リタ・ライスに続く “やっと手に入れた垂涎盤”シリーズ(?)第2弾はビートルズの Deutscher Schallplattenclub(ドイツ・レコードクラブ)イシューLP(H 052)で、ファンの間で通称 “バルーン・カヴァー” と呼ばれている1枚だ。
レコード・マニアというのは通ぶって「〇〇カヴァー」などという、一般ピープルには意味不明の符丁を使いたがる傾向がある(でしょ?)。ビートルズだけでもかの悪名高き(?)「ブッチャー・カヴァー」(アメリカ)を始め、「ホース・カヴァー」(フランス)、「シェル・カヴァー」(オランダ)、「エスキモー・カヴァー」(デンマーク)など、挙げていくときりがないが、こうしたマニア内の仲間言葉はそれなりに有効で、これらのアルバムのどれをとってもその正式名称からはその有難味は浮かんでこない。だからここはやはりビートルマニアらしく、「ドイチェ・シャルプラッテンクラブ・イシュー」などという舌を噛みそうな名前ではなく、「バルーン・カヴァー」入手!と厳かに宣言してしまおう。
そもそも私がビートルズの「〇〇カヴァー」なるものに興味を持ったのは友人であると同時にレコード・コレクションの師匠でもある 901さんの影響で、ちょうどビートルズのUKオリジナル・モノ盤蒐集が一段落した頃に “こんなん見つけたんやけど、めっちゃ良いジャケット・デザインやねぇ” と言いながら緑の中で乗馬を楽しむ4人の姿が眩しいジャケットの “ホース・カヴァー” レプリカCDを見せていただいたのがすべての始まりだった。当時UK盤至上主義者だった私に各国盤の意匠を凝らしたユニークなジャケットを眺めながらビートルズを聴くという愉しみ方を教えて下さったのだ。最近ちょっとご無沙汰してますが、901師匠、ホンマに感謝しとります。
ネット・オークションの普及によって、一昔前まではレコード屋の壁面を飾る数万円の盤がその半値以下の価格で入手可能になったというのは前にも書いたが、このレコードもそんな垂涎盤の1枚で、例えばディスクユニオンのビートルズ・セールでは目玉商品として35,000円~40,000円くらいの値が付けられている。人気の秘密は一にも二にもそのカラフルでサイケ・ポップな感じがたまらないジャケット・デザインにあるようだ。
そのせいかオークションでもセラーは強気の値段設定で、$120~$150スタートというケースが多いが、私は何としても$100以下で買うと心に決めていたので、これまで中々入手できなかった。しかし待てば海路の日和ありとはよくぞ言ったもので、eBayに €60で出たばかりの盤を発見し、BUY IT NOWで即ゲット。アメリカとは違ってドイツからは送料も安く、1万円で軽くお釣りがくる値段で買うことができてめっちゃ嬉しい (^o^)丿
届いたブツの梱包を解いてレコードを取り出した瞬間、ジャケットのあまりの美しさにハッとさせられたのが第一の衝撃で、とにかく写真の発色がめっちゃ綺麗(≧▽≦) フレーム枠のサイケな色遣いも絶品で、パソコンの画面で見るのと実物とではエライ違いだ。ビートルズ・ファンにとって、これはもう見ているだけで目の保養になるジャケットだと思う。
サイケなジャケットは「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」や「ペニー・レイン」、「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」といったナンバーを連想させるが収録曲は1963~66年までのコンピレーションで、A①エイト・デイズ・ア・ウィーク ②ロックンロール・ミュージック ③ノー・リプライ ④アンド・ユア・バード・キャン・シング ⑤グッド・デイ・サンシャイン ⑥オール・マイ・ラヴィング(ハイハット入り) ⑦アンド・アイ・ラヴ・ハー ⑧ア・ハード・デイズ・ナイト B①ガール ②エリナー・リグビー ③シングス・ウィー・セッド・トゥデイ ④イエロー・サブマリン ⑤イフ・アイ・フェル ⑥ミッシェル ⑦アイ・シュッド・ハヴ・ノウン・ベター ⑧ドクター・ロバート、という何の脈絡もない意味不明な選曲。
そういうワケで聴く方に関しては正直あまり期待していなかったのだが、いざレコードに針を落としてみてその音の良さにビックリ(゜o゜) 大袈裟ではなくジャケットに続く第二の衝撃である。このレコードは1967年リリースのステレオ盤なのだが、この時点でドイツのステレオ技術がイギリスよりも一歩も二歩も先を行っていたということか、それともレコード・クラブ・イシューゆえの高音質なのか、そのあたりはよく分からないのだが、少なくともこのレコードに限って言えば素晴らしいステレオ・サウンドだ。この盤は美麗ジャケット目当てで買ったようなものだが、中身の方もそれに負けない音の良さで、“コレはホンマに買って良かったぁ...(^.^)” と喜び倍増の逸品なのだ。
尚、以前ヤフオクでこの「バルーン・カヴァー」のレプリカ・ブートレッグ盤が8千円だか9千円だかのえげつない値段で出ているのを見たことがあるので、偽物にはくれぐれも気を付けましょう。本物はラミネート・カヴァーでマトリクス・ナンバーは機械打ちの 12PAL 4184-SM-1 / 4185-SM-1 です。
