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新島旧邸

2011-01-21 | 建築巡り・街歩き【京都】


同志社大学キャンパスツアーの前に同志社大学創設者でもある新島譲の旧邸へ見学へ訪れた。
明治11年建築のコロニアル様式の外観を取り入れた和風寄棟住宅。





玄関は意外に小じんまりして簡素な造り。





私邸ではあったが1階部分は学生や教職員が集う公的な場として利用されていたそう。
この応接室は教室として、又職員室として使われていたという。





家具類も当時のものでアメリカから取り寄せた洋家具の他に日本製の洋家具もある。





応接間にはセントラルヒーティングが備わっていて、この鉄の扉を開けて薪を燃やし、
温めた空気を各部屋に通じるパイプで送るようになっている。





八重夫人愛用のオルガン。





当時、台所は土間形式が一般的だったが土間を用いず床板を張った台所。
オーブンの煙突の跡なども残されていて、クッキーやワッフルなどの洋菓子も焼かれていたのではとこのこと。





洋書がずらりと並ぶ大きな書棚がある書斎。八割が洋書。
本の入手が困難だった時代、学生たちはここを図書室のように自由に利用していたそう。





新島譲の死後八重夫人が洋間を改造して造った茶室。





1階、2階の三面にはバルコニーが巡らされ、夏の暑さ対策に屋根の庇を深くし、床を少し高くして風通しをよくするなどの工夫が。





トイレは外国人のお客さんを考えてか、なんと洋式になっている。
日本初の板張りの洋式トイレだそう。





階段は和風の箱階段に。





二階の居間。
当初は二階にある寝室、居間の四室全てが板敷だったそう。





部屋の隅にはセントラル・ヒーティングの吹き出し口。

日本の大工によって設計、施工されたそうだが、機能的な当時では最新の設備が整えられた洋の生活様式の中に
ところどころ和風がうまく調和した興味深い邸宅だった。



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