一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

天守と桜 その1

2009-03-20 17:48:51 | 歴史
     昨日の強風から今朝方にかけての大雨が一転して
     ぽかぽか陽気に。
     関東地方の桜も今日明日には開花しそうだ。

     桜といえば「醍醐の花見」
     慶長3年3月15日(旧暦)、秀吉が家臣や女
     たちを集めて花宴をひらいた。
     そのためにお寺を改造し、茶室を建て、沿道に
     豪華な幔幕をたらして飾りたてるという贅のつくし
     ようだ。
     侍女の数だけでも1300人もいたという。
 
     トップはもちろん、正室である北の政所のねね。
     それと張り合うのが秀頼を生んだ側室の淀。
     前田利家の妻のまつもいた。
     こともあろうに、花見の座をめぐって女たちが
     火花をちらした。

     秀吉が死ぬ半年前のことで、文字通り、秀吉
     最後の狂乱だ。
     その死から2年後、「関ヶ原の戦い」で東軍の
     徳川家康(ねね側)が、西軍の石田三成(淀側)
     に勝った。
     やがて「大阪冬の陣」「夏の陣」とすすみ、
     淀と秀頼母子が自刃するのはご存知のとおりである。 

     このように桜は歴史の節目や転換期に登場する
     ことが多い。
     おだやかに団子をたべ、酒をのむ、のどかな光景
     ばかりとは限らないのだ。

     写真は小田原城の天守閣と桜。
     この小田原城は「醍醐の花見」の10年前に秀吉
     によって攻められ、落城している。
     このことは次回にでも。

     

     
     
     

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