中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

発達相談日・子どもへの被害

2009年10月14日 21時50分20秒 | 活動日誌
  我が家の前はドングリ公園です。秋は子どもたちがどんぐり拾いを楽しんでいます。



 A保育園で発達相談日でした。

 子どもさんの発達診断をして、お母さんと先生と懇談。朝9時から夕方6時までかけて、9人の相談でした。

 現場では、親御さんの労働の厳しさが、子どもに大きな負担をかけ、豊かな発達を阻んでいる実態が浮き彫りになっています。

 ある子は、朝7時から夜7時までの12時間を保育園で過ごしています。朝、パンを持って登園するそうです。お母さんはパート労働者、急に残業が入ったりして、その日の仕事の終わりがわからないと言います。

 外国人労働者のお母さんは、深夜の仕事。お父さんの仕事も厳しくて、一人ではこどもの面倒がみれず、2人兄弟の下の子を、本国のおばあちゃんに預けて働いているとのこと。派遣労働者です。

 お父さんが不規則勤務のお宅も多い。製造業で働くお父さんは、子どもとなかなかつきあえない。うちにいるときでも、夜勤明けで寝ている状態です。お母さんの負担は、どんなに大きいことでしょう。

 子どもたちに当たり前の暮らしをさせることができない異常さが蔓延しています。
 朝ちゃんとおきて、家族と食卓を囲んで朝ご飯を食べ、夕飯はお父さんがいない日があるかもしれないが、遅くても9時頃には眠れるような暮らしです。
 当たり前の暮らしが送れる中に、心通わせる豊かさが潜んでいます。

 でも、10時、11時にならないと寝れない子の、なんと多いことか。眠りのリズムも乱れて、「眠つけない子」「起きれない子」が増えています。
 発達の基本条件がこんなに乱れている。

 心の不安定な子と向き合って、子どもと親を支える保育士の悪戦苦闘の努力には、頭が下がります。その保育士も、やはり厳しい労働に苦しんでいます。

 異常な状態が、異常と感じられないで当たり前になっていることが異常です。

 特に乳幼児の発達は、人間らしく育つための基礎を学ぶ大切なときです。親の人間らしく働く労働条件と、保育内容の充実が急務です。
 
 それなのに、鳩山総理は待機児童を無くす名目で「保育の一元化の促進」方針を出しました。政府の出している「一元化」は私たちの望む「一元化」方向ではありません。
 インクルーシブ教育の名の下に、人員配置や条件を豊かに整えることなしに、むしろ安上がりにするために、障害別になっている学校を統廃合するのと、同じような考え方ではありませんか。

 保育園の帰りは、現実の厳しさに少し重い気持ちになりました。

 
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