shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Now We Are New ~From New York To London~ [DVD] / Paul McCartney (Pt. 1)

2014-01-05 | Paul McCartney
 先月突然テレビが壊れて買い替えを余儀なくされた話は前にも書いたが、古い DVD しか見ない私にとって高解像度の大画面テレビを買ったのは大失敗で、手持ちのソフトの画質の粗さがモロに暴き出され、見るたびにストレスを感じるようになった。これでは何のためにテレビを買ったのかわからない。そのうち古いソフト用の小型テレビをもう1台買いたいとは思うが、それまではこのデッカイやつで何とか凌がなければならない。CPRMがスベッたとか、HDMIがコロんだとか、難しいことが大キライな私にとってテクノロジーの進化というのは有難迷惑以外の何物でもない(>_<)
 そんなこんなで “たかがテレビごときで何でこんなに嫌な思いをせなアカンねん...” と悶々とした年の瀬を過ごしていた時期に、たまたまヤフオクのポール検索(!)でこの「Now We Are New ~ From New York To London ~」を見つけ、 “高画質 HD ワイド・スクリーンの映像をメインにしたDVD” という言葉に魅かれて衝動買い... ホンマに大画面に耐えうる高画質でポールが観れるのか??? と期待半分不安半分でDVDが届くのを待った。
 3日後に届いたのは2枚組DVDで、長時間収録のためかブートDVDでは珍しい2層式ディスクを採用している。で、気になる画質に関して言うと、元々の映像がストリーミング中心ということもあって “高画質” とは口が裂けても言えないが、手持ちの同じ映像ソースで比べてみると確かにこちらの方は大画面でもそれなりに “見れる” クオリティーだったので一応満足だ。
 ポールは新作「NEW」をリリースした10月にニューヨークとロンドンで様々なTVショーに出演したりサプライズ路上ライヴを敢行したりして精力的に新作アルバムのプロモーション活動を行っている。時系列に沿ってまとめると;
【New York】10月7日 Late Night with Jimmy Fallon
       10月8日 Howard Stern Show
       10月9日 Frank Sinatra School Of The Arts
       10月10日 Times Square Surprise Gig
【London】 10月15日 Bang & Olufsen Living Room Tour
       10月16日 BBC Radio 6 "Music and Chat with Lauren Laverne" [Early Session]
       10月16日 BBC Radio 2 "In Concert" [Late Session]
       10月18日 Covent Garden Surprise Gig
       10月19日 Graham Norton Show
       10月22日 Later with Jools Holland
とまぁこのようにわずか2週間でこれだけのプロモ活動をこなすあたりにポールの新作に賭ける並々ならぬ意気込みが窺えるが、それらの映像を余すところなくコンパイルしたのがこのDVDというワケだ。
 ディスク1“ニューヨーク編” は何と言っても米NBCテレビの人気トーク番組「ジミー・ファロン・ショー」が抜群に面白い(^o^)丿 ポールは司会を務めるコメディー俳優ジミー・ファロンとのコント(←廊下でぶつかった時にお互いのリヴァプール訛りとアメリカ訛りが入れ替わってしまうという“Switch Accents”)を披露するなど相変わらずのエンターテイナーぶりを発揮。インタビューでもめっちゃノリノリで、わざとアメリカ訛りを連発してジミーをからかうし、ジミーはジミーでポールを前にしてまるでただの一ファンに戻ったかのように舞い上がってしまい “ピアノを弾いてるあなたのステージが80フィートも宙に上がっていくのを見てブッ飛んだ” とピアノとアコギを間違い、ポールに “そんなことやってないよ。クスリでもやってたんじゃないの?(笑)” とツッコミを入れられてタジタジとなるなど(←“It was a great concert.” と言って取り繕うジミーに対し “Great drugs, too.”とジミーをイジリたおすポールの茶目っ気が最高!)、よくあるお堅いインタビューとは激しく一線を画す楽しさだ。
 他にもセット・リストの決め方とか、シェア・スタジアムで演った時は野球場のPAで音がめっちゃ悪かったとか、キース・リチャーズがリゾート地のバーでまるでホテルの支配人みたいに愛想よく客に話しかけまくってた話とか、新作のジャケットに蛍光管のロゴを使ったのがステラの夫の提案だったとか(←“WEW”って何やねん...笑)、新作に4人のプロデューサーを起用した経緯だとか、興味深い話が一杯聞けて実に面白い。
 中でも一番笑えたのは、ジミーがストーンズのコンサートに行った時にたまたま隣の席にポールがいてビックリし、ステージでミック・ジャガーが「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」を歌い始めたのを見て、“ビートルズを歌うミックを見るべきか、ストーンズを聴くビートルを見るべきか” でめっちゃ悩んだ(笑)という話。さすがはコメディアンだけあってジミー・ファロンの笑いはレベルが高い。
 その後ポールは「セイヴ・アス」「ニュー」「レディー・マドンナ」の3曲を披露、特にラストの「レディー・マドンナ」では番組の専属と思しき黒人バンドとの共演がめっちゃ良かった。YouTube に映像が上がってないのが惜しいなぁ...
Jimmy Fallon and Paul McCartney Switch Accents

Paul McCartney Concerts Are Trippy

Paul McCartney Has a New Album


 更に番組収録後にはアフター・ショーとして番組観覧者を前にスタジオ・ライヴで7曲を演奏、日本公演で演った「エイト・デイズ・ア・ウィーク」や「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」、「オブラディ・オブラダ」に加えて「ジェット」や「バースデー」といったアッパーなチューンで会場を盛り上げ大喝采を浴びていた。 (つづく)
Paul McCartney Eight Days a Week 7-10-2013 Jimmy Fallon

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2 コメント

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priceless (^.^) (shiotch7)
2014-01-05 15:43:27
みながわさん、こんにちは。
このDVDは色んな演奏シーンとインタビューが入ってるんですが
ジミー・ファロンのショーが一番面白くて好きです。
ポールは歌や演奏だけでなく、こういう喋りに関しても
天性のエンターテイナーぶりを発揮して楽しませてくれます。
ユーモアの精神こそビートルズの大きな魅力の一つですよね。

「Tokyo First and Second Night」 、届きましたか!
私も日本公演の音源を毎日のように聴いてますが
飽きるどころか聴くたびに感動が蘇えってきます。
このしあわせ感... priceless!!!
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プロモ活動も (みながわ)
2014-01-05 08:40:01
shiotchさんおはようございます。
このDVDはネットで見たことがありますが、そういう内容のものだとは知りませんでした。

コンサート以外のプロモ活動も積極的でまったく年を感じさせないですね。

昨日「Tokyo First and Second Night」 が届きました、まだちらっとしか聞いてないですが音質は良さそうです。
これからじっくり聞くつもりです。
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