一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

はい、電話です!

2018-04-28 07:35:19 | 雑記


        街に出かけると
        紺色のスーツを着た新入社員らしき人を
        見かける。

        彼ら(彼女たち)は職場で元気にやっているのだろうか。

        遠い昔だけど、
        私にも新入社員だったことがある。

        怖かったのは電話の応対。
 
        電話を取るのは新人の仕事であった。

        新人教育で応対のノウハウは教えてもらったけど、
        それだけに緊張を強いられるものであった。

        同期の女性は、
        緊張のあまりだろう、
        「こちら〇〇課です」という替わりに
        「はい、△△です」と自分の名前をいってしまって、
        みんなに笑われ、顔を真っ赤にしていた。

        他人事ではない。
        それ以来、私も一層、電話恐怖症に陥ったことは
        いうまでもない。

        そんな若かりし日のことを思い出したのは、
        糸井重里さんのブログ「ほぼ日刊イトイ新聞」を
        読んだからである。

        それには、
        「失礼ですが、どなた様ですか」→
        「失礼ですが、どんな玉ですか」
        「出社したら連絡させます」→
        「出世したら連絡させます」
        等々、「言いまつがい」の数々が並べてあって
        笑いが止まらない。

        一方で、
        電話に出た新入社員が受話器を取るなり、
        「はい、電話です!」
        と叫んだのは、
        電話が鳴ったらすぐ出るようにとの指示で
        頭がいっぱいだったからだろう。

        現代の若者はそんな失敗はないだろうと思いきや、
        逆にそうではないらしい。 

        なぜなら、
        スマホ世代の若者は、固定電話で見ず知らずの
        相手と話したことがないというのだ。

        さらに
        スマホばかりいじっていて、
        パソコンも苦手の若者もいると聞いて驚いた。

        スマホで仲間内の交流術にたける一方で、
        幅広い社会的な意思疎通は苦手になるのだろうか。

        でも、頑張れ、新入社員。
   
        えらそうにしている先輩、上司でも、
        電話による失敗はしているのだ。

        糸井さんの「言いまつがい」によれば、
        「はい、電話です!」
        と答えた上司もいるのだそうだ。

        新人よ、ひるむことなかれ、
        である。

 
        ※ 散歩の途中、見かけた花ショウブ

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