蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

記憶にございません

2019年10月04日 | 映画の感想
記憶にございません

全く人気がない総理大臣黒田(中井貴一)は、投石に当たって記憶を喪失してしまう。それを知った秘書官たち(ディーン・フジオカ、小池栄子)は、彼らのサポートで職務を続けさせようとするが・・・という話。

監督・脚本の三谷幸喜さんの(本作の裏話を綴った)ブログが面白かったので、けっこう期待して観に行ったのだけど、悪徳大臣が心を入れかえて善人になる“いい話”になってしまっていて、喜劇部分が付けたしみたいに思えて、ちょっと残念。
やっぱりシチュエーションコメディって、ナンセンスなところに魅力の源泉があると思うので、起承転結のはっきりしたハッピーエンドストーリーだと違和感がある。

中井さんが“いい人”を演じると、似合いすぎていて破綻がなくて面白くない。中井さん演じるサイテーな総理大臣が悪行を重ねる場面がもっと多かったらよかったように思えた。

わけがわからないハチャメチャ喜劇だと興行的に厳しい(前作の反省??)とみて、万人ウケを狙ったのだろうか?だとすると(興行成績がいいみたいなので)大当たりなのだが。

小池さんが総理夫人の代わりに踊る場面が、私としては最も笑えたのだけど、場内の反応はそこまででもなかった。

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