中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

楽しく充実した人生の一つの形

2022年09月17日 08時11分10秒 | 活動日誌
この頃、知り合いの出した本を何冊か読みました。
 
自分のすきなことに、あるいは人生のけじめに、何かに取り組む姿に励まされます。
 
 
本はその一つの形だと思うので、いろいろな分野で、年令を経ても「これからが人生」と、日々を楽しく充実させる暮らしをしている方はだくさんおいでだと思います。
 
大いに共感します。
 
 
先ずは、東北大学時代の夫の友人で宇都宮で医師をしている天谷先生の「文学のふるさとを訪ねて」。
 
 
天谷先生は文学部に入りたかったが、父の勧めで医学部に。当然東大に入るつもりでいたのですが、ふとしたことで勉強に熱が入らなくなり、東大は無理だとなったそうです。
 
 
お父さんは「医学部をやめても東大に」と勧めたそうですが反抗して東北大医学部に。「まぐれで合格した」と言っています。
 
東北大のS寮で夫と仲間でした。
 
 
古希をけじめに、本来のやりたいことを・・・とそれまでの随筆をまとめられたのがこの本です。
 
 
これがすばらしい。何という読書量と知識、そして作品のとらえ方。
 
文学の故郷を訪ねるための旅をずっと続けてこられた、文学へのこだわり。
 
夫より先に読んでしまったので「僕の代わりに感想をだしてくれ」と。代わりではないが、懐かしい友人の天谷先生に感想を書いて投函しました。
 
それは昨年のことで、最近読み直したのです。
 
 
 
次は、「タンポポっ子」。
 
 
FB友だちの加藤雪孝さんのお連れ合いの書いた短編小説です。もう一冊、詩集を頂きましたが、ここでは「タンポポっ子」のご紹介を。
 
 
わたしはよし子さんとはお会いしたこともないのです。でも、作品を通して、とても身近に感じられました。
 
 
よし子さんの子どもをみる目線のやさしさ、登場する子どもの気持ちも伝わってくる。
 
 
よしこさんは保育士さんで園長先生もされた方、その経験が存分に生かされた作品でした。
 
 
先ず、次のページを早くめくりたくなるようなドラマチックな展開と構成の魅力と文章力のすばらしさ。
 
 
今の子どもの置かれた悲しい実態を告発もし、「未来がある」と明るく終わる。そう受け止めました。
 
 
よし子さんも、自分が保育士として働いてきた証を残したいと考えたそうです。
 
 
そして、今日は最後になりますが、元赤旗記者の藤原義一さんの短歌集「あなたに贈る短歌の花束」です。
 
 
この本も、だいぶ前に頂いたものですが、俳句や短歌や詩集とは、何度もめくってみるものですね。
 
 
一時、赤旗記者として長野県に配属された藤原さんですが、最近、赤旗で訃報を知りました。
 
 
そして、やはり赤旗記者で、私が中国の旅をしたときに合流してくださった、当時中国の特派員をしていた小寺さんからもお電話で訃報をお聞きして、同年令だけに大変残念に思ったことです。
 
優しい方でした。短歌にも花を題材にしたものも多い。
 
 
こんな短歌もありました。
   
 
 
            この夏は 長野各地で ほれぼれと
   ノウゼンカツラ  オレンジの君
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