とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

村山産業高校で「酒米プロジェクト」

2018年06月23日 | 日記

 山形県を代表する名門、県立村山農業高等学校も時代の波に勝てず、平成26年に県立東根工業高等学校と統合し、県立村山産業高等学校と改編された。農業学科2科、工業学科2科、商業科1科の5学級200名の高等学校である。
 山形県の基幹産業である農業が揺らいでいるのか、後継者不足が起因しているのか、高学歴社会現象なのか、生徒数の減少がもたらした結果と言える。
 村山産業高等学校は昨年、農業経営科でユニークな「酒米プロジェクト」を始めた。生産技術コースで酒米の栽培を担い、加工流通コースで醸造工程を学び、酒かす利用などを研究。機械科では商品に付加価値をつける付録の作製や、電子情報科ではレーザー加工による装飾の首掛け、流通ビズネス科で商品ラベルのデザインなどを担った。生徒会では酒名の公募をして「花ひかり」と決めた。
 生徒が育てた酒米を使い、地元酒造会社「六歌仙」が醸造した純米吟醸酒「花ひかり」が完成し、謝恩会などでふるまわれた。機械科が作った「おちょこ」電子情報科が作った「紹介プレート」も好評で、6月から販売されている。
 日本酒が作られる工程の幅広い分野を、高等学校全体で取り組んだ意義は大きいものがある。産業高等学校の未来図に触れた様に思えた。

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