shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

【カルト系】昭和歌謡ジャケットクイズ④《正解発表》

2023-02-20 | 昭和歌謡・シングル盤

①遊びに来てね / マーガレット
 60年代後半から70年代前半にかけては山本リンダや小山ルミ、泉アキなどハーフの女性歌手が数多く輩出したが、このマーガレットもアメリカ人と日本人のハーフ歌手で、たまたまご近所に住んでいた寺内タケシに見い出されてこの曲でデビューしたとのこと。ただたどしい日本語とネイティヴ英語のコントラストを面白がっているところへいきなり寺内タケシの歌心溢れるギター・ソロが乱入してきてすべてを持っていってしまうところ(1:05あたり)が一番の聴き所。エンディングのギターの響きも最高だ。
マーガレット 「遊びに来てね」 1968


②とおく群衆を離れて / 太田とも子
 この「とおく群衆を離れて」は若かりし頃の宇崎竜堂が作曲したやさぐれ歌謡の名曲で、それを梶芽衣子の実妹である太田とも子が歌っているのだが、血が繋がっているだけあってお姉さんそっくりの声色や節回しにビックリ(゜o゜) さすがは同じ遺伝子だけのことはあるなぁと大いに感心させられた。彼女のレコードではアップ・テンポでうねるようにグルーヴする「恋はまっさかさま」(←これも宇崎竜堂!)が超の付く愛聴盤なのだが、気持ちの重心を下げてスローに迫るこのレコードも聴けば聴くほどジワジワくるスルメ名盤だと思う。
太田とも子(Tomoko Ōta)/とおく群衆を離れて(Tooku Gunshū o Hanarete "Alone With My Shadow")


③あの日のように雨が降る / フラワー・メグ
 その筋系のマニア(笑)の間で絶大な人気を誇るフラワー・メグ。映画の中の彼女はただのケバいネーチャンなのだが、ひとたび歌い始めると不思議なフェロモンを発するようになるから不思議だ。気怠そうな表情、サイケ調ドレスと手に持った白い上底ヒールのコントラストなど、退廃的なムード横溢のジャケットも素晴らしい。歌声が聞こえてくるようなジャケットとはこういうのを言うのだ。
(9)フラワー・メグ


④モーニング・ブルース / 沢知美
 ③のフラワー・メグ以上にその筋系のマニアに人気があるのが元11PMのカバーガールだった沢知美だ。十数枚出ている彼女のシングル盤はレアなものが多くてオークションではビッドが殺到することが多いが、そんな中で唯一例外的に入手しやすいのがこの「モーニング・ブルース」だ。私はちあきなおみがアルバム「愛は傷つきやすく~ヒット・ポップスをうたう~」で初めて聴いて一発で気に入ったのだが、その時は沢知美の “さ” の字も知らず、後にアルバム「人の気も知らないで」(←綺麗なグリーンのジャケットのやつ)でオリジナル・ヴァージョンを聴いて“あっ、この曲知ってる!!!” と大喜びしたのを覚えている。彼女ならではのやさぐれた味わいがたまらない逸品だ。
沢知美(Tomomi Sawa)/モーニング・ブルース(Mōningu Burūsu “Morning Blues”)


⑤命をかけて / ユミ・ハビオカ
 ウミット・ヨードスから改名したトルコ系ハーフの美人歌手、ユミ・ハビオカは一部の熱心な好事家から支持されている、どちらかと言うと “知る人ぞ知る” 的な存在なのだが、実際に聴いてみるとコロムビア時代の弘田三枝子を想わせる伸びやかなヴォーカルがめっちゃエエ感じで結構気に入っている。美人で美脚でおまけに歌も上手いという、3拍子揃ったシンガーなのだ。彼女のような歌手が埋もれていると考えると、この時代の昭和歌謡ってまだまだ発掘し甲斐があるなぁと興味は尽きない。

⑥太陽に走る女 / 辺見マリ
 辺見マリといえば “やめてぇ~♪” の2nd シングル「経験」や “とめってぇ~♪” の3rd シングル「私生活」ばかりが話題に上るが、通算5枚目のシングル「太陽に走る女」も負けず劣らずフェロモン全開で強烈そのもの。特に “あなたはここでここでぇ 女の花びら奪う~♪” っていう生々しい描写にはビックリ(゜o゜)  一体誰が書いたんやろ?と思ってジャケットを裏返すと “作詞:安井かずみ” とあって大いに納得。それにしても “辺見マリ + 安井かずみ” って凄い組み合わせやなぁ... (笑)
辺見マリ 「太陽に走る女」 1971
この記事についてブログを書く
« 【カルト系】昭和歌謡ジャケ... | トップ | 黛ジュンのそっくりさん特集 »