地場・旬・自給

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タックスヘブンについて

2013-06-15 04:11:25 | Peace Cafe
税金の出入りをチェックすることが、突き詰めれば政治だということを、大学生のころ友人が主張して居て、なるほどと思った記憶がある。確かに予算委員会という場所では、あらゆる問題が議論できるそうだ。政府のやっていることはすべてお金に絡んでいるかららしい。しかし、その時も少し変だぞ、政治ってそれだけかなと思ったのだが、今も同じく疑問を感じるが、何が違うのかはっきり認識できない。グローバル企業とタックスヘブンという税金という国の制度を逸脱した問題がある。グローバル企業は税に有利なところを求めて移動可能である。日本でも法人税を下げないと、企業が出てゆくから法人税を下げようとしている。選挙が終わるまではやらないようだが、終わればやるに違いない。しかし、このことは税の公平をこわしている問題である。法人であろうが個人であろうが、その存在が受ける公からの保護や利益に対して、税を負担することが憲法で決められた義務がある。それが国家を成立させる枠なのだろう。

高額所得者が所得税が高いので、国籍を変えるという人がいる。合法とはいえひどい話だ。企業がタックスヘブンを利用しているということも同様の倫理違反に間違いがない。これは義務としての、納税制度というものを破壊することになる。法律違反ではないが、倫理的に許されないことだ。そのうえで出てゆく企業も高額所得者も、倫理をないがしろにするものとして、認識出来るように公表すべきだ。そういう法人も個人も日本にかかわるべきでないと思う。国籍も一度捨てタラ戻れないようにしたらいい。このところを取りちがえて、つまり法人税の減税を行い日本の税制の方を不平等にして、高額所得者の税制優遇や、法人税の減額を主張するのはおかしなことだ。これを企業を日本に引きとめるため、日本経済のためには、仕方がないとする考え方を変えなくてはならない。倫理的におかしなことを、経済の為に仕方がないというのは、ゼニゲバの思想である。現代社会が力を失速させている一番の原因だと思う。

企業の倫理と資本の論理はどう整合性があるのだろう。資本は利潤追求を目的に動いてゆく正義がある。タックスヘブンを利用して税を安くする方法があるのに、努力しないというのは経営者としての努力不足ということになりかねない。こういうことが資本の論理というのだろう。株主というものは、企業が利益を求めて努力することを求める権利がある。何故、タックスヘブンを利用しないのだというような、要求もあり得るのだろう。法人税の減額が求められるような企業というのは、利益を出している企業であろう。大方大企業だろう。そして、大半の中小企業は法人税の問題とは別物である。日本の企業が法人税が高いために、国際競争の負担になっているとして下げる。また外国でも下げる。法人税の値下げ競争が起きているのだ。安くても、よその国の企業がタックスヘブンとして利用してもらえばもうけものだという国がある。オランダがそういう考えを歴史的に持っているようだ。

税金というものは、国民全体で国の経費を負担するものだ。これは憲法で決められている義務である。「日本国憲法 第三十条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」その意味では、個人も法人も同じである。企業活動は公共施設によって支えられている側面も強い。日本という国を自分の国として、誇りを持ち支えてゆくという精神である。何よりも公平性が重要である。国際競争の為に、企業を優遇した方が結局は得なのだ。と考えていたら、タックスヘブンを利用して、日本の税負担をすり抜けているかもしれない。これは日本だけで解決できることではない。世界全体で話し合い、共通のルール作りが必要である。TPPに加盟するとこういうことはどうなるのだろう。加盟国は共通の法人税になるのだろうか。オランダがEU加盟していながら、よそより法人税が安いままということは、TPPでもそういうことには触れないのだろう。

昨日の自給作業:大豆畑の耕す、田んぼのコロガシ2時間 累計時間:26時間
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尖閣問題の棚上げ論

2013-06-14 04:13:53 | Peace Cafe
尖閣問題の棚上げ論は、賢い政治的判断だ。参議院選挙に向けて良い顔ばかりしている安倍政権としては、出来ない相談であろう。国民の大半が尖閣は日本固有の領土だと確信を持たされている。ありとあらゆるメディアが口をそろえてそう主張しているのだから、無理もない。中国のものだとは思わないが、日本のものだとこだわる必要はないと考えている。そもそも領土というもの自体が、あまり好きになれない考え方である。誰のものでもないというのが、理想である。しかし、現状では国の面子が前面に出ている。せっかく棚上げ状態にあった、尖閣問題を棚の上からおろしたのは石原氏である。東京都の知事でありながら、強引に問題化してしまった。石原氏にしてみれば、橋下発言にもつながっている、してやったりなのだろう。慰安婦問題、沖縄の基地軽減はすべて一連の戦略のつもりなのだろう。核保有まで研究すべきとしている石原氏である。本心日本帝国の再現を望んでいるのだろう。それに利用できる橋下氏と組んで、安倍氏にチャンスボールを投げているつもりのはずだ。老人の焦りが根底に感じられる。

尖閣列島は日本の領土である論を繰り返していても仕方がない。中国政府は中国の領土だと主張しようと常に思っていたのだ。戦略的にいつ問題化しようかと考えていた矢先、日本側が動いた。日本の外交術の甘さがここに噴出した。日本が中国と平和条約交渉を加速化させたのは、アメリカの日本を無視した中国接近があったからである。何としても中国10億人の成長の波に乗り遅れてはならないという、焦りにも似た思いがあった。田中角栄氏の強引な交渉は当時も話題になった。つまり、交渉は簡単なものではなかった。しかし、中国首脳部の特に周恩来氏の柔軟な対応で、日中共同声明は発表された。中国が賠償請求を放棄する代わりに、日本が経済援助をすることが骨格になる。この共同声明の精神にのっとり日中平和友好条約が後に締結される。今2つの文章を読んでみても、様々な背景が想像されるではないか。

こうした交渉の中で、尖閣のような問題化しそうな部分に、まとめようとした両者が触れなかったということはあり得ることである。触れれば交渉自体が成り立たない。もし尖閣を経済より上位に置いていたなら、中国に対して確認したはずである。中国はソビエトから脱却し、むしろ国境で対峙するような関係になっていた。その結果、中国はアメリカと接近することになる。ソビエト政府は共産圏諸国を強引な姿勢で、搾取する体質があった。中国だけは衛星国にならず、対等に対応していた。そのために1969年には中ソ国境紛争が勃発し、戦闘場面すら起きた。中ソ対立は極めて深刻な状況に進んだ背景がある。一方アメリカはベトナム戦争を激化し、中国影響下のカンボジアへ侵攻する。当時の世界状況の中で、日本も中国も日中友好条約に向けて動き出さざる得なかった。日本は経済成長著しく、経済での実力の判断から、中国も日本との関係を有利だと考えて賠償請求よりも、経済援助と企業進出を選択した。野中氏の発言のように、様々な問題を積み残しても、両国には平和友好条約を締結する必然があった。

現在の中国は状況が変わった。日本が要らなくなって来たのだ。国内の格差から生まれる不満をどう制御するかが、中国政府の課題である。矛盾に満ちた間違えば暴発するような不満層が存在する。不満層の矛先を、海外に向けようというのはあり得ることである。特に日本の侵略を問題化することは、簡単なことである。それは韓国の国内にも同様の火種があり、ときどき煽っては炎が燃え上がる。こういう時に、石原氏がわざわざ尖閣を持ち出す政治意図は何かである。日本の軍事化である。だから、棚上げされたら困るのである。いつでも必要な時に、尖閣や竹島で問題を起こした方が、軍国化する戦略上望ましい、と考えている政治家が居るのだ。中国政府も、棚上げ論を観測気球としてあげている。野中氏の棚上げ合意発言もそうした背景を心配してのことだろう。対立を深めるより、この問題を解決に向けて政治のかじ取りの方向を変えるべきだ。
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農家民宿「おわて」の話

