m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

濱田庄司展

2009-01-18 | 美術館・ギャラリー他


東洋陶磁美術館にて濱田庄司展が始まったので、同じくやきものに興味を持つ大学時代の友人Oちゃん(いちおう幽霊マイミク?でもある)と一緒に訪れた。
民藝運動の一員としてもおなじみの濱田庄司のどっしりとした大らかな作品の雰囲気が好きで、Oちゃんと作品を見ながらあれやこれやと話しつつ楽しく鑑賞できた。
ここは撮影OKなので多彩な作品の数々から少しピックアップ。





柿釉文打鉄絵 角皿
濱田庄司が好んで作っていたといわれる角皿は食器として使いやすく、濱田家では揚げ物用に使っていたのだとか。
中央部分には濱田のトレードマークともいわれる糖黍文が描かれている。
幅が31cmもあるほんとに大きな角皿で家族が多かったのか?お客さんがよっぽど多かったのかなあ?と思わず想像・・






白釉黒流描 大鉢
濱田が得意とした技法のひとつ、ひしゃくで黒釉を大胆に掛けたもの。
流描を15秒程軽々とこなされているのを見て驚いた人が、早すぎて物足りなくないか?と問うと15秒プラス60年の経験とみたらどうかと答えたという逸話が残っているという。






掛分指描 壷
指で文様を描いた「掛分指描」も濱田の代表的な技法の一つ。
今回、指で描かれた文様は鉢にも抹茶茶碗にもいろいろな器に使われていた。






鉄砂 茶碗
ほのかなピンク色がかわいらしい茶碗だった。

個展で小鉢を出品した時に、夏茶碗にちょうどいいと買って行かれた方がいたのがきっかけで抹茶碗を作り始めたそう。
抹茶碗は見る人の眼が特別によく利いて思いがけなく張り合いがあったのだとか。





バーナードリーチと共に英国で3年の作陶生活の中で西洋の伝統的なやきものにも魅せられ、帰国後も西洋風のピッチャーを好んで作っていたという。
フォルムが素敵・・





塩釉彫絵 花生
シンプルな彫絵模様が形と共にとても愛らしい雰囲気があって好き。





柿釉 紅茶器
3年間英国で暮らし、本場英国式のアフタヌーンティーに親しんだ濱田にとって、紅茶は日常生活の一部だったそう。





掛分指描 土瓶
濱田庄司の土瓶やポットの形はほんとにいい形だなあ~とうっとりしてしまう・・





小皿にちょこっと付いたかざりがアクセントにもなって、実用的でもあるなあ。

約200点の作品、とても見ごたえがあり、これから自分が作るものの参考にもしてみたいなあ~ととても楽しめた。


コメント
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