星野さんが最初の作品展をひらいたのは入院して
から9年後である。
はじめは自分の絵なんか観賞に耐えるだろうか、
欲しい人がいたらあげればいい、と思っていたそ
うだ。
その後、結婚相手にもめぐまれ、お母さんもずいぶ
ん安堵したことであろう。
雑誌かなにかで結婚式の写真を見たことがあるが、
白いウエデングドレスを着たお嫁さんは天使のよう
だった。
いまではお嫁さんが絵筆の調節や、絵具の混ぜ具合
なども、あうんの呼吸でできるようになったらしい。
いのちが一番大切だと
思っていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより
大切なものが
あると知った日
生きているのが
嬉しかった
「いのち」(おだまき)
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