2013-06-13 04:19:37 | 自然養鶏
わざわざ下関から、研修に来た青年がいる。私の所で養鶏の研修をすると言っても、特別のことはないので、正直困ってしまうのだが、見ていただくという以上のことはない。それも、だいぶ縮小してしまっているので、ますますやることもない。今回見えた方は、一年間大分県の「おわて」という農家レストラン・農家民宿大分県玖珠郡九重町で研修をされていたということだ。Mさんはとてもしっかりした、立派な青年だった。Mさんは身体がしっかりしている。動くときにフラフラしない。これは本当に働くことのできる動きだ。こういう人が次世代の日本を担うのだろうと思えて、とてもうれしかった。たまたま、小麦の刈り取りの日と重なり、小麦の刈り取りを中心になってやってもらった。小麦の会の人たちとも、とても良い交流が出来たのではないか。全国には色々な生き方を目指す人がいるということを、お互いに知ることは有意義だと思う。

Mさんの話で研修先の「おわて」についていろいろ聞かせてもらった。実に面白かった。研修に来てくれた上に、遠く九州の九重の農家のおじさんの話が聞けるなど、「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」。農会でやっていることに加えて、それ以上のことを、一人でやっている人がいるのだ。ヤギも鶏も飼っている。その農家民宿では、そこで生産したものを食べてもらうのだそうだ。ヤギ乳と卵で作ったプリンはなかなかのものらしい。どうも暮らし術の達人という感じだ。「うわて」がなまって、「おわて」が屋号となったということだが、屋号を民宿の名前にしているように、古くからそうした暮らしを続けてきた山村のようだ。柳田國男氏は九重にも近い椎葉村で古い日本の暮らしに出会う衝撃から民俗学に志したということだ。この「おわて」で古い日本の暮らしを掘り起こし続けているらしい。たまたま半年前から家で研修をしている、檀上さんのみみず掘り用の熊手の柄が折れた。Mさんが言うには、グミの木を見つけておかないといけないというのだ。

柄になる位のグミの木をいつも見つけて置く。そうして必要な時にその生木を切って利用する。しなって手に反動の来ないとても良い柄になるのだそうだ。もちろんカシの柄の方がいい場合もあるのだろう。生木の在り処を覚えて置くというところが素晴らしい。子供の頃、柏餅と作る時に山にある柏の木を覚えていて、採りに行くことになっていた。今では山村でも、山から柏の木を庭に持ってきている家が増えた。山と暮らしの距離が遠くなったということだろう。夕飯の用意に裏の田んぼにお米を刈りに行く。こういう暮らしがカシミールにあるとテレビではやっていた。「おわて」では、この古い日本の暮らしを農家民宿という形で、多くの人に伝えているらしい。米作りは合鴨農法で、新しいやり方もやるらしい。この合鴨の肉がこの民宿の夕食になる。合鴨の雛も出荷している。合鴨は肉にするために、白い系統を選抜している。飼われている鶏は、写真では薩摩鶏のようでもある。おとなしいというから、地鶏と交雑しているのかもしれない。

農の会のことを考える上でも「おわて」の話はとても参考になった。農の会では普通の勤めをしている人が、「おわて」で経験できるようなことを、都会の隣くらいで実践しようという活動である。町場における暮らし探求だから、気お付けないと趣味的なものになる。逆に都会的な儲け仕事になる。あくまで、「地場・旬・自給」の原点を維持できるかであろう。農の会でも米作りをする。あくまで自給と思っている。自分が食べるための合理性を自覚できるかである。自給というものには価格が存在しない。世間は経済で回っている。この関係を間違うと、すぐ方向がおかしくなる。これが「おわて」のように山の中で家族でやっていれば、筋が分かりやすい。しかし、農の会のように様々な人が、様々な期待と価値観で関わる。そして農業で生計を立てようという人も混ざっている。そのことは困難であるが、より大切だと私は思っている。

昨日の自給作業:田んぼのコロガシ2時間 累計時間:23時間
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玉ねぎの作り方、中間報告

2013-06-12 04:22:04 | 自給
タマネギの収穫を終えた。1年間毎日1個は食べれる量採れた。上手に保存したい。タマネギは生活に欠かせない野菜の一つである。自分で作れば、驚くほどおいしい玉ねぎが出来る。売られているものとは味のかなり違う野菜の一つである。作り方の大原則は3つ。第一が良い苗を作ること。もう一つが、草を出さないことに尽きる。そして堆肥を多く使いたい。まず草はとことん取る方がいい。叢生栽培が好きな人も多いと思うが、玉ねぎに関しては、草は取れば取るほど良くできると考えて置いて間違いがない。草の問題は2つあるようだ。まず、他の作物を嫌う植物である。タマネギ自体は大きくなった時接触するほど近くに植えていい特殊な作物だ。たぶん野生状態でも、タマネギだけで占有したがる植物なのだろう。中央アジア原産と言われているが、野生種は発見されていない。栽培は古く、古代エジプトの栽培が有名である。日本への導入は明治に入ってである。江戸時代は観賞用で、食用にはならなかった。何故か不思議なことだと思う。

栽培方法は他の野菜類と性格が違うという意識を持って、考えた方がいい野菜だ。草を取るという事の意味は、根圏に独自の微生物を抱え込む植物だと思われる。しかもその微生物が、他の植物と相いれないもののようである。またこの根圏微生物が増殖するためには、土壌の性質の幅も狭いもののようだ。粘土分の多い、水を貯め込む土壌を好む。小田原でいえば、酒匂川流域の田んぼの跡地や、曽我丘陵の東側の方が作りやすい。久野のような、火山灰の影響の強い酸性土壌の強い地区では作りにくいようだ。加えて、日照の問題もある。日照は永く十分当たるほど良くできる。短い場合はよほど肥料分を多く与え、人工的な栽培をせざる得なくなる。その意味でも、草を生やしては駄目である。日が少しでも多く当たるように、わずかの草も取り除いた方が大きな玉になる。冬の間も雑草が繁茂する小田原のような気候であれば、草取りは重要な作業になる。

実際の栽培はまず苗が7割のウエイトだそうだ。私には良い苗作りはまだ出来ない。苗作りはセルトレーで行うと良いらしい。私の場合は苗箱で行って来てた。今年9月はセルトレーで良い苗を作る事が課題である。少量の苗を畑で作ると、コントロールが煩雑なことになる。良い苗を作るためにも、他の草は邪魔になる。苗箱には山土を十分に発酵させたものに、クンタンと堆肥を入れてもう一度1カ月寝かせてから使う。ここに、筋蒔きをする。ついでなので3箱作っている。暑い8月から苗土準備を始めるのでつい忘れる。9月に入ったら種まきである。種を播いたら上にはクンタンで覆い、涼しいところで管理する。セルトレーの場合、最初から畑に埋め込むらしい。並行して畑の準備する。120センチ巾の高いベットを作る。両側から、かがんで草が取りやすいためだ。早めに堆肥を十二分に入れる。クンタンも同時に入れる。土壌に腐敗臭があると、タネバエが来る。

