
数年前に、ご近所のNさんからいただいたふうちそう(風知草)が大分増え、今、筋の入った若葉が目に痛いほどだ。
宮本百合子の「風知草」を思い起こし、欲しくなっていただいたものです。
「ほっそりとした葉が、かすかな風の渡るときにもそよぐ」と言った、百合子の言葉を思い起こしながら描きました。
「かぜしりそう」との呼び名もあるらしいが、百合子は植木屋さんが教えてくれた「ふうちそう」が似合っていると言う。
私も、「ふうちそう」のほうが「かすかな風の渡るときもそよぐ」姿をおもいうかべるのに、ぴったしだと思う。
「風知草」に描かれた、12年間の獄中生活から解放された戦後、宮本顕治と百合子(重吉とひろ子)の暮らしのスケッチは、私たちに多くのことを語っています。
重い内容を抱えているが、未来に明るさをもたらす風知草のように優しい作品だ。
今日は5月3日、憲法記念日です。
沖縄が本土復帰したときに沖縄県民は「憲法九条のある日本に復帰できる」と喜んだと聞いた。
しかし、基地の島沖縄の苦しみは増すばかりだ。
中国を旅したときに、ある戦争記念館で、日本の憲法九条が畳数枚分くらいの大きさに拡大されて展示されているのを見た。
そのそばに書かれていた文章は「これが日本の新しい憲法です」だった。
また、日本語版のパンフレットには「ここは戦争の悲惨さ、日本がしたことを学ぶ場所です。未来永劫に日本と中国が仲良くしていくために学ぶのです」と書かれてありました。
心打たれ、日本人であることが恥ずかしくもなった。
共産党員であることを誇りにも思った。あの侵略戦争に命をかけて反対した党だから。
戦後、中国の取った態度は立派だった。日本人捕虜の扱いにもそれは出ている。
中国とも緊張関係ではなく、話し合いで友好を深めていけるはずだ。日本があの侵略戦争を心から反省することが前提だ。
中国だって変わるはずだ。変わらない世界はない。
世界に誇る日本国憲法。
平和と命、暮らしを守るために、憲法を暮らしに根付かせましょう。
娘が仕事なので孫の世話があり、憲法集会に参加できないのは残念だが、思いは一緒。
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