ランシモ

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もうひとつの弘前、禅林街と江南鉄道

2016-05-02 15:18:51 | 鉄道

弘前は自転車を借りて走り回ると丁度よい。

禅林街(寺町)はこの辺りだろうと、目星をつけてシャカ・シャカ自転車こぎ15分くらいで、弘前駅から観光客だらけの弘前城を過ぎ、しばらく行くと超ひなびた禅林街につきます。

この禅林街には33軒の曹洞宗寺院が集められています。

一本道の両サイドに、お寺がずらっと並ぶ禅林街は、異様な雰囲気の寺町です。

禅林街の入り口には黒門と赤門があるそうだが、修理中で影も形もなかった。

街の中には小売店さえなく、曹洞宗の立派なお寺が一本道に続いています。

かっては禅林街は、弘前城の出城の意味があったとされているけど、、、。

長勝寺の有名な三門はいかにも古そうなたたずまい、、、。

この三門(山門とは書かない)と鐘楼はかなり古くて、京都あたりの保存状態のよいお寺と違う。

とくに鐘楼は1300年あたりのものと言われて、建物がボロ・ボロなのが悲しい。

鐘には北条の名が刻印されていて、中央政府と津軽の関係性が読み取られる重要な資料です。

鐘楼の建物はガタガタで、鐘と同じく1300年建立なのかも。

貴重な文化財なんだろうが、、、!

禅林街の入り口方向を長勝寺から振り返る。

杉並木と桜が綺麗に手入れされています。

観光客が異様に少ない。

弘前城のあの混雑は何だったんだろう。

お寺におさらばして、市内探索に戻ります。

長勝寺のお隣の公園は、まさに北国の春。

弘前のお墓は見晴らしのよいところにおかれている。

いやはや弘前のお墓は牧歌的です。

お墓など興味はなかったが、ここ弘前のお墓は春を謳歌している。じっと聞き耳をたてると空から唱歌が聞こえてくるようだった。

岩木山の麓のお墓も丘の上にあって岩木山をいつも眺めている。映画のワンシーンに使えそうなくらい良い味がある。たそがれ清兵衛のような武家さんが通りかかってもおかしくない、、、。

「清兵衛さんここでお別れいたします」

「うむ、あなたさまも、お元気でいてくだされ!」

「では、しつれいーーー」

そんな会話が桜の木々の合間から聞こえてきました。

実はここも高台で見晴らしがよい。

ジャーン

どうです、、、弘前の方々は死者の霊を大事にしているのかも。


それから自転車で弘前市内に戻って、、、乗り鉄として江南鉄道をチェックです。

その道すがら、自転車をこいでいたら5重塔が見えるじゃないですか。

最勝院の最北の5重塔でした。お参りをしてお賽銭をやろうとしたら、賽銭箱がなかった。弘前大学の女子学生まで賽銭箱を探してまごついていた。陸上部のジャージを着ていたので、声をかけてしばしマラソン談義だった。

それから江南鉄道の始発駅「中央弘前駅」へ向かった。

うーーーん

これが駅舎なのか???

ひなびた地方のスーパーじゃないのか???

あるいは、昔地方町にあった百貨店と書かれていた、何でも売っているお店???

おおよそ始発駅のイメージじゃない。

場末感がハンパじゃない。

裏に回ると、、、うーん線路があるーだった。

使っているのか使っていないのか心配になる。

しかも人っ気がないし、、、。

錆びている気がするし、、、。

でも自転車の数が多いので人はいるときにはいるのだろう。

ところが、、、こんな辺鄙なおおよそ観光地じゃないところにも、中国人の若いカップルが嬉しそうに物珍しそうに見ていた。弘前城の桜見物に来られたのだろうが、中国人の探究心には感心します。

もしかして、あの中国人は廃墟マニアだったのか、、、。

と感慨にふけっていると、間もなく電車がゆっくり到着。

賑わいが出てきたぞーーー。

大鰐温泉までちょっくらローカル線の旅ですよ~~~。

いい感じで日が落ちてきました。

大鰐は何にもないJRと接続している駅でした。

あー今はJRじゃなく第三セクターの青い森鉄道かと思ったら、やはりJR奥羽本線だった。

しかしJRと言ってもスイカが使えなかった!

何にもない旅、何にも目的のない旅、見るべきものを期待しない旅が、これほどまで気楽で肩の荷が降りるとはねーーー。

しかし、ベタベタと貼られた紙、もっと整理できんのかとーーー現実に戻されます。

いかんいかん、整理整頓などは糞食らえーーーですね。

そうそう、こんな日暮れの通学が、普通の日常がいいんですよーーー。

今思うと大鰐温泉でも泊まってくればよかった。

おわり

弘前城の夜桜

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/937485d3f0bf6de1165624ac5ff016d9

春爛漫、弘前城

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/840e262e9e835622f5ac61fa6348f0de

遅い東北の春

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/527fcf8933e567e41709eaf73563779f

弘前から岩木山へ自転車(ママチャリ)で

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/ff07fdaee984e5cc7f3c430a1ab155fd


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2 コメント

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旅情と日常 (KIM)
2016-05-02 21:16:20
shimoさん

鉄道の夕暮れは日常生活を思わせます。私は直感的に通学する中高生を妄想しました。
弘前岩木山と聴いて太宰治を連想しました。昔NHKで放送していた大河ドラマ「いのち」の舞台でもあります。橋田壽賀子原作、三田佳子主演でした。私が小学生だと思います。
レンタサイクル、千代田区&港区が共同経営?しているのを思い出しました。乗り捨て場が多いので便利そうです。
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Unknown (shimo)
2016-05-03 17:28:57
ローカル鉄道の夕暮れは、学生の方々には日常ですが、私たちにとってはノスタルジーです。
あの頃は日頃のことに精一杯というか、明日の先のことを考えていなかった。親がいて遊び仲間がいて世界はそれっきりみたいだった。
あの夕日を見て、、、これだと思いましたよー、いいところに学生がいてね、、、。
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