今年も残すところあと1日、振り返ってみれば世間的には3月の大震災に始まって放射能騒ぎやら何やらで悪いニュースばかりだったし、自分のプライベートでも色々とストレスの多い1年だったのだが、こと音楽生活に関しては非常に充実していて、特にブリティッシュ・ロックと昭和歌謡の2つのジャンルで収穫が大きかったように思う。試しにこのブログでのエントリー数をアーティスト別に数えてみると、1位:ザ・フー(15)、2位:クイーン(9)、3位:西田佐知子(8)、ということでザ・フーが断トツだった。
そもそもの始まりはウチに遊びに来てくれたサムとデイヴの影響でブリティッシュ・ロック熱が再燃したことで、それからイーベイでオリジナル盤獲りまくり → 「ライヴ・アット・リーズ」でザ・フーにハマる → 念願だった「マイ・ジェネレイション」の UK オリジ盤を遂にゲット→ザ・フー熱がピークに... という流れで、来る日も来る日も彼らの爆音を聴いてコーフンしていた。ということで、今年最後のエントリーは当ブログの “アーティスト・オブ・ザ・イヤー” ザ・フーだ。
彼らは日本で人気が無いと言われるが、その割にベスト盤は何種類も出ている。私はあるアーティストに興味を持った時はまずベスト盤を聴いてから気に入った曲が入っている盤へと進むことが多いのだが、ザ・フーの場合はどのベスト盤を買っていいのか分からなかったので、知っている曲を頼りにオリジナル・アルバムを買っていき、一通り聞いた後でヴァージョン違いやミックス違いの穴を埋めるためにベスト盤を物色するという変則的な順番になった。
ベスト盤で一番大切なのはもちろん選曲だと思うが、ザ・フーのような60年代のバンドの場合、モノラル/ステレオのミックス違いも重要だ。ただ、選曲にしてもミックス違いにしても人によって好みは様々なのでどれが良いとは一概に言えないので、彼らのように長い歴史を持ったバンドのベスト盤を選ぶのは非常に難しい。
まず一番手っ取り早いのはシングルを集めたものだが、彼らにもそのものズバリの「ザ・シングルス」(1984)という盤がある。しかしビートルズの「1」と同様に無味乾燥きわまりない選曲で全く食指が動かない。大体「アイ・キャント・エクスプレイン」も「ババ・オライリー」も入ってない盤など論外だし、そもそもザ・フーの魅力はシングル曲だけではとうていカバーできない多面性にこそあると思う。そういう意味では1988年に出た「フーズ・ベター・フーズ・ベスト」も似たようなもんだし、リマスターされていない旧規格 CD なのであまり音が良くない。ほぼ同じ選曲でリマスターされた「マイ・ジェネレイション~ザ・ベリー・ベスト・オブ・ザ・フー」(1996)という盤もあるにはあるが、全20曲中7曲が疑似ステレオだなんてアホらしくてハナシにならない。一体何が悲しゅうて今の時代にスカスカの疑似ステを聴かにゃあならんのか! そんなこんなで悩んだ挙句、私が買ったベスト盤がこの「アルティメット・コレクション」という40曲入りの2枚組 UK 盤(←初回盤には更にもう1枚、レア・ヴァージョン4曲と映像2曲が入ったボーナス・ディスクが付いてます!)だった。
私がこの盤を選んだのは、2枚組ということで収録時間の制限が撤廃され、シングルになっていない隠れ名曲も一杯入っていることが一番の理由で、ちょうどビートルズの赤盤と青盤を足したような位置付けだ。それともう一つ、今現在出回っている CD は “リミックス・リマスター” といってミックスの段階から様々な修正を加えた盤が主流なのだが、コレに入っているのはオリジナル・ミックスに手を加えずにリマスターだけを施したものなので、今となっては音源的にこっちが貴重だということ。過去の音源を再発する時に、それが最初に世に出た時のオリジナル・フォーマットを尊重するという見識が素晴らしい。ということで、これからザ・フーを聴いてみようかな、という人にはこの「アルティメット・コレクション」がオススメだ。
下に貼り付けたのは2010年スーパーボウルのハーフタイム・ショーに彼らが出演した時の映像で、「ピンボール・ウィザード」~「ババ・オライリー」~「フー・アー・ユー」~「シー・ミー・フィール・ミー」~「ウォント・ゲット・フールド・アゲイン」と、まさにベスト・オブ・ベストという選曲だし、レーザー光線が会場中を照らし出す光と音の壮大なスペクタクル・ショーは圧巻の一言。特に、飛び散る火花、迸る閃光をバックにザック・スターキーがブチかます爆裂ドラミング(11:15~)なんかもう鳥肌モノで、ロックな初期衝動がマグマのように押し寄せる決定的名演だ。
ということで、今年はこれでおしまい。ここまで読んで下さった皆さん、ホンマにどうもありがとうございました。来年も好きな音楽だけを徹底的に極めていこうと思うとりますので宜しければまたお付き合い下さいね。それでは良いお年を...(^.^)
The Who - Live at the Super Bowl (full)