レコード・マニアというのは通ぶって「〇〇カヴァー」などという、一般ピープルには意味不明の符丁を使いたがる傾向がある(でしょ?)。ビートルズだけでもかの悪名高き(?)「ブッチャー・カヴァー」(アメリカ)を始め、「ホース・カヴァー」(フランス)、「シェル・カヴァー」(オランダ)、「エスキモー・カヴァー」(デンマーク)など、挙げていくときりがないが、こうしたマニア内の仲間言葉はそれなりに有効で、これらのアルバムのどれをとってもその正式名称からはその有難味は浮かんでこない。だからここはやはりビートルマニアらしく、「ドイチェ・シャルプラッテンクラブ・イシュー」などという舌を噛みそうな名前ではなく、「バルーン・カヴァー」入手!と厳かに宣言してしまおう。
そもそも私がビートルズの「〇〇カヴァー」なるものに興味を持ったのは友人であると同時にレコード・コレクションの師匠でもある 901さんの影響で、ちょうどビートルズのUKオリジナル・モノ盤蒐集が一段落した頃に “こんなん見つけたんやけど、めっちゃ良いジャケット・デザインやねぇ” と言いながら緑の中で乗馬を楽しむ4人の姿が眩しいジャケットの “ホース・カヴァー” レプリカCDを見せていただいたのがすべての始まりだった。当時UK盤至上主義者だった私に各国盤の意匠を凝らしたユニークなジャケットを眺めながらビートルズを聴くという愉しみ方を教えて下さったのだ。最近ちょっとご無沙汰してますが、901師匠、ホンマに感謝しとります。
ネット・オークションの普及によって、一昔前まではレコード屋の壁面を飾る数万円の盤がその半値以下の価格で入手可能になったというのは前にも書いたが、このレコードもそんな垂涎盤の1枚で、例えばディスクユニオンのビートルズ・セールでは目玉商品として35,000円~40,000円くらいの値が付けられている。人気の秘密は一にも二にもそのカラフルでサイケ・ポップな感じがたまらないジャケット・デザインにあるようだ。
そのせいかオークションでもセラーは強気の値段設定で、$120~$150スタートというケースが多いが、私は何としても$100以下で買うと心に決めていたので、これまで中々入手できなかった。しかし待てば海路の日和ありとはよくぞ言ったもので、eBayに €60で出たばかりの盤を発見し、BUY IT NOWで即ゲット。アメリカとは違ってドイツからは送料も安く、1万円で軽くお釣りがくる値段で買うことができてめっちゃ嬉しい (^o^)丿
届いたブツの梱包を解いてレコードを取り出した瞬間、ジャケットのあまりの美しさにハッとさせられたのが第一の衝撃で、とにかく写真の発色がめっちゃ綺麗(≧▽≦) フレーム枠のサイケな色遣いも絶品で、パソコンの画面で見るのと実物とではエライ違いだ。ビートルズ・ファンにとって、これはもう見ているだけで目の保養になるジャケットだと思う。
サイケなジャケットは「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」や「ペニー・レイン」、「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」といったナンバーを連想させるが収録曲は1963~66年までのコンピレーションで、A①エイト・デイズ・ア・ウィーク ②ロックンロール・ミュージック ③ノー・リプライ ④アンド・ユア・バード・キャン・シング ⑤グッド・デイ・サンシャイン ⑥オール・マイ・ラヴィング(ハイハット入り) ⑦アンド・アイ・ラヴ・ハー ⑧ア・ハード・デイズ・ナイト B①ガール ②エリナー・リグビー ③シングス・ウィー・セッド・トゥデイ ④イエロー・サブマリン ⑤イフ・アイ・フェル ⑥ミッシェル ⑦アイ・シュッド・ハヴ・ノウン・ベター ⑧ドクター・ロバート、という何の脈絡もない意味不明な選曲。
そういうワケで聴く方に関しては正直あまり期待していなかったのだが、いざレコードに針を落としてみてその音の良さにビックリ(゜o゜) 大袈裟ではなくジャケットに続く第二の衝撃である。このレコードは1967年リリースのステレオ盤なのだが、この時点でドイツのステレオ技術がイギリスよりも一歩も二歩も先を行っていたということか、それともレコード・クラブ・イシューゆえの高音質なのか、そのあたりはよく分からないのだが、少なくともこのレコードに限って言えば素晴らしいステレオ・サウンドだ。この盤は美麗ジャケット目当てで買ったようなものだが、中身の方もそれに負けない音の良さで、“コレはホンマに買って良かったぁ...(^.^)” と喜び倍増の逸品なのだ。
尚、以前ヤフオクでこの「バルーン・カヴァー」のレプリカ・ブートレッグ盤が8千円だか9千円だかのえげつない値段で出ているのを見たことがあるので、偽物にはくれぐれも気を付けましょう。本物はラミネート・カヴァーでマトリクス・ナンバーは機械打ちの 12PAL 4184-SM-1 / 4185-SM-1 です。