あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

新書 『線路を楽しむ鉄道学』

2009-08-07 22:34:56 | 鉄道
 午前中から「ゴロゴロ」鳴って蒸し暑い日でしたが、とうとう17時過ぎ
から1時間余り激しい雷雨、短いながら停電もあり、夕方のニュースで
は、わが所沢市では1時間に43㎜の雷雨だったことが告げられました。

 今日のテーマは、最近話題の多い鉄道の本です。

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 8月1日付朝日新聞東京本社版夕刊に、下のような記事が出ていて、
鉄道をテーマにした本が売れていることが報じられています。


 この記事では、以前に当ブログでも紹介した、「週刊 鉄道絶景の旅」
(集英社)や「週刊朝日百科 歴史でめぐる鉄道全路線」など、分冊形
式のものや、男性誌などで鉄道向けの特集を組んでいることが紹介され
ています。

 多少鉄道に興味を持つ私が、最近買った鉄道ものとして、これとは違
う新書版を紹介しましよう。

 新書版としては、2月24日の当ブログで、中公新書の『電車の運転』
を紹介しました。


 これは、電車の運転のプロから電車の運転について、さまざまな角度
から取り上げたもので、現在は10版を越える売れ行きです。

 今回紹介するのは、今尾恵介さんの『線路を楽しむ鉄道学』(講談社
現代新書・本体740円)、初版は5月発行、私は6月に購入したので
すが、すでに3刷でした。



 今尾さんは、鉄道や地図、地名に関する本をつぎつぎに執筆されてい
て、昨年の鉄道本のヒットとなった新潮社の「日本鉄道旅行地図帳」の
監修もされています。
 
 地図なしではウオーキングが出来ないといってもよい私は、今尾さんの
著書は幾つも愛読しています。

 前に紹介した『電車の運転』が、運転者側から見た鉄道の内幕的なも
のなら、こちらは、その電車や列車に乗って鉄道旅を楽しむために知って
いると役立つことが、たくさん盛りこまれています。



 内容は、「線路を観察する」、「いかに山を越えるか、いかに曲がるか」、
「車窓から見えるもの」、「「路線」を知る」、「鉄路でたどる鉄道史」の5章
で構成されています。



 「線路を観察する」では、『電車の運転』でも述べている線路の幅や線
路際の標識などについて記され、以下、全国の急勾配区間、峠越えや
カーブを曲がる技術、車窓から見えるいろいろな地形、トンネルや鉄橋
のこと、鉄道の路線名、乗り換えの話、ナゾの線形、その鉄道路線誕生
の目的、引込線が語る近代史といったことが盛りこまれています。



 今尾さんお得意の、地形図や地図も随所に組み込んであり、現地の
イメージの理解をより容易にしてくれます。

 私はもともと、自動車での旅より鉄道旅の方が好きでしたが、これを
読むと、鉄道旅行がよりいっそう楽しめそうな気がします。




 

 

    
コメント
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