shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

キイハンター・ミュージックファイル

2009-01-16 | TV, 映画, サントラ etc
 最近テレビを見なくなった。見るのはF1レースやB'z特番といった趣味関係か、「ラオウ外伝・天の覇王」(笑)くらいでそれ以外はほとんど見ない。だから「好きなテレビ番組は何?」って聞かれても答えにつまってしまう。しかし子供の頃に好きだった60's後半から70's前半のテレビ番組をケーブルテレビの再放送なんかで目にすると懐かしさのあまりついつい見入ってしまうことがよくある。当然テクノロジーの進歩した今の目で見ると稚拙な部分が多々見受けられるのは仕方のないことだが、それらを差し引いてもシンプルなのに今でも覚えているほど内容の濃い番組が多く、どんどん画面に引き込まれていってしまう。ノスタルジーを遥かに超越した次元で、今のテレビが失ってしまった面白さに溢れており、心に訴えかけてくるモノがあるのだ。
 私の場合、子供の頃の思い出はテレビが中心で、中でも冨士眞奈美の「加代!犬にやるメシはあってもおみゃーにやるメシはにゃーだで!」というセリフのインパクトが絶大だった「細腕繁盛記」(木曜)、クールな宇津井健がやけにかっこよかった「ザ・ガードマン」(金曜)、そしての千葉真一のハイパー・アクションにシビレまくった「キイハンター」(土曜)と、週末に向けての3本は何があろうと欠かさずに見ていた超お気に入り番組だった。
 時は流れ、音楽一筋の生活をするようになったある日、大阪日本橋の Disc JJ で偶然この「キイハンター・ミュージックファイル~伝説のアクションドラマ音楽全集~」CDを見つけた。その瞬間、例のオープニング・テーマが「チャ~ チャララ チャラララ ラ~ララ~♪」と頭の中で鳴り始め、私は小躍りしてレジへ直行した。帰って早速聴いてみると①「オープニング・テーマ」(千葉真一が地下駐車場で車に追われ天井の柱に飛びついて間一髪で難を逃れるシーンが目に焼きついて離れない!)のメロディーを様々にアレンジしたヴァージョンが入っており、中でもジャズ・アレンジを施して涼しげなヴァイブ演奏がめちゃくちゃクールな②には完全に参ってしまった。他にも前面に出たギターがカッコ良い⑨、音程の怪しいトランペットのプレイが笑える⑱、そこはかとなく漂う哀愁に涙ちょちょぎれる⑳と、この不朽のメロディーの素晴らしさを十分堪能できた。それ以外のもろサウンドトラックに当たる音源も中々よく出来ているし、ボーナス・トラックとして野際陽子のヴォーカル入りヴァージョンも入っており、至れり尽くせりだ。これはCDプレーヤーのプレイボタンを押すだけでタイム・マシーンさながらに古き良き昭和の時代へとトリップできる、思い入れ一発で聴く1枚だ。

キイハンター(key hunter) オープニング&エンディング japanese tv series



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