一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

庭師がやってきた

2013-05-12 17:19:43 | 自然


     昨日の日曜日、雨のなか庭師がやってきた。
     頼んでいた樹木を植えるために。

     職人の仕事は朝早い。来る早々9時には穴を掘り
     はじめてご覧のとおり。

     昔は植木屋といっていたが、現在(いま)は庭師
     というらしい。
     植木屋というと、年寄りの職人さんというイメージ
     しかないのだが、現在は高齢者を採用しないのか、
     若手のカッコいいお兄ちゃんばかり、それもこれも、
     単にこちらが年とっただけのことかもしれないが。

     黙々と作業をつづける2人の庭師をみて、思い出した
     ことがある。

     毎年必ず一度、さらに祝儀、不祝儀などの人寄せ
     (昔は結婚式も葬式も家でやった)
     には必ず植木屋が入った。

     子供の私は、(植木職人が)しょっちゅう手を休め
     ては煙草を吸ったり、お茶を飲んでばかりいるのが
     不思議でならなかったのである。
     

     いつ頃だろう。あれは怠けているのではなく、
     庭全体のバランスや、剪定の具合をみているのだと
     分かったのは。

     そして、現在、
     私は小説も同じではないかと思いはじめた。

     夢中になって書きすすめればいいというのではない。
     (才能のある人は別です)
     目をはなして遠景、近景をながめては構成を練りな
     おし、プロットを考える。

     宇野千代さんだったか、
    「筆がすすむときほど気をつけなければならない」と
     いっていたが、そういうことなのだろう。
     
     何のことはない、植木屋も小説家も同じ職人では
     ないか、と思ったことだ。
     
      
     
     

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