、それとも誰かに対する痛烈な皮肉なのか...??? (22)「アイ・ミー・マイン」はビートルズ最後の録音曲としての収録だろう。スペクターが手を加えた公式ヴァージョンよりも遥かにロックを感じさせる演奏だ。(23)「ジ・エンド」はこのCD用にリミックスされた新ヴァージョンで、公式テイクのアタマの部分 “Oh yeah, all right, are you gonna be in my dream tonight...♪” をカット、リンゴのドラム・ソロにギターを被せ、そこから例のギター・ソロ回しへと突入、オーケストラが入った感動的なエンディングの後、「ハー・マジェスティ」の代わりというワケでもないだろうが、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のピアノの “ガァ~ン” が用意されている。この粋な演出でアンソロジー・シリーズは幕となるのだ。メデタシメデタシ(^o^)丿
Beatles - Come Together (Rare)
⑯「サムシング」はジョージの独演によるデモ・テイクで確かに興味深い音源ではあるが、これは出来ればビートルズ・ヴァージョンの初期テイクを聴いてみたかった気がする。⑰「カム・トゥゲザー」は公式ヴァージョンの端正なヴォーカルからは想像もできないくらいファンキーなジョンの歌声が楽しめる。これは実に生々しい。それまで “シュッ!” としか聞こえなかったアタマの “Shoot me!” が初めて“シュート ミー” と聞こえたし、とにかくジョン自身ノリノリで、説得力溢れるヴォーカルで聴く者をグイグイ引き込んでいく。ロック魂迸る名唱だ。⑱「カム・アンド・ゲット・イット」はポールがリンゴとピーター・セラーズの共演映画「マジック・クリスチャン」のテーマ曲として書き上げ、アップル所属のアーティストであるバッドフィンガーに贈ったもので、ここに収録されたのはポール自身が多重録音したデモ・テイク。何となく「ワイルド・ライフ」~「レッド・ローズ・スピードウェイ」あたりの頃のポールのサウンドを彷彿とさせるポップなナンバーだ。⑲「エイント・シー・スウィート」は元々は1920年代に書かれたティン・パン・アレイ、いわゆる古いジャズのスタンダード・ソングなのだが、彼らはジーン・ヴィンセントのカヴァーとしてトニー・シェリダンのバックバンド時代にレコーディングしており、アンソロジー1にも収められている。このヴァージョンではジョンの抑制の効いたヴォーカルが実にエエ味を出している。
ここからはアンソロジー・シリーズも大団円に向けて一気に加速。まず⑳「ビコーズ」のアカペラ・ヴァージョンをイントロのようにして始まる (21)「レット・イット・ビー」を聴くと万感胸に迫るものがある。テイク1ということで、ポールが “この曲は君らをノック・アウトするよ” と言ってから歌い出し、曲が終わった後で今度はジョンの声で “さぁ、オーヴァーダブしよう... おっとそれはやっちゃいけないんだったな...” という言葉が入っている。 “ゲット・バック・セッション” の原点を再確認するために入れたのか、それとも誰かに対する痛烈な皮肉なのか...??? (22)「アイ・ミー・マイン」はビートルズ最後の録音曲としての収録だろう。スペクターが手を加えた公式ヴァージョンよりも遥かにロックを感じさせる演奏だ。(23)「ジ・エンド」はこのCD用にリミックスされた新ヴァージョンで、公式テイクのアタマの部分 “Oh yeah, all right, are you gonna be in my dream tonight...♪” をカット、リンゴのドラム・ソロにギターを被せ、そこから例のギター・ソロ回しへと突入、オーケストラが入った感動的なエンディングの後、「ハー・マジェスティ」の代わりというワケでもないだろうが、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のピアノの “ガァ~ン” が用意されている。この粋な演出でアンソロジー・シリーズは幕となるのだ。メデタシメデタシ(^o^)丿
Beatles - Come Together (Rare)