10月は1カ月以上かけて、土壌にたっぷりと肥料分があり、練れた土壌にする。11月に入ったら、タマネギ苗を密植する。密植した方がよく出来た。これも感覚として不思議なことだ。寝かせてしっかりと押さえながら植える。冬の間の成長なので、霜で浮き上がるので深くはならないように、しっかりと埋め込む。後で踏んでやってもいい。植え終わったら一面をクンタンで地表を覆う。さらに覆うように藁を引きつめる。タマネギが埋もれないようにやるので面倒である。これをやるとやらないでは草取りがだいぶ違う。クンタンやわらが飛ばないように、雨の前で風のない時を選んで行うといい。生育もまるで違う。苗作りに失敗してもあきらめずに購入苗でやれば、11月から再スタートできる。今のところその方がよくできるので、がっかりしている。
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小麦の刈り取り

2013-06-11 04:11:18 | 自給

穂が出てきたころの小麦畑

小麦の刈り取りを行った。丸一日かかった作業になった。平日に急遽行ったので、参加者も少なく大変なことだった。たまたま昨日研修に来てくれていたMさんという方も一日作業を手伝ってくれた。もしいなかったら、出来なかったかもしれないほど重い作業だった。家の畑にある6条オオムギ(春雷)は1から2週間ほど早く、生育を進めた。大麦、小麦栽培を整理しておく。

10月21日  面積は768㎡。電気柵で囲われていて、7畝ぐらいしか作れない。21日に鶏糞たい肥を50体750キロ散布した。
10月22日  トラックタ―で耕す。相変わらず石が多い。
10月28日  午前中草刈り、
11月15日  トラックタ―による耕運。
11月18日  種まき。ごんべい「HS-120EH(LH)30cmウネ幅で播種。畝はまたかなり曲がる。
11月27日  発芽。揃っている。
1月27日   麦踏 土よせ。一部生育が悪いところがある。
3月24日   追肥として、生育の悪いところを中心にソバカスを播き、土寄せをする。
6月1日    家の畑の大麦の収穫
6月10日   麦刈り、(水分量17%)収穫はバインダー。そのままハ―ベスターで脱穀。乾燥。

六条大麦の種が野口種苗のホームページから注文した。1800粒で100ml、300円送料が別で430円1800粒(70グラム)長野県のnihon tanecenterと記載がある。この種を蒔くと、5坪に成るそうだ。2列に植えたのだが、畝の長さは20mくらい。実れば5キロの収穫に成る。6月9日に脱穀が終了して、何と収量が予想の倍以上の11キロになった。157倍にもなったことになる。大麦は大豊作である。それでも倒れるような様子もなく、作りやすいものだった。以前からやって居た大麦は、穂の長さが倍くらいあったが、背丈も高く倒れてしまう欠点があった。

小麦ニシノカオリの収穫時期は雨が多い。雨にぬれると小麦は品質が落ちるそうだ。と言って実が硬くならなければ収穫は出来ない。ニシノカオリは梅雨時に入る前に収穫できるように、早く実るように改良されたものらしい。水分計で25から30%になったら刈り取り時期とある。水分計での測定では17%であった。思ったより乾きが進んだ。小麦は肥料で取るというが、明らかにそういう結果が出ている。肥料の足りないところは、穂が小さい。分げつも少ない。家の方の畑は1畝くらいで、小麦の収量は正確に測っていないが、60キロはありそうだ。反収にすると、600キロを超えているくらいか。私が作ったパン小麦としては一番とれた状態かと思う。小麦の会の小麦は300キロは越えた位の収量である。7畝だから、反収にして400キロぐらいだろうか。これも良く取れたと思う。

昨日の自給作業:小麦の刈り取り8時間 累計時間:22時間
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久野川の一斉清掃

2013-06-10 04:41:50 | 地域
自治会の活動として、久野川の一斉清掃というものがある。6月1日舟原自治会では半分の人間が4つの班に分かれて、あちこちを清掃する。川掃除にあたる人員は18名であった。今年は副自治会長なので連絡係として参加していた。特に作業はしなかった。以前とは川掃除の方法が全く変わったということを知った。私たちの5組は、久野川清掃と言いう名前ではあるが、熊野神社の清掃担当だったので、川清掃のやり方が変わったことは知らなかった。こういうことは来年の為に知っておかなければならない。以前は、どこの組も本当に川掃除をしていた。河の中に入ってごみ拾いをする。投げ捨てらていた自転車を引き上げた覚えがある。上から見ているとカヤが茂って良く分からないのだが、すごいごみが川には落ちているものだ。特に、橋の周辺がすごいごみが投げ捨てられていることが分かる。しかし、基本的に川に入って掃除はしないことになったようだ。正確な理由はわからないが、事故があるといけないからということらしい。

川の中は掃除をしない久野川一斉清掃というのも変なものだが、自治会の活動の限界かもしれない。以前一斉清掃の日に中久野あたりで、川に落ちて腕を折った人がいたということを聞いた。このことが発端になり、川の中には入らないということになったのではないかと想像する。一方で中宿あたりでは、大きな重機まで入れて、カヤなどすべてを取り除いているらしい。確かにきれいになっている。これは地域の業者の人が重機や人材を投入してやってくれているらしい。取りだした植物はすべて堆肥にしているという。すごいことをやっているものだ。舟原あたりには、私が来た13年前には、カヤはこんなにはなかった。川面が見渡せる状態であった。現在川全体がカヤで覆われているような感じになって来た。土砂の流入が増えているからだと思う。上流域でがけ崩れがあり、今も土砂がかなりの量流れ込んでいる。これが石の間に詰まって、砂州状態になり、カヤが生い茂る。昨年の豪雨で河岸が崩れるほど激流が流れたのにもかかわらず、カヤはすぐ前の状態に戻った。

上河原橋の上には大きな檜が流れてきて、今も横たわったままである。これは役所のある人には連絡をしたが片付かなかったものだ。今回、川掃除の状況確認に、市長を含め役所の人が来たので、この木のことを話した。役所の職員が何とか片づけてくれるそうだ。昨年6月の水害のときには、河岸の崩壊が4か所あった。こういうときには、河川課管理の市の職員が上流から、下流まで一通りはみているものと思っていた。今回聞いてみたら、河川課にはそんな余裕の人員はいないのでやらないそうだ。私は豪雨が治まってすぐ、車で見れるところは見て歩いた。せいぜい2時間ぐらいだった。川がどう変わるか興味があったのだ。それで崩壊個所を確認した。当然、行政は知っているものと考えていた。そういえば市長のブログには、1かっ所の崩壊で済んだと書かれていて、おかしいと思った。河川課は市民からの通報に期待しているということである。

この市民からの通報を行ったために、ある自治会長から怒られた。自治会を通してくれということだった。自治会には改修してもらいたい個所の順位があるのだそうだ。勝手にそれを無視して行政に行ってもらっては困るということだった。そこで昨年の6月の時は、ある市の職員の方に、行政が見つけたということにしてほしいということで伝えた。こういうやり方は良くないのだろうが、これ以上ほっておいて崩れるのが心配だったからだ。田んぼをやっていると、川のことが気になってしょうがない。川が崩れれば田んぼを続けることが出来ない。本来であれば、川に入って掃除をすべきだ。そうでないなら、川掃除とは言わない。川に入ることが自治会としては危険ということであるなら、何らかの形で、河川の清掃をする方法を考えなければならない。行政は、見て回る余裕もないそうなのだ。市民河川清掃グループでも立ち上げる必要があるのだろうか。
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中国鳥インフルエンザのその後

