私は安西マリアの歌手としての全盛期(1973~74年頃)を知らない。初めて彼女の存在を知ったのは松田優作主演の映画「暴力教室」に女教師役で出ていたのを見た時で、彼女が歌手だと知らなかったのとその映画の印象が強かったこともあって、私は彼女のことをずぅ~っと女優さんだと思っていた。
それから30年近く経った2006年、私はスプートニクスという北欧のエレキ・インスト・バンドの演奏する「Crying In A Storm」という曲にハマり、色々調べていくうちにその元歌が日本の歌謡曲「涙の太陽」だと知ってビックリ。イギリス系の日本人歌手エミー・ジャクソンが歌うオリジナルがこれまためちゃくちゃカッコ良いヴァージョンで、私はこの曲のカヴァーをすべて集めようと決心した。
こういう探し物をする時、インターネットというのは本当に助かる。一昔前なら不可能な作業も検索クリック一発でラクラク出来てしまうのだ。私はアマゾン→ミュージック→曲名とクリックし、検索ボックスに「涙の太陽」と入れ、出てきた盤を試聴して片っ端から買っていった。この1曲をきっかけにして私はサンディー & ザ・サンセッツや寺内タケシ、青山ミチに Mi-Ke に渚ようこと、それまで聴いたことのなかったような盤とも多く巡り合えたのだが、そんな1枚がこの安西マリアの「マリア登場... 涙の太陽」だった。
ジャケットに写る彼女は今で言うところの “お姉系”。真っ黒に日焼けしイケイケな雰囲気が横溢で、 “やさぐれ歌謡” 路線全開だ。歌の方も実にパワフルでダイナミック、ただのセクシーなオネーチャンとはワケがちがう。どちらかというとじっくりと歌い込むスロー・ナンバーよりもノリと勢いで押し切ってしまうようなアップテンポの曲が彼女には合っているようだ。そういう意味でもエミー・ジャクソンのカヴァー①「涙の太陽」をデビュー曲に選んだのはまさに慧眼と言うべきだろう。しかも単なるコピーではなく、その後のこの曲のカヴァーの多くに採用されることになる独自の “やさぐれアレンジ” が施されており、彼女の持ち味を十二分に引き出している。この曲の名演の一つに挙げていいだろう。
③「マイ・ボニー」もごっつうエエ感じ。元々はスコットランド民謡なのだが、私はビートルズとトニー・シェリダンのヴァージョンが真っ先に頭に浮かんでしまう。ここでもやはりスローでスタートし、0分37秒から転調してアップテンポで一気に駆け抜けるアレンジが功を奏し、彼女も水を得た魚のように生き生きと歌っている。この圧倒的なノリが大好きで、私的には①をも凌駕するベスト・トラックだ。⑦「涙は春に」はオリジナルが鍵山珠理で、ミノルフォン時代の山本リンダもタイトルを「涙は紅く」に変えてカヴァーしていた橋本淳&筒美京平コンビ作の隠れ名曲。 “花 花 恋の花~♪” のラインが耳に残る印象的なナンバーを見事に歌いこなしている。⑩「ゴーカート・ツイスト」はジャンニ・モランディ1962年のヒット曲で、イタリア映画「太陽の下の18才」主題歌として有名だ。日本人好みのメロディーを持った曲で、日本では伊東アイコが「サンライト・ツイスト」、青山ミチが「恋のゴーカート」というタイトルでそれぞれカヴァーしているが、私は若さハジける木の実ナナのヴァージョンが一番好き。このマリア・ヴァージョンはアレンジがナナ・ヴァージョンに近く、結構気に入っている。
それ以外もすべてカヴァー曲で構成されており、ミーナの②「砂に消えた涙」、シルヴィ・バルタンの④「アイドルを探せ」、ロネッツの⑤「ビー・マイ・ベイビー」、ニール・セダカの⑥「恋の日記」、シーカーズの⑧「ジョージー・ガール」、コニー・フランシスの⑨「ボーイ・ハント」、欧陽菲菲の⑪「雨の御堂筋」、そしてヘレン・シャピロの⑫「悲しき片想い」と、曲目を眺めているだけでヨダレが出てきそううな選曲だ。このアルバムはヘタなベスト盤に手を出すよりも遥かに彼女の魅力を引き出した内容で、 “安西マリアを聴くならまずはこの1枚!” と言いたくなるような好盤だと思う。
涙の太陽・・・安西マリア
ゴーカート・ツイスト・・・安西マリア
それから30年近く経った2006年、私はスプートニクスという北欧のエレキ・インスト・バンドの演奏する「Crying In A Storm」という曲にハマり、色々調べていくうちにその元歌が日本の歌謡曲「涙の太陽」だと知ってビックリ。イギリス系の日本人歌手エミー・ジャクソンが歌うオリジナルがこれまためちゃくちゃカッコ良いヴァージョンで、私はこの曲のカヴァーをすべて集めようと決心した。
