私は手に入れたばかりのニンバス盤ペパーズを B-SELS に持っていき、“Sさん、今日は開店1周年を祝うに相応しいレコードを持ってきました!” と言ってこのレコードを差し出すと、“えっ、コレは...” としばし絶句され、“買わはったんですか!” と目を丸くされた。“今日はこれ1枚を徹底的に聴きましょう!” と私。レコードをターンテーブルにセットする Sさんの後姿からも緊張感が伝わってくる。
A面がスタートしてしばらくの間、Sさんは目をつむり曲のリズムに合わせて首を縦に振りながら無言で聴いておられたが、その口元は明らかに満足そうに緩んでいる。結局A⑦が終わるまで二人ともほとんど言葉を発することなく聴いていたのだが、A面が終わり針が自動的に上がってしばしの静寂が訪れた後、Sさんが “いやぁ~、素晴らしいです! まるでウチの店が EMIスタジオになったかのようですよ。コレ、ナマ音よりも良いんじゃないですか? これこそまさにビートルズ・ミュージック、いや、ロックの頂点、金字塔と言えるアルバムですよ! 私なら絶対にコレを無人島ディスクにしますね。もうずぅーっと聴いていたいくらいですよ!” と興奮冷めやらぬ様子で熱く語られたのには驚いた。お付き合いさせていただいてからもう半年以上経つが、ここまでコーフンされている Sさんを見るのは初めてだ(^.^)
盤を裏返してB①「Within You Without You」がスタートしてしばらくすると、Sさんが急に “何故ビートルズがこの曲をB面1曲目にもってきたのか、今日コレを聴いて初めて分かりました。この音を聴かせたかったんですよ! 今までめっちゃ暗い曲やと思ってましたけど(笑)コレを聴くとジョージの声もリラックスしてて楽しそうじゃないですか! あ~、コレは凄いですわ。” と一気呵成にまくしたてられたのだ。
B②「When I'm Sixty-Four」では “この音、この響き、すごい!” と大コーフン(笑) B③「Lovely Rita」でリンゴのバシン!が炸裂するたびに私と目が合ってニッコリ(^.^) ビートルマニアに言葉は要らない。B④「Good Morning Good Morning」では “何ですか、これは(≧▽≦) 新たにSEを入れ直したんかと思うぐらい凄いですよ!” と、A面の時とは違ってすっかり饒舌になられている(笑) そしてB⑤「Sgt.Pepper's (Reprise)」~B⑥「A Day In The Life」と続く怒涛のエンディングに圧倒され、先ほどのA面の時と同様に針が上がった後は放心状態で、しばらくしてから “良かったですねぇ~”“最高ですねぇ~”“ビートルズ・ファンでよかった... アナログ・レコード・リスナーで本当によかったですよ...” と2人とも大コーフンだ。そう、私にとっても Sさんにとっても “良い音でビートルズを聴く”... これ以上の喜びは無いのである。尚、その後もう一度AB両面を通しで聴いたのは言うまでもない。
私は欲どおしい人間なので、こんな凄い「Sgt. Pepper's」を聴いてしまうと “「Revolver」や「White Album」でも Nimbus Supercut盤出してほしかったなぁ... 「Abbey Road」のB面なんかもう最高やろなぁ...” と贅沢極まりない無い物ねだりをしてしまうのだが、私の調べた限りではロック/ポップスのレコードでニンバス盤が出ているのは私が買った「Sgt. Pepper's」と「Band On The Run」以外ではピンク・フロイドの「Wish You Were Here」(←わかる!)とジャクソン・ブラウンの「Runnin' On Empty」(←何でこれなん???)の2枚しかない。それを考えると、ビートルズ関連でニンバス盤を2枚も出してくれたことにむしろ感謝すべきなのかもしれない。
ニンバスの Sgt.担当エンジニアがビートルズ(特にポール)の音楽をよく理解し、深~い愛情と最高の技術でもって作り上げたこのレコードは、ビートルズが創造した万華鏡のようなカラフルな音楽世界を自然な形で、しかも細やかなニュアンスまでしっかりと音溝に刻み込んでいる。1984年という、アナログ技術が成熟して音楽の世界がアナログ・レコードからCDへと移り変わろうとしていた時期に作られたこのニンバス盤こそ、まさに “究極音質のビートルズ・レコード” の名に相応しい逸品であり、少なくともその音質的価値から言えばあのゴールド・パーロフォン・ステレオ盤さえも軽く凌駕する、全ビートルズ・レコードの頂点に君臨する最強の1枚と言えるだろう。
