shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Buddha Lounge Renditions Of Led Zeppelin

2009-01-08 | Led Zeppelin
 ハードロックの王者レッド・ゼッペリンの楽曲をジャズ・アレンジで演奏するという、今まで誰も考えつかなかったような斬新な(おバカな?)コンセプトのCDをHMVの試聴サイトで見つけた。それがこの怪しげなジャケットの「ブッダ・ラウンジ・レッド・ゼッペリン」である。「ブッダ・ラウンジ」シリーズを初めて見たのは「ブッダ・ラウンジ・ビートルズ」というCDで、仏さん4体の顔面アップという不気味なジャケットに興味を引かれ、面白そうやなぁと思って試聴してみると、30秒の試聴時間すらキツイくらいの意味不明な音楽が聞こえてきた。それはもう、ビートルズ・カヴァーをすべて集めてやろうという意気込みだった私にカウンター・パンチを食わせるようなトホホなサウンドで、当然パス!こんなん誰が買うんやろ?と思ってたら何と第2・第3弾としてブッダ・ラウンジのメタリカ、AC/DCヴァージョンが出た。特にAC/DCのやつはジャケットの仏さんにAC/DCのトレードマークであるツノが生えており思わず大爆笑。奈良の「せんとくん」もビックリだ。そして第4弾がこのレッド・ゼッペリン・ヴァージョンというわけ。今度は仏さんの顔の周りを飛行船が飛んでいる(笑) もうええかげんにせぇよ、とも思ったが一応試聴することに... あれ?今までのアホバカ盤とは全然違う。それにラウンジっていうだけあってちょっとジャズっぽいやん?コレは買いや!ということで早速購入。演奏してるのは「ウエスト・52nd・ストリート・ブッダ・ラウンジ・アンサンブル」という正体不明のグループで、多分その名の通りニューヨークのラウンジ専門のバンドだろう。一番気に入ったのは②の「ブラック・ドッグ」で、軽快なブラッシュ(!)に乗って涼しげなヴァイブとギターがメロディーを奏でる、めっちゃクールな演奏だ!あのハードロックの名曲がこんな粋なラウンジ・ミュージックに変貌するとは... この1曲だけでもこの盤を買った価値がある。④の「ホール・ロッタ・ラヴ」は物憂げなウィスパー・ヴォイス入りで、ギター、オルガン、コンガetcを駆使して洒落た雰囲気を醸し出している。⑥の「ロックン・ロール」ではチャンプスの「テキーラ」かよ!とツッコミを入れたくなるようなラテンなリズムに大爆笑。逆に⑧の「移民の歌」や⑩の「天国への階段」はオルガンやギターでメロディーを弾くのがやっとで、これはどうあがいてもラウンジ・ミュージックにはならへんね。どっちも原曲の良さが全く活かされてないのが残念。まぁ、一種のキワモノ盤だが、個人的にはブラッシュでジャジーなゼッペリンが聴けただけで大満足だ。

ブッダ・ラウンジ・ゼッペリン

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