2013-06-09 04:02:34 | Peace Cafe
鶏を飼っているので、鳥インフルエンザについては気になる点が多い。今回の中国での人への感染は、このブログでも当初から予想通り大した広がりはない。人ひと感染が起きていないということである。何故か、日本の社会全体が、こうした恐怖に過剰反応する。最悪の事態を考えてしまい、現状を正確に判断できなくなっている。鶏の間での感染だけでは、人ひと感染のリスクを高めるウイルス変化は起きないと考えていい。それは、鳥インフルエンザ自体がパニックのように問題になった、当初からの私の見方である。何故それが、明日にでも感染爆発が起きるかのように、騒ぎが広がるのかと言えば、WHOの姿勢に問題がある。WHOは自分たちの組織の存在をアピールしたいがために、リスクを強調する傾向がある。日本の女性医師のWHOの職員の海外の活躍など、何故かジャンヌダルクのように持ちあげられ報道された。あの医師の予測がどう外れたのかを考える必要がある。

中国での鳥インフルエンザの本当のところの実態は、情報不足で判断が出来ない。それは日本で発生した時も同じで、最近日本でも高病原性鳥インフルエンザの抗体鶏が見つかった。
宮崎県は3日、同県川南町の養鶏場の鶏からH5型鳥インフルエンザの抗体が発見されたと発表した。ウイルスは確認できず、他の鶏への感染もみられないことから、県は発症しても軽度の低病原性ウイルスに感染した可能性があると分析している。県によると、5月にこの養鶏場で2回実施した検査で、それぞれ1羽にH5型の抗体が見つかった。殺処分はせず、同養鶏場からの生きた鶏や卵の移動を制限し、半径5キロ以内の農場を立ち入り検査する。従業員らの感染検査は行わない。
詳細の報道はない。原発と同じで、風評被害を恐れるというか、どこの国でもあれこれ配慮して報道しない姿勢である。何故抗体が出来ているのか実に不思議である。どうもこの抗体に、ワクチンの問題はないのか。もし自然抗体が出来ているとすれば、すごい可能性のある発見である。櫻井よしこ氏なども「 最悪に備えよ、鳥インフルエンザ 」『週刊新潮』 2013年5月16日号に書いている。記事を読んでも何が理由で最悪になるのかがまったく書かれていない。恐怖心から騒ぎを大きくしているだけである。インターネットの世界でもこうした、単なる恐怖をあおるような記事がよく出ている。よく読めば全く内容がないことが分かる。中国を問題国にしたいという心理と、恐怖を煽れば注目されるという心理なのだろう。実はもう一つある。産業としてのワクチンの無駄遣いである。

インフルエンザワクチンの備蓄は、ウイルスに合わせて作り直し続けなければならない。しかも、保存も利かない。ワクチン会社としても、政府としても、いかに鳥インフルエンザがリスクを持ったものかを強調しなければ、この無駄遣いを続けることはできない。現代社会は不安社会である。この不安感を刺激すれば、膨大な税金の無駄遣いも正当化できる。悪い医師と、報道と、政府が結託、阿吽の呼吸で、拝金主義のネットワークが生まれる可能性がある。私のような責任のないものなら、鳥インフルエンザは大したリスクはない書くことが出来るが、責任ある立場の人は、一応リスクの方を強調する安全策を取る。そのために、どんどん鳥インフルエンザが、明日にも日本を襲うような妄想が社会に生まれる。たまに会った友人から、お前のところは鳥インフルエンザで大丈夫かなど聞かれることになる。誰にも今後の展開はわからないというのが現実である。その状況を利用して一儲けしようという人たちは動いていると思う。

野鳥が特に水鳥が、鳥インフルエンザの抗体を持っていることは、珍しいことではない。野鳥の中では、克服された病気なのだ。そうでなければその種の鳥は消え去っている。何万年の感染の歴史の中で今の形が出来たのである。野鳥を恐れることは全くない。もちろん捕まえて、刺身で食べるというようなことはしないに越したことはない。野生動物の中には、人間にリスクのあるウイルスが居る可能性は常にある。インフルエンザ抗体を持った野鳥やネズミが養鶏場に飛び込み、鶏に感染する場合がある。これだけなら、普通は終息してしまう。中国でも養鶏場でいくら探しても見つからないのが現状である。居ない訳ではないのだが、健康に飼っていれば病気に対して強いというのは普通のことだ。問題は、この健康が薬で守られた人工的健康であり、そのバリアを破られた時のこわさである。

昨日の自給作業:麦刈り、ジャガイモの収穫 田んぼ捕植え時間4時間、累計時間:14時間
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原子力発電所の輸出

2013-06-08 04:42:24 | Peace Cafe
トルコの原子力発電所建設計画で三菱重工業などに優先交渉権を与えるなどとした「戦略的パートナーシップの構築に関する共同宣言」や、原子力協定の締結などについて合意した。計画は、黒海沿岸のシノップに原発4基を建設するもので、三菱重工業などの受注が事実上確定した。読売新聞

最悪の事態である。日本の原子力事故が終息も出来ない状況で、何故外国に原子力発電施設を輸出するようなことが出来るのだろうか。安倍氏自身が述べるように、経済のためである。お金のためなら何でもやる。ゼニゲバだ。原子力発電を継続するためには、3つの解決すべき条件がある。一つは、安全性である。もうひとつが核廃棄物の処理法の確立である。そして、原子爆弾への道を閉ざすことだ。安全性については、現在審議が続いているところである。まだ完全には事故原因すら分からないと、国会事故調委員が国会で答弁しているところである。地震でどこまで被害があったのかである。その後の津波ではどうだったのか。そして、電源喪失による冷却不能に対してどんな影響を与えたのか。水素爆発が起きたとされているが、それはなぜ起きて、どう制御すればいいのか。安全についても様々不安要素がまだ存在する。これらを、わかりやすく答える義務が事故を起こしたものにはある。

大問題が放射性廃棄物の埋蔵計画である。地中処理が想定されていても、一向に進まない。そして、原発内に水槽を作り、危険な形で貯め込んでいるのが現状である。これは安全性もあるが、政治的な問題でもある。六ヶ所村にこのまま置いておくわけにはいかない。どこの国でも簡単には解決できないでいる。それで再処理問題が出てくる。再処理してプルトニュームを抽出すれば、今度は原爆の問題と絡んでくる。再処理技術は当分確立できない。「再処理してウラン235とウラン238とプルトニウムを取ったあとの高レベル放射性廃棄物をガラス固化して地上管理施設で冷却・保管し(30年-50年)、その後地層処分して数万年以上に渡り隔離・保管する方法である。」日本はこの方針である。しかし、候補地すらない。どこかの過疎地域に押しつけようとしても、さすがに受け入れる地域は今後とも出る見通しもない。これは世界的な傾向であるが、特に日本は地震国であり、何万年という地下埋蔵のリスクを受け入れる地域が出るとは思えない。

放射性廃棄物の日本に溜まっている量たるや、今回福島原発事故で放出した放射能量の数万倍だそうだ。こんな解決困難な状況でも、原発推進が経済のためにと言えるのだろうか。それは、目先の経済のためであり、将来の日本の経済の負担になるばかりだろう。そのように自分の国での始末さえできない、原子力発電所を海外に輸出することはやってはいけないことだ。まず自分の国での3つの問題を解決することだ。解決に何のめども立たないうちに、原発輸出など人間としてやってはいけないことだ。その程度のことが分からないゼニゲバには、なってはならない。経済さえよくなればという人が多いことはわからないではない。しかし、それが国家という単位でそうした理念を失うのでは、美しい国日本が泣いているだろう。

