津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■欲しい本「泰平年表」「続泰平年表」

2014-03-20 17:40:52 | 書籍・読書

 泰平年表は、早稲田大学の「古典籍総合データベース」で見ることが出来、プリントアウトして楽しんでいる。
又、続泰平年表は、日本銀行貨幣博物館のサイトで 第三巻第四巻 を見ることが出来る。

この様な貴重な史料を簡単に見ることが出来るのは大変ありがたいことだが、老い先短い私としては古文を読み下し楽しむ余裕がなくなってきた。
熊本県立図書館にも所蔵されていない。地方図書館の実力の程が伺えて悲しい。

インターネットでは、部分的にしか見えないが活字化されたものも、こんなところでも見ることが出来る。
これは、続群書類従完成会を引き継いだ 八木書店 が提供しているようだが、刊本としては次のようにある。

      続泰平年表
         発行:続群書類従完成会

         竹内秀雄校訂
         初版発行:1989年
         本体価格:7,767円を
         A5判・上製・函入 420頁
         ISBN4-7971-0491-0 C3021 

      続泰平年表1
         発行:続群書類従完成会

         竹内秀雄校訂
         初版発行:1982年
         定価5,460円(本体5,200円+税5%)
         A5判・上製・函入 240頁
         ISBN4-7971-0493-7 C3321  

手元に置きたいとつくづく思うのだが、しかしこの値段は年金生活者には応える。ならばと「日本の古本屋」を眺めてみると、相当数並んでいて割とお安い。
このくらいの値段であれば、希望が出てくるではないか。只今購入検討中である (ほかにも購入候補がいろいろありまして・・・)

(中には280,000円という値段がついていて驚いたが、こちらは「精写本」とあった。版木転写本もありこちらは35,000円、他にも写本が見受けられる)

 

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■ある書状から 老中・稲葉正勝の死

2014-03-20 07:19:15 | 人物

寛永十一年正月廿七日付 三齋の許へ宛てた(魚住傳左衛門宛て)忠利書状に、老中・稲葉正勝の死去の報が次の様にある。

           一、稲丹州一昨夜死去(廿五日)被仕候 春日殿・伊豆殿へ御状も可被遣哉塚田杢と申候小性追腹を切申候
           一、丹後殿存生之内 従三齋様我等ニも見せ申候へと被仰候由ニて丹後殿ゟ被申入候ご返事とて書物春日
              殿使にて拝見仕候事
           一、丹後殿存生之内 三齋様ニ南蛮之ねとこ御座候つる是ニね候て見申度候間御留守居へ申かり申度由ニ
              付則御屋敷へ其通申丹後殿へ渡申候つる

春日局の子・稲葉正勝は、肥後・加藤家の改易に当たり熊本城請取の大役を勤め、後老中を勤めるなど将来が嘱望された。
前年の夏ころから日頃の激務が嵩じこの日を迎えることに成る。38歳。明智氏の血縁を以て細川家とは非常に親しい間柄であった。
三番目の文章は、そんな親しい間柄が垣間見える。意訳すれば次のようになろうか・・・ 

             稲葉正勝殿存生の内に、三齋様がお持ちになっている南蛮の寝床(ベッド)に寝てみたいと望まれ、
             借りたい旨留守居へ申入があり正勝殿御屋敷に御渡しした

この時期がよく判らないが、この書状で初めてこのことが取上げられており事後報告となっているから、以外と近い時期であったのだろう。
正勝は死の床にあって、忠長卿の処分に対し連座の罪に問われた弟・正利の配流先を忠利の領国・肥後國に出来るよう尽力したという。
このベッドで死を迎えたのであろうか。

この書状は非常に長い内容が綴られているが、該当するのはその中のわずかの文章だが、それぞれの人達の思いが交錯して窺える。 

                                                     (熊本県史料近世偏一 御書附并御書部・十一 p153 から)

 

 

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