保育園で発達相談の仕事日。
やっぱり先生の実践の話は、いつもとてもいい。
4才を過ぎたAちゃん、まだ言葉でのやり取り、コミュニケーションが難しい。
2語文、3語文が増えてきたところです。
だけどニコニコ、やる気満々。自分では難しいケンケンやスキップも、友だちを見て何とかやろうと頑張る姿に励まされます。
さて、Aちゃんが急に変化した出来事があったという。
それは、担任の顔と名前が一致した時から。
初めて自分の名前を呼ばれたとき、先生はすごく感動したと嬉しそうに話してくれました。
その時から、「〇〇ちゃんとあそびたい」など、要求が出せるようになってきたと言います。また、「いやだ」と言えるようになったと。
また、大きい声も出せるようになったそうです。
すごいことですね。
「何故、先生の名前がわかるようになったら、変わったのだろうね」と話し合いになりました。
毎日顔を合わせて暮らしているから、覚えるのはあたりまえではないのです。
その力を獲得するにも困難なお子さんの育ちとお付き合いしていると、ふつうは深く考えない事でも、実は隠されているたいせつな本質を教えてもらえることはしばしばです。
私は先生の努力で深い信頼関係を育てて来たから、名前を覚えたのだと思うし、また、Aちゃんから見れば、先生との付き合いから自分の思いを伝えたいという要求が育ってきたからだろうと思うのです。
名前をよべば、受け止めてもらえる。こんなに嬉しいことはない。
あなたと私との特別な関係ができる。名前で心の通路が明確にあけられた。
だから、Aちゃんの心は躍動したのではないか。
こんな素敵な育ちをつくれる先生がたは、すごい。
いい実践報告をお聞きしました。
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