安倍政権は福島で原発事故ああったことを忘れたのだろう。確かに、自民党時代の原発推進政策は、まったく聞く耳を持たないものだった。裁判所も安全で問題が無いを繰り返していた。その結果事故が起きたのだ。しかも、その責任を誰もとろうとはしない。日本がもし原発輸出国になり、そのどこかで原発事故が起きた場合、その賠償を日本政府は取れるのだろうか。すでにアメリカ三菱重工製の原発では、損害賠償請求が起こっている。福島原発の始末さえ付けられないのに、輸出先の原発事故の製造者責任など取れる訳もない。世界の大きな方向は、脱原発である。原発をエネルギーの柱にしようという戦略はすでに失敗だったのだ。失敗にしがみつかず、一日も早く、次に進むべきことだ。自民党政権は過去の高度成長期に戻るような発想しか出来ていない。人から、コンクリートへだ。いまさら原発産業の推進もないものである。こんな陳腐な発想では経済の新展開が出来るわけがない。
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アベノミクスが危うい

2013-06-07 05:04:21 | Peace Cafe
株価は上がり続けていたが、反転急落を始めている。円も怪しい。当然のことで、実質経済の伴わない、為替の変動だけでは何も変わらない。安倍政権が打ち出す経済政策は、過去のやり方を復活させようとするだけで目新しいものはない。意欲的なものも感じられない。農業分野でいえば、懐かしい池田総理の所得倍増論がまた出てきたような感じだ。農産物の国際競争力が強調されても、誰も信じない。こういうことから株価は下がり始めたのだ。安倍氏が登場して3つの矢を打ち出すことを宣言した。金融緩和、財政刺激、経済成長戦略である。金融緩和は日銀総裁が、白から黒に代わって実行されている。財政の刺激はかつてない予算規模を組んだ。この2つは誰でも出来る口先のことだ。問題はこの2つの問題先送り策の間に、本当の意味の経済成長戦略を組めるかである。ところが、安倍氏が打ち出した、肝心な経済成長戦略だい3弾がまるでお粗末である。当然のごとく株価はさらに下がった。

『民間活力の爆発』。これが、私の成長戦略の最後のキーワードです。民間投資を喚起する。あわせて人材・技術・資金を生産性の高い部門へとシフトしていく。これによって一人あたりの売り上げを伸ばす。その果実を賃金・所得として家計に還元します。一人あたりの総所得は、10年後には現在の水準から150万円増やすことができると考えている」。ー―安倍氏  じつは自民党内で「真・三本の矢」ともいわれるのが憲法改正、靖国神社参拝、歴史認識の3テーマである。これも我慢して様子見をしているのは、参議院選挙を控えているからである。すべては大勝してからというのが思惑だろう。最近の安倍氏は選挙向きのきれいごとばかり述べている。しかし、株価というものは、きれい事などでは動かない。安倍氏の本質が徐々に暴かれてきているというところではないか。経済政策は1弾が「女性、若者の活用」2弾が「世界で勝つ、企業や農業の活性化」。今回の第3弾「民間活力の爆発」で出揃ったことになる。

「規制改革が成長戦略の一丁目一番地だ」として、電力、医療、インフラ整備など「いわば官業ともいえる世界を大胆に開放していく」と表明。公的ビジネスで民間の活力を引き出す考えを示し「民間の活力こそが(安倍政権の経済政策)アベノミクスのエンジンだ」と強調した。
 電力分野で小売りの全面自由化と発送電分離を実施する電力システム改革を進めるほか、環境アセスメントの期間短縮で風力や地熱など再生可能エネルギーの発電施設への投資を促すとした。電力関連の投資を今後10年間で過去10年の1.5倍の30兆円規模に増やすことも掲げた。
医療分野では健康産業を育てるため、健康・予防サービスへの新規参入者を法的に認定する仕組みをつくると言明。健康産業と医療行為との線引きを明確にしてビジネスがしやすい環境を整えるほか、健康保険組合などに病気予防に取り組むよう求めるとした。
 一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を巡っては「消費者の安全性を確保しつつ、しっかりしたルールのもとですべて解禁する」との方針を示した。保険外の「先進医療」を普及するため病院の負担が重い申請手続きを国が全面支援することも打ち出した。
 インフラ整備では、老朽化する首都高速道路に空中利用権を設けて民間マネーを呼び込む案を掲げた。国家戦略特区では都心の住居を増やすため容積率の規制を緩和。外国人医師の国内での医療行為を認め、インターナショナルスクールを設置しやすくすることで外国人ビジネスマンが家族連れで働きやすい環境を整えるとした。日経新聞より


それぞれに意味はあると思うが、大きな方向性に欠ける。日本の経済をどういう方向に進めるのか。これを示すことが政治の役割である。グローバル経済、TPPへの対応。法人税の考え方。新たな具体的な産業とはどういうものか。これを示すことが政府の役割だろう。ところがインフラの老朽化対策などやらなければならないが、前向きな作業ではない。民間活力が電力や医療の方向の修正程度のものである。全体に目新しさに欠ける。この政策なら日本の経済も変わるかも、こういう期待を抱かせるようなものが無い。それは安倍氏が悪いのではない。そういう日本の、あるいは世界の状況なのだ。規制緩和はもろ刃の刃である。一見経済競争を活性化するように見えるが、薬品のネット販売の自由化を考えればすぐわかる。経済が活性化する訳ではない。むしろ価格競争に薬品も巻き込まれることになる。価格競争は安全性に影響する。薬の許認可を簡単にすべきと言われている。薬品の市場は1兆円。それが、1兆2500万円になるという。そんなことが景気対策であろうか。薬がよく売れる社会の方が良い社会なのだろうか。

農産物の国際競争力強化で、所得倍増。これを経済政策に入れているが、農業にかかわるものとして、ありえないことと断言できる。一部の人の競争力のある地域の、特定の産物ではそういうことはある。農業の総生産額を倍増できるのかである。それが政治のはずだ。この農業分野の競争の激化で、条件不利地域の農村の疲弊はさらに進む。間違いなく過疎化が進み、中山間地は集落が消滅して行く。10年間で小さな農家を淘汰しながら、農民が半減したころ、所得は倍増するという思惑だろう。安倍氏の今の発言はすべて選挙目当てと考えた方がいい。つまり、大半の都市住民がそれを望むという考えだろう。農民は嫌なら止めろ、産業としての努力をしろ。これが国民の本音とみているのだろう。そして、真の3本の矢に進もうとしている。
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自給の手植え苗作り

2013-06-06 04:13:00 | 稲作

田植え後、ソバカスを播いたところ


苗代5週目の様子

今年の苗作りは、自給の手植え苗作りとしてはとてもうまくいった。これから消え去りそうな技術でもあるので、記録して来年以降につなげたいと思う。6週間の5葉期苗の苗床育苗法である。1、種もみの選び方 2、籾洗いから川での浸種 3、苗土の作り方 4、苗床の作り方 5、保温ビニールの使い方 6、苗床の水管理 7、セルトレーの置き方 8、セルトレーの播種法 などこれからの為に整理して置きたい。

1、秋に種もみをどのように採取し保存して置くか。
田んぼの中の中出来な、ごく一般的なところから採取する。3反のために、10キロほど別刈りして置く。特に良く出来たところから採取しない。と言って、田んぼの中でも不出来なところからも採取しない。ごく平均的なところから採取する。理由は、自家採種して行く中で、大失敗しないためである。特別に良く出来たところというのは、確かに魅力はある。しかし、何かがばらついた可能性もある。いいとこ取りを続けて居た結果、収穫期がずれてしまった経験がある。ごく平均的なところが結局は安全ということ。天才の子供はどうなるか分からない。凡人こそ人類。

