日本海沿岸東北自動車道の酒田みなとICから遊佐間の建設工事の第一歩となる「中心杭」の打設式が7月5日、快晴に恵まれた好条件のもと、酒田みなとICの近くで行われた。予定路線になってから22年。余りにも長かった地域ぐるみの運動にも明るい出口が見えてきた。同区間は、今年の4月に基本計画区間から整備区間に格上げされ、国の経済危機対策の追い風に乗って、あっと言う間の1億円の補正予算がつき、測量調査と調査設計が始まった。事実上の着工である。
今回の国幹会議で、整備路線に格上げされたのは、愛知、東京などの大都市圏3箇所と、日沿道の4箇所である。交通量の少ない日沿道が「眞に必要な道路」なのかと、一部政党や、評論家が騒ぎ立てる記事がマスコミに掲載された。田舎に高速道路はもったいないという差別に、何故地方はさらされなければならないのか、大いに異議のあるところである。もの珍しいのか、何を報道したいのか、全国からマスコミが殺到した。
気になるあいさつがあった。「ビーバイシーの悪いこの路線が着工できたのは・・・・」というあいさつ。ビーバイシーは1.8で、今回の4路線のなかで、3番目の数値である。立派な費用対効果であり、胸を張っていいはずである。関係者は、アイコンタクトを取り合った。まあ、とにもかくにも良かった。
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