こういう探し物をする時、インターネットというのは本当に助かる。一昔前なら不可能な作業も検索クリック一発でラクラク出来てしまうのだ。私はアマゾン→ミュージック→曲名とクリックし、検索ボックスに「涙の太陽」と入れ、出てきた盤を試聴して片っ端から買っていった。この1曲をきっかけにして私はサンディー & ザ・サンセッツや寺内タケシ、青山ミチに Mi-Ke に渚ようこと、それまで聴いたことのなかったような盤とも多く巡り合えたのだが、そんな1枚がこの安西マリアの「マリア登場... 涙の太陽」だった。
ジャケットに写る彼女は今で言うところの “お姉系”。真っ黒に日焼けしイケイケな雰囲気が横溢で、 “やさぐれ歌謡” 路線全開だ。歌の方も実にパワフルでダイナミック、ただのセクシーなオネーチャンとはワケがちがう。どちらかというとじっくりと歌い込むスロー・ナンバーよりもノリと勢いで押し切ってしまうようなアップテンポの曲が彼女には合っているようだ。そういう意味でもエミー・ジャクソンのカヴァー①「涙の太陽」をデビュー曲に選んだのはまさに慧眼と言うべきだろう。しかも単なるコピーではなく、その後のこの曲のカヴァーの多くに採用されることになる独自の “やさぐれアレンジ” が施されており、彼女の持ち味を十二分に引き出している。この曲の名演の一つに挙げていいだろう。
③「マイ・ボニー」もごっつうエエ感じ。元々はスコットランド民謡なのだが、私はビートルズとトニー・シェリダンのヴァージョンが真っ先に頭に浮かんでしまう。ここでもやはりスローでスタートし、0分37秒から転調してアップテンポで一気に駆け抜けるアレンジが功を奏し、彼女も水を得た魚のように生き生きと歌っている。この圧倒的なノリが大好きで、私的には①をも凌駕するベスト・トラックだ。⑦「涙は春に」はオリジナルが鍵山珠理で、ミノルフォン時代の山本リンダもタイトルを「涙は紅く」に変えてカヴァーしていた橋本淳&筒美京平コンビ作の隠れ名曲。 “花 花 恋の花~♪” のラインが耳に残る印象的なナンバーを見事に歌いこなしている。⑩「ゴーカート・ツイスト」はジャンニ・モランディ1962年のヒット曲で、イタリア映画「太陽の下の18才」主題歌として有名だ。日本人好みのメロディーを持った曲で、日本では伊東アイコが「サンライト・ツイスト」、青山ミチが「恋のゴーカート」というタイトルでそれぞれカヴァーしているが、私は若さハジける木の実ナナのヴァージョンが一番好き。このマリア・ヴァージョンはアレンジがナナ・ヴァージョンに近く、結構気に入っている。
それ以外もすべてカヴァー曲で構成されており、ミーナの②「砂に消えた涙」、シルヴィ・バルタンの④「アイドルを探せ」、ロネッツの⑤「ビー・マイ・ベイビー」、ニール・セダカの⑥「恋の日記」、シーカーズの⑧「ジョージー・ガール」、コニー・フランシスの⑨「ボーイ・ハント」、欧陽菲菲の⑪「雨の御堂筋」、そしてヘレン・シャピロの⑫「悲しき片想い」と、曲目を眺めているだけでヨダレが出てきそううな選曲だ。このアルバムはヘタなベスト盤に手を出すよりも遥かに彼女の魅力を引き出した内容で、 “安西マリアを聴くならまずはこの1枚!” と言いたくなるような好盤だと思う。
涙の太陽・・・安西マリア
ゴーカート・ツイスト・・・安西マリア
女性アイドル歌謡歌手をTV・雑誌で見て惚れてまう~の頃だっ!天地真理・麻丘めぐみ・小柳ルミ子3人娘が出始めの頃('71年頃?~)から女性アイドル歌手が好きで、ラジオ・TVの歌謡番組をよく視聴してましたね~。
当時の僕は、彼女らは絶対、屁やうん●をしない特別な女神と偶像視してました。(笑)
でっ、安西マリア♪”ギ~ラッ、ギ~ラッ 太陽が・・・”当時インパクトありましたね。正統派アイドルじゃなかったので、この曲しか知りません。(笑)映画に出ていたんですか!そして女優とは・・。松田優作は翌年に公開された『人間の証明』以降しか知らなかったです!
>天地真理・麻丘めぐみ・小柳ルミ子3人娘
めっちゃ懐かしいですね~
他にもアグネス・チャンとか浅田美代子とか、
一杯いましたね。
私はまだ小学生で、女性アイドルというよりも
モノマネの対象として友達と一緒に歌ってました。
エエ時代やったなぁ...
「暴力教室」は松田優作と館ひろしがめっちゃカッコ良くて
何度も見てコーフンしてました。
これ以外は「遊戯」シリーズと、やはり「蘇る金狼」ですね。
エエ時代やったなぁ...