2、籾洗いから川での浸種
籾洗いは春分の日に海水で行う。海水に出会うことで目覚めを呼ぶ。海水は普通の塩水選よりも濃度は薄い。それでも浮いてしまう籾もある。そして、久野川の上流の安全なところの流れ水にさらしておいた。野菜ネット3つに分けて、2重にして縛っておく。1ヶ月の間には大雨もあるので、毎日泥を流してよく洗う。全くの清流のように見えるのだが、毎日洗っても泥がたまる状態である。の水温は年によって高いこともあるので、14度以下になるように注意する。低ければ低いほどいい。それで1カ月付けて置く。

3、苗土の作り方
288穴のセルトレー播きなので、それほど苗土にこだわる必要はないが、よい苗土であるに越したことはない。苗土は春分の日の3月20日に山土をふるって、1坪ほどの小山にして米糠1袋を混ぜてブルーシートをかけて置いた。その2週間後真っ白い山になっているのを確認して、ほぐしながらよく掻き混ぜる。さらに、1週間後以降、白いカビが出たら、攪拌する。そのときに、そばがら堆肥4分の1、籾がらくん炭を4分の1加えて、山にして1週間したら完成。

4、苗床の作り方
苗床は水温を高めることが重要。一枚上の田んぼを代かきして水を溜めて、温たまった水を苗代に入れるようにする。苗代は全体を代かきをする。水漏れがないように丁寧な田んぼ作りをすることが大切である。出来る限り水平に均す。苗代にする予定の田んぼには、冬の間に2度養鶏場の発酵床を入れる。同時に前年の藁を堆肥になるように積んでおき、粗起こしの前に全面に散布する。もう一度養鶏場の発酵床を播く。3畝ほどの苗代に対して、30袋の床材を播くことになる。この作業は3月中に行い、セルトレーを置く前日にもう一度代かきをする。

5、保温ビニールの使い方
保温ビニールは気候によりことなるが、小田原では穴あきビニールが一番よい。穴のサイズは、45ミリのものでいいと思われるが、スズメのがいが心配な場合は、もう少し小さいものが良い。野菜の保温トンネルと同じ仕様で良いが、大きさは余裕のある大きめのものが良い。周囲は田んぼの土の中にしっかりと埋め込んでおく。しかし、ところどころ水が行き来できるように土を掘っておく。

6、苗床の水管理 
苗床は水位を自由に変えられることが重要である。水温は高いときで40度近くなる。低いと20度以下になる。水位は初期は浅くするが、乾いているところが無いようにする。乾きがあれば、一度深くしてまた落とす。水やりの感覚。一定発芽したところで深くして行く。深くすれば余計な種が発芽しないでくれる。一穴2本立ち位が良い。3粒播きと言ってもとても多く蒔く人もいる。水位は深くして、今度は水がなくなるのを待ってまた入れるということを繰り返すように管理する。二葉期を過ぎたころから徐々にセルトレーのぎりぎりまで水を溜める。その後はときには水を抜きながら、セルトレーいっぱいの水位にしておく。

7、セルトレーの置き方
苗代は出来る限り水平。前日に代かきをして水を抜いておく。深すぎ、柔らかすぎだと苗箱を置くことが出来ない。トレーの間に少し隙間を空けながら、置いてゆく、くっつけると水の廻りが良くない。苗にとって少しでも余裕がある方がいい。全部が置き終わったら、コンパネを載せてさらに4人が乗って密着させてゆく。この時水平を崩さないように密着させる。

8、セルトレーの播種法
種まきの24時間前に水から引き揚げる。外気に出している間にわずかに芽が動いて鳩胸状態になる。外はとても寒い日で、10度ぐらいまでしか上がらない日だった。種まき当日も寒い日だったので、このタイミングで川から引き揚げた。少し広げて、播きやすい状態まで乾くようにする。

昨日の自給作業:ソラマメ、ビワの収穫1時間 累計時間:10時間
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梅雨入りの間違い

2013-06-05 04:22:11 | 身辺雑記
気象庁の梅雨入り判定は外れた。外れたにもかかわらず、梅雨の晴れ間、梅雨の中休みなど相変わらずの対応である。過ちては改むるに憚ることなかれ。雨が降ったのは1日だけだ。梅雨にはまだ入っていない。私は以前から、14日が梅雨入りと考えていたし、それが例年の梅雨入りの時期で、沖縄が梅雨入りして1ヵ月後というのが平均的な姿である。沖縄が梅雨入りした5月の半ばに、6月14日に梅雨入りを予想した。小麦の刈り取りは12日か、13日と慎重に判断した。まさかの気象庁の関東までの梅雨入りでびっくりしてしまった。天気図から見て何を慌てているのかとびっくりした。何故、気象庁が外れるかと言えば、天気の傾向が変化していることを、コンピューターが読み切れていないからである。梅雨というものが変わり始めている。昨年も豪雨があったが、梅雨らしいじとじとした長雨はなかった。温暖化に伴う変化が最も大きな要素だ。過去のデーターにとらわれすぎるのもだめだろう。

農作業をしていると、天気の変化には敏感にならざる得ない。雨が降る前に種を播く、苗を植え付ける。畑の耕運作業ならしばらく晴れ間が続いた後になる。特に稲刈り、麦刈りなら、乾いていなければ絶対に作業が出来ない。グループでやることが多い農作業だから、天候の予想はかなりの精度が必要になる。お茶摘みの適期を2か月前に判断するようなことは、普通の農家ならない。田んぼでいえば、1年間のスケジュールをすでに決めて出している。当然その年の長期予報をしながら決める。一人でやるなら、梅雨の晴れ間でも、思い立って一気にさあーやってしまおうということが出来る。しかし、何日か前から作業の可能不可能を決めなければ、よいグループ作業にならない。これが間違うと、手順がすべて狂うことになる。今年の梅雨入り宣言には怒りを感じるのかといえば。まあ、そもそも信じていないから怒りは感じないか。コンピューターに怒っても始まらない。気象衛星の映像は、だれでも見ることが出来る。私のような素人でも、今後の展開はそれによってある程度は判断出来る。

確かに今日の天気予報は良く当たるようになった。それでも、グーの天気予報ははずれることが多い。最近は週間天気予測の信頼度がA,B,Cで表示されるようになった。その日の天気予測はアメダスを見て自分で決めることにしている。判断材料は多いほどいい。「漁師さんに日和見はどうするのですか。」と聞いたら、「これだよ。」と携帯を出した。という笑い話を最近聞いた。要するに材料をもとに、どう判断するかである。私は箱根の方の山の様子を見てその日の天気は最終的に決める。局地的な違いがある。足柄平野と舟原ではかなり天気が違う。標高差で150mの違いもあるが、谷間に雲が溜まるのか吹き飛ばされるのか。この違いは山の様子でその日の変化を考える。風向き、雲の様子。湿度。

天気予報では今日は洗濯肢指数がいくつ。上着は一枚必要。帽子はあった方がいい。夜のお出かけには、傘を持て。日やけ止めが必要。熱中症注意報。余計なお世話ばかり言っている。同じボリュームで伝えなければならないのだ。必要なのは天候を判断する材料の方である。判断はそれぞれが行う習慣にした方がいい。これは文化の問題である。親切のつもりであれこれ余計な指導をしたがるのが、最近の日本人の劣化の傾向である。そのために肝心の情報の方が不足する。天気予報で重要なことは、天気図の今後の変化の読みである。だから天気図を示しながら、概況を説明することが重要。後は自分で判断しなさいの方がいい。私が14日梅雨入りを判断して、麦刈りを失敗するのは小麦の会の迷惑である。相当真剣に判断する。もちろんそれでも外れることもある。しかし、自分で判断したのだから、責任は自分にある。
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製造業の危機