そもそもの始まりはウチに遊びに来てくれたサムとデイヴの影響でブリティッシュ・ロック熱が再燃したことで、それからイーベイでオリジナル盤獲りまくり → 「ライヴ・アット・リーズ」でザ・フーにハマる → 念願だった「マイ・ジェネレイション」の UK オリジ盤を遂にゲット→ザ・フー熱がピークに... という流れで、来る日も来る日も彼らの爆音を聴いてコーフンしていた。ということで、今年最後のエントリーは当ブログの “アーティスト・オブ・ザ・イヤー” ザ・フーだ。
彼らは日本で人気が無いと言われるが、その割にベスト盤は何種類も出ている。私はあるアーティストに興味を持った時はまずベスト盤を聴いてから気に入った曲が入っている盤へと進むことが多いのだが、ザ・フーの場合はどのベスト盤を買っていいのか分からなかったので、知っている曲を頼りにオリジナル・アルバムを買っていき、一通り聞いた後でヴァージョン違いやミックス違いの穴を埋めるためにベスト盤を物色するという変則的な順番になった。
ベスト盤で一番大切なのはもちろん選曲だと思うが、ザ・フーのような60年代のバンドの場合、モノラル/ステレオのミックス違いも重要だ。ただ、選曲にしてもミックス違いにしても人によって好みは様々なのでどれが良いとは一概に言えないので、彼らのように長い歴史を持ったバンドのベスト盤を選ぶのは非常に難しい。
まず一番手っ取り早いのはシングルを集めたものだが、彼らにもそのものズバリの「ザ・シングルス」(1984)という盤がある。しかしビートルズの「1」と同様に無味乾燥きわまりない選曲で全く食指が動かない。大体「アイ・キャント・エクスプレイン」も「ババ・オライリー」も入ってない盤など論外だし、そもそもザ・フーの魅力はシングル曲だけではとうていカバーできない多面性にこそあると思う。そういう意味では1988年に出た「フーズ・ベター・フーズ・ベスト」も似たようなもんだし、リマスターされていない旧規格 CD なのであまり音が良くない。ほぼ同じ選曲でリマスターされた「マイ・ジェネレイション~ザ・ベリー・ベスト・オブ・ザ・フー」(1996)という盤もあるにはあるが、全20曲中7曲が疑似ステレオだなんてアホらしくてハナシにならない。一体何が悲しゅうて今の時代にスカスカの疑似ステを聴かにゃあならんのか! そんなこんなで悩んだ挙句、私が買ったベスト盤がこの「アルティメット・コレクション」という40曲入りの2枚組 UK 盤(←初回盤には更にもう1枚、レア・ヴァージョン4曲と映像2曲が入ったボーナス・ディスクが付いてます!)だった。
私がこの盤を選んだのは、2枚組ということで収録時間の制限が撤廃され、シングルになっていない隠れ名曲も一杯入っていることが一番の理由で、ちょうどビートルズの赤盤と青盤を足したような位置付けだ。それともう一つ、今現在出回っている CD は “リミックス・リマスター” といってミックスの段階から様々な修正を加えた盤が主流なのだが、コレに入っているのはオリジナル・ミックスに手を加えずにリマスターだけを施したものなので、今となっては音源的にこっちが貴重だということ。過去の音源を再発する時に、それが最初に世に出た時のオリジナル・フォーマットを尊重するという見識が素晴らしい。ということで、これからザ・フーを聴いてみようかな、という人にはこの「アルティメット・コレクション」がオススメだ。
下に貼り付けたのは2010年スーパーボウルのハーフタイム・ショーに彼らが出演した時の映像で、「ピンボール・ウィザード」~「ババ・オライリー」~「フー・アー・ユー」~「シー・ミー・フィール・ミー」~「ウォント・ゲット・フールド・アゲイン」と、まさにベスト・オブ・ベストという選曲だし、レーザー光線が会場中を照らし出す光と音の壮大なスペクタクル・ショーは圧巻の一言。特に、飛び散る火花、迸る閃光をバックにザック・スターキーがブチかます爆裂ドラミング(11:15~)なんかもう鳥肌モノで、ロックな初期衝動がマグマのように押し寄せる決定的名演だ。
ということで、今年はこれでおしまい。ここまで読んで下さった皆さん、ホンマにどうもありがとうございました。来年も好きな音楽だけを徹底的に極めていこうと思うとりますので宜しければまたお付き合い下さいね。それでは良いお年を...(^.^)
The Who - Live at the Super Bowl (full)
自分で言うのも何ですが、
研究熱心というよりも、貧乏根性丸出しという感じですね。
大して違いはないんですけど...笑
この盤に限ったことではありませんが、
国によって曲数やジャケットが違うというのも
ファンとしては困りモンです。
それではmoondreamsさんも良いお年をお迎えください。
僕が持ってるThe Ultimate Collectionは最初に発売されたUS盤2cd+ボーナス(2002年発売)<ジャケットがシルバーで、お得意のライブシーンの写真の奴>でボーナス曲4曲入りを入れても39曲(35+4)でした(笑)。
ではshiotch7さん よいお年を!