ランシモ

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大鰐温泉のひなびたところが私にドンピシャ

2017-05-16 20:56:04 | 鉄道

今月の連休は東北旅行でしたが、弘前には泊まれずに近くの大鰐(おおわに)温泉に泊まりました。

連休中の弘前に宿の予約もせずに行ったのが大間違いで、駅観光案内の入り口に今日の宿はどこも満員と張り紙してあった。しかも宿の斡旋は観光協会ではしませんと大きく宣言してあった。

あちゃーーーと思ったが、行き当たりばったりの旅しかしない私には、いつものことなので慌てません。

弘前近郊の町を当たればダイジョーブ、今回は車だし移動はお手の物ですから。

昨年、弘南鉄道に乗って大鰐温泉までローカル鉄道で往復していましたが、えらく、、、えらくひなびた温泉だなーと感心していた。

東京近郊や関東にはない位のひなび方(さびれ方)だった。

大鰐温泉は弘南鉄道の終点であるけれどJRも通っていました。

電車の車窓からは弘前の先に、遠く岩木山がくっきりと遠望できました。

プラットフォームで立ち話、学校帰りのようです。

絵にかいたような日常風景でしょーーー。

甘酸っぱい思い出が、ぎゅっと濃縮している光景です。

これこれ、これが見たかったんだよーーー。

幼いころの原風景を見ている感じかな。

毎日、毎日繰り返される日常の光景、、、それがなくなったり、それから遠ざかると、、、この何でもない日常がなつかしくなるんですよーーーきっと。


大鰐の駅についたら乗客が数人降りるだけ、駅舎には誰一人いなかった。

ふと、気が付くと、、、ひとり旅館の番頭さんらしき人が、くるりと背を向けてトボトボと温泉街のほうへ戻っていく姿を目にした、、、。

あーーーこの日、この時間、この列車では大鰐温泉に降りる宿泊客がいなかったんだなーとーーー他人事ながら心配したものです。

だって、会社だって暇な時があって、仕事が欲しけっど電話もかかってこないよー、どうなっちゃうんだろう、なんて番頭(経営者)さんは心を痛めることがありますものねー。

他人事じゃないでしょ、明日は我が身に感じたのです。

それで、今年は弘前に泊まれなかったら、、、大鰐温泉だったらどこでもいいから泊まろうと固い決意で来たものです。

電話したら夕食はできないが朝食付きだったら泊まれますよーとの返事だった。

うれしくて、弘前の桜を堪能してから、15Kmほど離れた大鰐温泉に行きました。

狭くてショボい部屋だったけど、私には満足だった!

どーーーも、豪華で立派で高価な温泉や宿、ホテルだったら、反対に居心地が悪くなるようだ。

私は貧乏性なんでしょうーね。

ウニトロイクラが苦手なのも、そのせいかもしれない!

それで翌朝、このひなびた温泉の朝食に感激した次第です。

宿泊料金は朝食だけだったので8640円でした。

全く豪華じゃないけど、私の好きなものばかりで、、、大きなホタテが美味しかったのーーー!

満足しました。

お話を聞いたら、大鰐温泉はこんな感じでひなびているけど、山の上に「星野リゾート、大鰐」があって、そこは、、、すごく繁盛している、、、と。

最低価格が3万円だと、、、それでも大鰐ではそこしか満員にならないそうです。

ひなびた温泉旅館は、ひなびたまま存在している。

山の上の、豪華な「星のリゾート、大鰐」は裕福な方たちでいっぱいだそうです。なんという格差なんだろう。星野に泊まれる裕福な方たちは、大鰐温泉は立派で豪華だと思って帰られることだろう。

満足、満足なんだろうか?

実際のその他大勢の大鰐温泉街は、いつ無くなってもわからないほどの存在です。

でもなー、そこでも古くからの営みがあるんだよ。

どっちがどうかなんかじゃないけど、貧乏性の私には大鰐温泉街が性に合っていた。

パンフレットはえらく立派です。

きっと星野の手が入っているんじゃないかな。

そういえば駅前に町営の日帰り温泉施設があった。

時間が合わなかったので立ち寄りができませんでした。

 

昔、房総の銚子に行ったとき、街道筋を走っていて、ふとローカルなスーパーに立ち寄りました。

海からそれほど離れていなかったので、サンマが1匹50円で売っていました。

へーーー安いなーーーしかも新鮮だぞーーーとえらく感激して、相棒と店内で騒いでいたら、一人の年配の女性が、、、「このさんま美味しいのよー、毎日この50円のサンマを食べられて幸せなの」とのたまっていて、腰を抜かさんばかりに感激したことがあった。

物欲の塊や、名誉欲の塊は都内で仕事をしたり住んでいると嫌というほど目にします。

こんな50円のサンマで感謝、感激できるのは、この年配の女性は仏陀の化身なんかじゃないだろか、、、と思わず手を合わせたくなった。

 

旅に出ると、日常とは違う価値観に出会うことがあり嬉しいですね。

軽井沢の星野温泉は、星野リゾートになる前からよく知っていました。古い感じの坊ちゃんの時代からあるような旅館でしたね。どこまでも広大な敷地で、今の経営者に変わってからカッコ良いリゾートに仕上げました。軽井沢に泊まったら、星野の敷地を横切って、縦横に野山を走り回ったものです。軽井沢はどこでもトレイルランニングですよー。

2017年 弘前城の花筏(はないかだ)

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5cbf56f836627ad684ad1648b93327d9

2017年 弘前の桜まつりは寺山修司の世界

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/3774def65742b0990f14f92765696222

2016年 弘前の桜、春爛漫

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/840e262e9e835622f5ac61fa6348f0de


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