2013-06-04 04:12:54 | 地域
小学校の同級生と卒業以来初めて同じ部屋で泊まり話す機会があった。彼がカバン屋の家で生まれ、今カバン屋さんをやっていることは知っていた。前から彼は営業を担当していると聞いていたのだが、どんな仕事なのかは全く知らなかった。今度ある地方都市にカバンの工場を作るというのだ。廃業まで考えたたのだが、ギリギリのところで工場を作る方を選択したというのだ。60過ぎてこんなことをするには相当悩んだという。彼のお父さんは映画になるようなすごい人生を歩んだ人だ。むしろ同級生よりも、お父さんの方と接する機会がが多かった。91歳で亡くなられたが亡くなる前にもう一度話を聞きに行きたいと思いながら、それもかなわなかったのだが、その方が始めたカバン屋さんである。一見街のカバン屋さんに見えるのだが、広く営業をしているということは聞いていた。そういえば最近町のカバン屋さんというのは見かけなくなった。

同級生のT君はカバン屋さんの長男として生まれ。カバン屋さんを引き継ぐために、それは厳しく育てられ、引き継いで経営していた。そうして63歳までやって来たのだから、それなりの道のりであったはずである。しかし、何故遠い中国地方の町に工場を作ることになったかである。T君の営業していたカバンを作ってくれる工場がなくなったのだ。ここからの彼の話はとても興味深かった。T君が営業するカバンは彼自身がデザインしたものなのだそうだ。とても工夫したもので、工場のラインからすると、一度はずしてハサミを入れて、再度ラインに入れる工程が必要なのだそうだ。この一工程があるために、大きな工場ではやってくれなくなったというのだ。そもそも大きな工場というものが、日本にはなくなってきた。中国、ベトナム、と工場が移転して、国内には国産にこだわるわずかな工場が残っているに過ぎない業界だそうだ。残ったいくつかの工場にT君のカバンをやってくれるところがついになくなった。

カバンの布の生産自体が、今や東レ1社だそうだ。中国製はレベルがかなり低くて使えない。韓国製もあるが、今一つなのだそうだ。留め金でいえば、今や在庫がある限りで、これが終わればもうおしまいという状況だそうだ。留め金は日本の工場で金型を作り万単位で、生産していたものだ。ところが、いまさら万単位で作っても、売れるめどが無い。彼の所で使う単位は、50個とか、100個とかの範囲だ。特注は無理だ。それは縫うカバン糸までそうらしい。彼はある特殊な糸を使うことで、納得のゆくカバンを作ることが出来たらしい。その糸は他より数倍するが、カバン一つにしてみれば知れた価格。そういうところをケチらないでいいものを作ることが大切なのだと言っていた。すべての素材が消えてゆく、そんな状態だ。製造にこだわるようになったかは、彼は若いころ、カバンの製造から販売までをヨーロッパで勉強したらしい。しかし、家業の営業をしてゆくのに、製作の実際には入れず、カバンをデザイン企画することを選んだらしい。

そうした経験から、自分の納得のゆくカバンを作ることが、彼自身の満足になったという。そのために素材を吟味し、腕のある職人の居る工場を探し、ともに開発研究し作り上げるという道を選んだ。ところが、工場自体が海外移転する位だから、職人も育たない。もう納得ゆくカバンは作れないのか、悩みに悩むなかで、74歳の腕の良いカバン職人に出会った。その職人が一緒にやろうと言ってくれたので、遠く関西の向こうに工場を作る決断をした。大きくはない工場らしいが、若い人も入れて、職人を育てることもせざる得ない。すごい決断をしたものだ。T君の挑戦が成功してほしい。しかし、T君が自分の挑戦に悩んだのは、生業としては成り立たない可能性が高いということを感じているようなのだ。それなのにやりぬく覚悟をしたらしい。すごいことだ。たぶんこうしたことが日本のあらゆる製造業、職人の世界に起きているきがする。

昨日の自給作業:おく手タマネギの収穫1時間 累計時間:9時間
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田植えが終わる

2013-06-03 04:48:19 | 稲作


今年の欠ノ上の田植えは終わった。今年は、金、土、日の3日間少しづつ進めた。欠ノ上は棚田で水の回し方、切り方が難しい。水がなければ代かきは出来ない。水があるのでは線は引けない。そこで家から作業をしたり、下から作業をしたりで、調整し様子を見ながら作業を進める。田んぼが今年は2枚増えたこともあって、無理をしても1日では終わらないだろうということもあった。欠ノ上のメンバーも徐々に力が付いてきた。どのグループにも劣らない素晴らしい連携になっている。田植えまでの毎日、田んぼに行くと誰かが作業をしていた。みんなでやりたい作業を呼びかければ、すぐ必要な人数が集まる。そこでついつい、理想の稲作を進めてしまった。今まで、やりたくてもやれなかった完璧な苗土づくり。苗床の作り方も念には念を入れた。代かきも一部2度代かきを試した。今までは、代かきは植えられるだけでさらっとやるという考えであったが、今年は2度代かきの田んぼが3枚ある。

代かきは出来るだけ浅くを目標に進めたが、何箇所か耕盤が抜けている個所がある。実際は、どの田んぼも田んぼを作って4年目なのででまだ耕盤が弱い。水が抜けるのでよく代かきをしなければならないということがある。しかし、よく代かきをするにしても、浅く行う。そうすれば、根の酸欠も防げるという考えている。当然コロガシを何度か入れて、土を攪拌する予定である。今までよりは安定した代かきになったと思うが、なにしろ、石がまだ多い。大きな取り除けない石が、2番、3番、5番、7番にはある。実際の田植えは延べ人数で30名くらいで、時間にして9時間くらいかと思う。20人なら、8時間働いてやっと終わるという規模だろう。とても良く出来た田植えだった。欠ノ上グループとしてのチームとしてのまとまりがとても良くなってきた。役割や分担もだんだんに全員に広がって、田んぼ作業の全体を理解できるようになって来たと思う。

田植えが終われば水管理である。水が変則的な田んぼである。出来れば、1番からの水路と、3番からの水路で、全体の水管理をしたい。そして11番湧水だけである。そして初期から一貫しての8センチ以上の深水管理である。水は最後の9判の田んぼの排水口でポタポタ出ているくらいが目標。ともかく沢ガニが多く、穴をあけられるから、この場所の発見が重要となる。草を抑えるのは、ソバカス抑草法である。ソバカスを風上から流し込み田んぼの水面を覆っておく、風邪で偏ることもままあるから、根気良く覆う。しばらくすると、田んぼの地表に沈澱して微生物を増加してくれることになる。すでにイトミミズとミジンコはだいぶ増えていたが、これがさらに増加するようにして行く。微生物がトロトロ層を作ってくれることになる。今年は、2度代かきの田んぼとそうでないところがあるので、トロトロ層が作り出される違いも観察したい。

トロトロ層がよい田んぼの条件だと思っている。初期段階では、暑いトロトロ層がコナギの発芽を抑える。後半に入ると、このトロトロ層に稲の上根が広がる。トロトロ層が厚ければ、収穫も増えるとともに粒張りの良いお米になる。味も良いものになるのだろう。トロトロ層については、本当のところはまだ未解明であるが、今年の観察のテーマの一つである。代かきの仕方も1度と2度でトロトロ層が変わるのかどうか。水温の高い田んぼと、低い田んぼでは、トロトロ層は、作られ方が違うのか。次の作業はコロガシである。田植え後1週間が過ぎれば始められる。水入れが早かったので草が出るなら、すぐにも出始めるだろう。縦横コロガシ2階が基本である。そして夏の暑い時期の、拾い草。この程度で草取りが何とかなるためには、先手先手である。今年は今のところ、よいと思われることはすべて行った。苗も5葉期の理想的なものだった。今年の稲作はどういうことになるのか。楽しみだ。

