shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

仮面の忍者赤影・ミュージックファイル

2012-03-25 | TV, 映画, サントラ etc
 一昨日、転勤の内示を受けた。この2年間というもの、ひたすら遠距離通勤に耐えてきたのだが、やっとのことで北部に復帰だ。これで一車線の追い越し禁止道路をどんくさいダンプカーの後ろでイライラしながら走らされる悪夢から解放されると思うとヤレヤレなのだが、その一方で、仲良くなった同僚たちとの別れはやはりツライものがある(>_<) サムがオーストラリアに帰ってしまった後は音楽の話が出来る友人はいなくなってしまったが、一緒に仕事をする人たちには恵まれていて、特に私と息もピッタリでこれまで組んだ中で最高の相棒だった A ちゃんや、パソコンで私がトラブるたびに助けてくれた ITマイスターの I さん、そして同時期に北部から飛ばされてきて一緒に頑張ってきた O ちゃんとはいつもつるんでいたので、この3人に会えなくなるのが何よりも淋しい。
 そう言えばつい先日も私が所属する部署の年度末の打ち上げがあって非常に楽しいひと時を過ごせたのだが、宴の半ばあたりから話題が私の大好きな “昭和” の思い出話になり、自分より年上の人達とは西田佐知子やいしだあゆみといった昭和歌謡ネタで、同年代の人達とは当時のテレビ番組ネタで大いに盛り上がった。中でも予想以上に大きな反応があったのが「仮面の忍者赤影」ネタで、私が親指を鼻に当ててクリッとやりながら青影の “だいじょ~ぶ” で口火を切ると、ほぼ反応ゼロに等しい女性陣にはお構いなしに(笑)エエ齢したオッサンたちが大騒ぎ... 白影の “あかかげどのーーーッ!” やら甲賀幻妖斎の “あ か か げ ぇ ~” といったモノマネが飛び交うという実にオモロイ宴会だった (^.^)
 この「仮面の忍者 赤影」は私が子供の頃に見ていた忍者モノの特撮時代劇で、戦国時代という設定にもかかわらず、空飛ぶ円盤を始めとするハイテク兵器はガンガン登場するわ、巨大ロボットやら怪獣やらが大暴れするわという何でもアリのハチャメチャ感が面白かった。
 赤影役の坂口祐三郎さんは文字通り “涼しい目” をしたイケメン俳優で(←当時の役者さんって今とは違って美男美女率が異常に高い...)例の “赤影参上” の登場シーンなんかめちゃくちゃカッコ良かったし、青影の “だいじょ~ぶ” のモノマネも仲間内で流行っていた。しかし何よりも一番よく覚えているのは白影の登場シーンで、凧に乗って現れる時に何故いつもサイレンが鳴るのかが子供心にず~っと気になっていた(笑)
 あと、印象に残っているのが敵役の甲賀幻妖斎に扮した天津敏さんの名演技で、第一部金目教篇と第二部卍党篇ではビビりながらもその圧倒的な存在感に魅かれて毎週テレビに釘付けになっていた。第三部根来篇では京の町で暴れる巨大カブトムシと大ムカデの闘いのシーンがインパクト大だったし、第四部の魔風篇では雷丸に扮した汐路章さんのコミカルな演技が大好きだった。
 それと、番組の冒頭で毎回流れたオープニング・ナレーションも忘れられない。もちろんまだ子供だったので “豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃...” とか “悪大将 夕里弾正の反乱を知った織田信長は...” とか言われても私には何のこっちゃだったが、オープニングの「忍者マーチ」はこのナレーションの名調子に導かれるように始まらないとしっくりこない。その辺はちょうど「大江戸捜査網」に “隠密同心、それは...” で始まるナレーションが不可欠なのと同じである。
 とまぁこのように役者の演技もオープニング・ナレーションも印象的だった「赤影」だが、それにも増して素晴らしかったのが劇中で使われていた音楽だ。中でも私が好きなのが戦闘シーンでよく流れていた「白影のテーマ」で(←なぜか白影の立ち回りよりも赤影の空中戦の時に多用されていた記憶があるが...)、これほどアグレッシヴでポジティヴな高揚感に満ち溢れた曲はそうざらには無いだろう。とにかくその血湧き肉躍るような曲想といい、ワクワクするようなホーンセクションのユニゾンといい、絶妙なタイミングで炸裂するスネアのリムショットといい、単なる “子供向け特撮番組の挿入曲” として片付けてしまっては勿体ない名曲名演だ。ドライブのお供にもピッタリなので、車好きの方は是非とも高速コーナリング時の BGM としてご活用下さい。アクセルペダルを踏む右足に思わず力が入ること請け合いです。一般車スラロームにも超オススメ(^o^)丿
 「赤影のテーマ」も忘れてはいけない。もちろん歌入りヴァージョンも懐かしくてエエのだが、この曲は何と言ってもインスト・ヴァージョンが絶品で、歌が入っていない分余計に躍動感溢れるブラス・バンド・サウンドが際立っていてめちゃくちゃカッコイイのだ。先の「白影のテーマ」もそうだが是非とも大きなコンサート・ホールで、本格的なビッグ・バンドによる大迫力の演奏で聴いてみたいと思わせる珠玉の名曲だ。
 この「仮面の忍者赤影・ミュージックファイル」には、ここに挙げた “赤影三大名曲” を始め、このシリーズの音楽全般を手掛けた小川寛興氏の名スコア・名アレンジがいっぱい詰まっており、特にバス・フルートの独奏による「赤影のテーマ」なんかもう鳥肌モノの素晴らしさだし、ユーモラスな「青影のテーマ」も様々なヴァリエーションで楽しませてくれる。私と同世代の赤影マニアはもちろんのこと、オリジナル・サウンドトラックという概念を超えた昭和メロディーの名曲集として、リアルタイムで赤影を知らない世代の人でも楽しめそうな逸品だ。それにしても1960年代後半から1970年代前半にかけてのテレビ主題歌やコマソンってホンマに曲のクオリティーが高いなぁ...(≧▽≦)

白影のテーマ


赤影のテーマ


仮面の忍者赤影OP(ナレーション入り)

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2 コメント

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昭和の香り (shiotch7)
2012-03-28 19:08:21
姐さん、こんばんは♪
女の子も青影の真似やってたんですね。
そういえば「がってん がってん、しょーち!」っていうのもありました。
赤影役の坂口祐三郎さんは男の私の眼から見てもカッコイイですね。
デビューする前の高校生の時には既に私設親衛隊がいたそうです。

この3曲とも凄く好きなんです。
昭和のレトロな香りがたまらんですね。
最近車の中でヘビロテになってます。

アルバム特集楽しんでいただければ嬉しいです。
それにしてもあの動画、センス抜群ですね。
編集テクニックも凄いし...
世界制覇頑張って下さいませ!
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こんにちは (shoppgirl)
2012-03-28 12:14:45
“だいじょ~ぶ”当時真似してました(笑)
赤影さんは男前でしたね。

こんなテーマソングがあったんですね。
懐かしい香りがします。

「My Valentine」張り付けて下さりありがとうございました。
過分なお言葉勿体無いです。
アルバム特集もこれからゆっくり楽しませて頂きますね。
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