shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Tokyo Dome April 30, 2017 The Movie / Paul McCartney

2017-07-06 | Paul McCartney
 いよいよ東京ドーム公演も最終日... 前日の29日から休憩日を挟まずに2日連続のコンサートという強行日程だが、日本ツアーの千秋楽ということもあってポールの気合いも十分だし、前日のやまびこコール&レスポンス(?)ではかすれ気味だったポールの声もこの日はしっかりと出ているようだ。ホンマに恐るべきスタミナを誇る74歳である。
 この日のポールは終始上機嫌で、覚えたてのカタカナ英語を使いたくて仕方ないかのように “ゴォルデン ウィクだっ!”を連発(笑)、前日に “SGT Pepper's album is 50 years old this year... 50!? I'm not even 50.” と「ミスター・カイト」前のMCで寒いジョークを飛ばして見事にスベったにもかかわらず、この日も懲りずに “I can't believe it. I'm only fifty-two.”(50周年だよ... 信じられない。僕だってまだ52歳だというのに...)とこのネタで笑わそうとするが反応イマイチ(笑) でもこういう人間臭いところがポールの大きな魅力なんよね(^_^)
 この日の一番の目玉は何と言っても「ゲット・バック」がセット・インしたことだろう。ビートルズ後期の名曲群の中でも一二を争うノリの良いナンバーなので、この曲を予想してなかったであろうオーディエンスの盛り上がり様も凄まじいが、面白いのは「ゲット・バック」のイントロが「ハイ・ハイ・ハイ」とごっちゃになったような怪しい始まり方をしていること。これはドーム初日と2日目のセトリが「SGTペパーズ」→「ハイ・ハイ・ハイ」→「日替わりアッパー・チューン」という順番だったのに何故かこの日だけ「ハイ・ハイ・ハイ」が後ろに回ったためにラスティーが間違えたせいなのだが、こうった “やらかし” をも含めたスポンティニアスなプレイが楽しめるのがライヴの醍醐味というものだろう。
Sgt. Pepper's LHCB ~モットキキタイ?~GET BACK / Paul McCartney 30 April 2017 Tokyo Dome JAPAN ポールマッカートニー


 今回の日本公演で気に入っている曲の一つが「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」だ。ビートルズのオリジナル・ヴァージョンはリンゴがヴォーカルだったこともあってグルーヴが軽くなりロックとしての重厚さに欠けていたが、ポールが歌うとバリバリの正調ロックンロール・ナンバーに早変わり。これならストーンズのカヴァー・ヴァージョンと十分にタイマンを張れそうだ。ノリノリでロックンロールを歌うポールは何度観ても惚れ惚れするわ... (≧▽≦)
I Wanna Be Your Man / Paul McCartney 30 April 2017 Tokyo Dome JAPAN #Beatles #Wings


 ロック魂溢れるプレイと言えば、「アイヴ・ガット・ア・フィーリング」の後半に付け加えられたジャム風パートでギンギンにリード・ギターを弾きまくるポールがめっちゃカッコイイ! 甘いバラッドを歌うポールも悪くはないが、私の心を強く震わせるのは、喉が張り裂けんばかりにシャウトし、自由闊達なベースでバンドをドライヴさせ、先鋭的なギターで聴く者を圧倒するロッカーとしてのポールなのだ。ヴォーカルに関してはさすがに衰えは隠せないが、ベースやギターのプレイはまだまだ健在(←武道館の「ブラックバード」ではやらかしてしまったが...)なように思えた。
I've Got A Feeling / Paul McCartney 30 April 2017 Tokyo Dome JAPAN ポールマッカートニー


 この日のピカデリーDVDはドーム初日・2日目からアリーナ・カメラをもう1台増やした4カメ体制という力の入れようで、前の客のスマホや腕ワイパー(?)に視界を遮られそうになるとすぐに別カメラに切り替わるのでほとんどストレスを感じることなく観賞できる。随所にクロース・ショットも満載で、ドーム3日間のDVDの中でどれか1枚をと言われれば迷うことなくコレを選ぶだろう。
【気合い十分のポール】

【オクサーン (^o^)丿】

【ゴォルデン ウィクだっ!】

【ポールのジョークにすかさず巨大スクリーンの日本語訳を映すピカさんGood Job!】

【Do you wanna get back???】


 ということで家ではピカデリーのDVDを観ながら、そして車の中では何種類もあるLHのオーディエンス録音CDを取っかえ引っかえ聴きながら、今回のポール4公演の音や映像を頭の中で再構築して渇きを癒しているのだが、やっぱり生で観たかったなぁ... というのが正直なところ。まぁ有言実行が売りのポールのことだから “マタ アイマショウ!” という約束を果たしに来年か再来年あたり日本に来てくれることを期待してその日を待ちたいと思う。

【おまけ】
この日の “ファン・オン・ステージ” のコーナーに静岡から来たスズキマユという女の子が登場するのだが、英語が通じない彼女に対して当意即妙なトークで会場を笑いの渦に巻き込んでいくポールがめっちゃ面白い。特にポールの“What's your name?” という問いかけを誤解して “マッカートニー!” と答えた彼女に対して間髪を入れずに “That's me.” とツッコミを入れるところなんかもう大笑い(^.^)  この掛け合い漫才みたいなやり取りはDVDではカットされてるのでYouTubeで楽しんでくださいな。
Lucky Visitors on Stage / Paul McCartney 30 April 2017 Tokyo Dome JAPAN #Beatles #Wings

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