昨日の自給作業:田植え、5時間 累計時間:8時間
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銃社会とTPP

2013-06-02 04:05:31 | Peace Cafe
いよいよ、TPPの準備会合に参加する日が近づいている。アメリカでは銃規制が出来ない国である。銃を持つことが正義守るために必要とされている社会だ。悪を正義の力で制圧すべき社会。日本から見れば尋常じゃない社会である。TPP交渉が始まるのだが、日本は銃を規制して居て、アメリカのライフルを販売することが出来ない。これは差別条項だということになるのだろうか。現状ではアメリカの銃所持が異常な社会であるというのは、日本人の大半が考えている。しかし、TPPのルールからすれば不安になる。軽自動車が日本では、人気が増しているが、これを差別条項だとアメリカの自動車会社は主張している。アメリカと日本のすれ違い部分は、徐々に高まっている。こういう問題は、国の在り方の問題である。アメリカ人は大きいから、軽自動車に乗れないだけかもしれない。国にはそれぞれの成り立ちがある。

国家にとって重要なことは食糧の確保である。外国からとやかく言われるようなものではないだろう。アメリカでは遺伝子組み換え作物が栽培されている。ヨーロッパも日本も、こういうことは自然を壊してしまうのでやるべきではないということが、一応は言われている。農水省は圃場実験はしているので、どこまで導入を遮るかは怪しいものである。自然界にない植物を作り、自然界に影響を与えてしまうことには、とても怖いものがある。しかも、植物は交雑する、食べたくないという人も食べさせられることになる。新しい病気の出現もあり得る。人間が踏み込むべき領域ではない。しかし、大規模農業経営者は、アメリカの尻馬になる可能性がある。きっと政府は国際競争力を持ちだすだろう。この場合、花粉が飛んでくるのだから、自給だから、勝手にさせてもらうということも難しくなるだろう。アメリカでは遺伝子組み換え作物を開発している、モンサントという会社は、飛ばした花粉が汚染した畑を、特許を侵害したと訴訟して歩いているのだ。

国家の主権がTPPによって影響を受けるということはあってはならない。労働賃金はどうなるのだろう。誰でもどこの国ででも働けるようにするというのは確かに良い。しかし、日本人が仕事を失うということになるのも現実である。アメリカはメキシコからの労働力の流入で、産業競争力を増したが、失業者は増大した。アメリカの問題は結局のところ能力主義の問題である。能力というものを正義の要素としている。努力したものが高い能力を獲得して居て、無能なものは努力しても無能かもしれないが、それはそれで仕方がないという社会だ。アメリカの権利社会は特許の世界である。日本とは著作権などずいぶん異なる。日本では著者の利益は、死後50年となっている。アメリカは100年を主張している。著作権を個人のものと考えるなら、死ねば終わりであるべきだ。こんなものに企業がしがみつく発想がおかしい。せいぜい遺族までである。これも文化の問題がある。

自由貿易という考え方の基本は正しいことだろう。しかし、国家の条件が異なる。北極圏の国もあれば、赤道直下の国もある。雨の降る国も、雨の降らない国もある。エネルギー資源の豊富な国もあれば、何も算出できない国もある。国家によって基本的な条件が異なる。異なる条件の中で、文化が出来上がっている。各国の独自性を生かし、育て合いながら、その範囲で自由貿易はおこなわれる必要がある。条件の良い、能力の高い国が、自由を正義として弱いものを押しつぶして、自分の利益を優先するのでは、良い世界は出来ない。その根幹となるものが食糧である。食料は各国自給を目指すべきだ。それが国家の自立の土台となる。食糧生産はその民族の文化と密接に結びついている。お米を食べる日本人に、パン食を強制するのはおかしなことなのだ。影響を受けるのは仕方がないが、日本人でなくなるのは間違っている。

昨日の自給作業:代かき、線引き、田植え3時間 累計時間3時間
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6月の自給作業

2013-06-01 04:07:04 | 自給
いよいよ田植えである。今年は,1日、2日が田植えである。今までで一番早い田植えである。これが地域の平均的な田植え日である。その1日が久野川の一斉清掃になっている。今年は自治会の役員であるので今日はとても困る。田植えもあるし、久野川清掃がある。こういうところでも地域が稲作から離れてきていることが分かる。田植えを少し早くしたのは、小麦の刈り取りもあるし、大豆の苗作りもあるからである。昨年は小麦から目が離れているすきに、イノシシにやられてしまった。今年は電気柵があるから大丈夫だと思っているのだが、スズメやハトの心配もある。田植えが終わっても、初期の2週間は気が抜けない。ここで田んぼのトロトロ層が決まる。深いトロトロ層を作り出すことが、6月前半の最重要作業である。だんだんにトロトロ層を作り出す技術が分かってきたが、まだ試行錯誤の研究段階である。微生物が作り出すトロトロ層を重視している。

トロトロ層形成を進める上で想定している考えがある。今までの体験で何となく考えていることだ。1、「水温が高いこと。」水温は30度くらいになるとミジンコなどが活発な活動を始める。苗床で見ていても、足跡のような水の淀んで水温が上がったところにミジンコが動き出している。生きものが動けば、トロトロ層は出来るようだ。2、「腐植質が多いこと。」緑肥の菜の花や、蓮華を漉きこんだところにはミジンコがわいてくる。長期的に堆肥を入れて、腐食質のおいい田んぼの方が生きものが湧いてくる。3、「微生物の餌があるところ」鶏フンとか米糠があると、ミジンコは大発生する。これは代かき後に餌として播く場合、事前に冬の間に播くものがある。苗床の後にミジンコが多い気がしている。4、冬季湛水あるいは春水田んぼのような「長期間水のある状態」も生き物が増える。5、耕し方や、水の入れ方、土壌の性質についても、トロトロ層形成に関係しているようだが、何が良い方法かはわからない。今年は1か所春水田んぼにしているので、どんな状態になるのか楽しみである。

小麦は予定では6月16日が麦刈りになっている。最後の田植えが終わるのが15日当たりになるということがある。小麦は今のところ良好な生育である。何故か早く色づいてきている。雨の降り具合で、晴れが続けば思い切って刈ってしまいたい。バインダーで刈り取ってから、すぐハ―ベスターに掛ける。粒にしてから干しておく。粉に出来るまで乾いたら、すぐに全量粉にした方がいいかと思っている。粉にして2キロづつくらいの真空パックにしてしまう。それで配れば、各家庭での保存が確実になる。大麦の刈り取りの感じでは、小麦も忽ちに終わるだろう。上手く、みんなの小麦と併せて出来ればと思っている。

大豆の種まきの予定が、26日の予定になっている。6月30日に緑化。7月2日土入れ。7月6日断根、差し芽。7月14、15日畑に植え付け。以上が予定である。小麦の刈り取りから、大豆の畑への植え付けまでの間に、畑を耕し、大豆を植えられるようにしなければならない。これは、家の方の小麦も同じに進めるが、麦の後には、やはり大豆を半分位作ってみようかと考えている。そのほかトウモロコシの抑制栽培を7月に行うつもりでいる。そのほか地場いキュウリの追い播き。秋ナスの栽培などもやろうと思う。ピーマンの追い播きも試しにやってみたいと思っている。いずれ麦を刈ってから余裕があればということになる。袋作りは、順調である。いつも畑で今一つの成績のナスがぐんぐん大きくなっている。山芋もなかなか見事である。

昨日の自給作業:代かき、均し5時間 5月の累計時間:44時間
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