一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

空とぶネコ

2012-10-13 14:47:02 | 雑記



     日々、進化するチビ猫の所業にニンゲンが振り回されて
     いる話は前回述べた通り。

     これに刺激をうけたのか、先輩猫のマロが急に元気づい
     たのには驚いた。
     なんと、ひがな一日丸くなって寝ているだけの
     (たまに掃除機をかけにいくと薄眼をあけて見るていど)
     マロが、ギザギザの網をジャンプして、気がついたら階下
     に降りてくるようになったのだ。
     メタボで老体の体をおして、である。

     これは老猫の脳がチビ猫によって活性化したとしか思え
     ない。
     よくニンゲン界でも、老人施設に幼稚園児が訪問すると
     お年寄りが元気になるというが、それと同じことなのだ
     ろうか。

     私はわが身に置きかえ、う~んとうならざるを得なかった。

     
     しかし、さすがにマロは階段の下からはジャンプできず、
     人が境のしきりを開けてくれるのをじっと待っている。
     これはこれで厄介だが。


  
     一方のチビ猫は、往復のジャンプなんてお手のもの、下に
     降りたら最後、わずかなスキをねらって戸外へ。
     あっ、と声をあげる家人をあざ笑うかのように一目散に
     飛びだしてゆく。
     どこでどうしているのか、夕方、いつの間にか帰ってきて、
     二階で素知らぬ顔をしてエサを食べたりしている。

     
     ニンゲンは当然それに対処すべく、これまで以上に知恵を
     しぼりましたよ。
     例えば、少し涼しくなったことを幸い、網戸にすることは
     避ける。
     洗濯ものを干すときも極力、戸を開けっ放しにしない。
     玄関を開ける際も目配りを忘れないように、等々。

     家人はもちろん、日によってわが家にお出でになるベビー
     シッターさんにも協力をお願いした。
     
     ところが、ところがである。
     このチビ猫、二階のベランダから飛び降りたのだ。

     これを目撃した家人はただもうびっくり。
     「猫が空を飛ぶのをはじめて見た!!」

     二階のベランダから下の庭まで5~6㍍以上(?)はあろ
     うか。
     ついでにいえば、チビ猫の名前は「そら(空)」であった。

     「空とぶ空?」
     いったい猫の身体的能力はどこまであるのか。

     こうなったらベランダにも出さず、窓という窓を閉め
     きって厳戒態勢をしかねばならない。
     秋晴れの日など、家の中の空気も入れ替えたい。
     そのためにチビ猫を一部屋に押し込めようものなら、
     ギャアギャアうるさいのなんの。

     現在のところ、名案なしの状態が続いている。
    
     (写真は不意に訪れるお客のために貼った玄関の張り紙)     

     
    

     

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