A面がスタートしてしばらくの間、Sさんは目をつむり曲のリズムに合わせて首を縦に振りながら無言で聴いておられたが、その口元は明らかに満足そうに緩んでいる。結局A⑦が終わるまで二人ともほとんど言葉を発することなく聴いていたのだが、A面が終わり針が自動的に上がってしばしの静寂が訪れた後、Sさんが “いやぁ~、素晴らしいです! まるでウチの店が EMIスタジオになったかのようですよ。コレ、ナマ音よりも良いんじゃないですか? これこそまさにビートルズ・ミュージック、いや、ロックの頂点、金字塔と言えるアルバムですよ! 私なら絶対にコレを無人島ディスクにしますね。もうずぅーっと聴いていたいくらいですよ!” と興奮冷めやらぬ様子で熱く語られたのには驚いた。お付き合いさせていただいてからもう半年以上経つが、ここまでコーフンされている Sさんを見るのは初めてだ(^.^)
盤を裏返してB①「Within You Without You」がスタートしてしばらくすると、Sさんが急に “何故ビートルズがこの曲をB面1曲目にもってきたのか、今日コレを聴いて初めて分かりました。この音を聴かせたかったんですよ! 今までめっちゃ暗い曲やと思ってましたけど(笑)コレを聴くとジョージの声もリラックスしてて楽しそうじゃないですか! あ~、コレは凄いですわ。” と一気呵成にまくしたてられたのだ。
B②「When I'm Sixty-Four」では “この音、この響き、すごい!” と大コーフン(笑) B③「Lovely Rita」でリンゴのバシン!が炸裂するたびに私と目が合ってニッコリ(^.^) ビートルマニアに言葉は要らない。B④「Good Morning Good Morning」では “何ですか、これは(≧▽≦) 新たにSEを入れ直したんかと思うぐらい凄いですよ!” と、A面の時とは違ってすっかり饒舌になられている(笑) そしてB⑤「Sgt.Pepper's (Reprise)」~B⑥「A Day In The Life」と続く怒涛のエンディングに圧倒され、先ほどのA面の時と同様に針が上がった後は放心状態で、しばらくしてから “良かったですねぇ~”“最高ですねぇ~”“ビートルズ・ファンでよかった... アナログ・レコード・リスナーで本当によかったですよ...” と2人とも大コーフンだ。そう、私にとっても Sさんにとっても “良い音でビートルズを聴く”... これ以上の喜びは無いのである。尚、その後もう一度AB両面を通しで聴いたのは言うまでもない。
私は欲どおしい人間なので、こんな凄い「Sgt. Pepper's」を聴いてしまうと “「Revolver」や「White Album」でも Nimbus Supercut盤出してほしかったなぁ... 「Abbey Road」のB面なんかもう最高やろなぁ...” と贅沢極まりない無い物ねだりをしてしまうのだが、私の調べた限りではロック/ポップスのレコードでニンバス盤が出ているのは私が買った「Sgt. Pepper's」と「Band On The Run」以外ではピンク・フロイドの「Wish You Were Here」(←わかる!)とジャクソン・ブラウンの「Runnin' On Empty」(←何でこれなん???)の2枚しかない。それを考えると、ビートルズ関連でニンバス盤を2枚も出してくれたことにむしろ感謝すべきなのかもしれない。
ニンバスの Sgt.担当エンジニアがビートルズ(特にポール)の音楽をよく理解し、深~い愛情と最高の技術でもって作り上げたこのレコードは、ビートルズが創造した万華鏡のようなカラフルな音楽世界を自然な形で、しかも細やかなニュアンスまでしっかりと音溝に刻み込んでいる。1984年という、アナログ技術が成熟して音楽の世界がアナログ・レコードからCDへと移り変わろうとしていた時期に作られたこのニンバス盤こそ、まさに “究極音質のビートルズ・レコード” の名に相応しい逸品であり、少なくともその音質的価値から言えばあのゴールド・パーロフォン・ステレオ盤さえも軽く凌駕する、全ビートルズ・レコードの頂点に君臨する最強の1枚と言えるだろう。