新聞で、
潮田登久子(78歳)さんの写真集「本の景色」が
土門拳賞を受賞したことを知って、
あっと声をあげた。
なぜなら、
「島尾伸三・潮田登久子」の写真について
原稿を書かないかと云われ、
熟慮の末、お断わりさせてもらったばかり
だったからだ。
残念だったけど、
写真について私は何の見識もない。
見るのは好きだけど。
夫の島尾伸三さんについては
著書が何冊かあって、
読んではいたが、
妻の潮田さんの写真集はなかなか手に入らない。
(高価でもある)
それに、
いま抱えている原稿でいっぱいいっぱいで、
余裕がなかったこともある。
ただ、島尾伸三(写真家・作家)と
潮田登久子(写真家)
の関係には興味があった。
なかなかユニークな夫婦で、
奥さんの方が8歳上。
どちらかというと、
潮田登久子さんと云う人物に惹かれる。
新聞によると、
潮田さんは「本」の魅力にとりつかれ、
古書店や図書館に出かけては撮りまくっていた。
「痛々しく包帯を巻かれたボロボロの本に驚き、
小学1年生が付せんでブロッコリーのように
した辞書に笑い、時代、社会、人々の営みを
背景に無限に広がっている本の世界の魅力に
気づいていった」
本を単なるモノとして見られなくなった、
ということであろうか。
今度、機会があったら、
是非、なまで潮田さんの写真をみたい、
と切に思う。
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