私が子どもさんとつきあう部屋は、姿勢反応など裸にして調べますので、部屋は暖かくしていただいています。ホッ!
今日は、お家でおしゃぶりをずっとくわえさせていたお子さんがいて、「おしゃぶりはいかがなものか」の話になりました。
「歯並びがおかしくなりますよね」
「忙しい時になくと困るものね、口封じかな」
「でも、保育園ではなくてもすむようになっている」
唇は、生まれてきた赤ちゃんが生きるために、まずおっぱいを探すため、敏感な場所です。
でも、手が使えるようになってくると外界に働きかけることが楽しくなる。
外界に働きかけ、外界を変化させることで人間は進化してきました。
赤ちゃんを見ていると、楽しいと手が出るし、泣くときは手が引っ込む。
「楽しい」の語源は「手伸ばし」だとの説もあります。
だから、うんとあやして笑わせて、手が前に出るようにしてあげたいです。
ちょうど生後4か月ごろから、その積極性が出てきます。あやされて笑うのではなく、「あやしてちょうだい」と要求するようになる。
唇の刺激で満足していると、どうも、積極的に外に働きかけることがおろそかになりがちかなあ・・・と思っています。
与えられたおしゃぶりではなくて、指吸もありますね。
もちろん、指しゃぶりも絶対駄目なことではなくて、心の調節をするためにしていることもあります。
でも、手ごわい習慣にならないように、やっぱりうんとあやして手を前に出させることが大事かな。
大きくなっても指しゃぶりしている子でも、夢中で遊んでいる時はしゃぶっていないものです。
ア、それから、「泣いたらうるさいからしゃぶらせる」のではなく、「なぜ泣いているのかな」と考えてあげることが大事なのではないかな、との話にもなりました。
そんなささやかに見えることの積み重ねが、コミュニケーションの力を育てるのではないでしょうか。