■細川ガラシア夫人 ヘルマン・ホイヴェルス著 春秋社 1976年第2刷■
この本の初版は1966年だから54年前のものである。私が所蔵するのは初版で箱に入っているが、これはカバーが懸けられているようだ。
著者のヘルマン・ホイヴェルスはイエズス会のドイツ人宣教師で第2代の上智大学の学長を務めた人である。
宗教者・教育者・劇作家などとして多くの著作をものにしている。
この著には、戯曲「細川ガラシャ夫人」が収められている。84~5頁を費やしてある。
劇作であるから全てが正鵠とは言えまいが、惣躰歴史に沿ってよくできている。
その他、20数頁に亘り、当時のキリスト教関係の史料が紹介されており、上記戯曲にも反映されている。
ガラシャ夫人についてはキリスト教関係者の著作が多く見受けられるが、その先鞭をつけた物ともいえる。
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