つちのこカメラシリーズ⑲
ニコンD100(NikonD100)
2002年02月が発売日だから、11年前になる。600万画素のデジタル一眼レフは30万円だった。今では一眼レフの入門機種だったら1500万画素で4万円あたり。たった10年でも隔絶の感があります。
それだけ世の中が変わったということ。
ケレン味のない使いやすい機種でした。
Low(生の画像)で撮って現像するとD100の能力が生かされるという。
私はJpegで撮ることが多かったので、能力を活かしきれていなかったのだと思います。
Lowで撮ってプリントで納品したときの印象では、6×7でネガ撮りプリントより良い仕上がりだった。
何より元からデジタルなのでネガをスキャンしてPCでフォトショップ加工するより、はるかに仕上がりが良かった。
600万画素でも通常では十分なシャープさがあった。雑誌などは1000万画素あっても、印刷の網が荒いので同程度にしかならない。PCで拡大してみると600万画素と2000万画素は歴然としていたが、実際の印刷物やWebでは画像を落として使うぐらいですから。
機材至上主義の方は使いたくないカメラでしょう。以前、2000万画素のカメラが故障で使えなくなったとき、このD100を引っ張り出しました。ところが画素数が1/3のこのカメラでも十分印刷に使えたのには感心デス。そんな話はいっぱいあります。
シャープさはそれほど気にならないけど、感度を上げて撮影した時のざらざらは時代だなー。といてもちょっと前の機種7000辺りでも不満だったが5300になったら、増感性がビックリするほど良くなった。700に匹敵するぐらいだ。D100は普通に使っていたりLowで普通に使ったら充分に今でも使えます。高感度領域は私には使えないぐらいのレベル。人それぞれだから何ともいえない。フィルムカメラと比べているぐらいだったら、充分です。それくらいデジタルカメラのレベルはフィルムカメラを越えています。写真学校の人や、プロカメラマンがフィルムに味と言ってるのは(スゴく多い)回り道にしか過ぎないと思う。写真の本質はデジタルだとかフィルムの違いにあるわけじゃない。技術が進歩したらデジタルじゃなくなってもかまわないのだ。今ごろフィルムがどうのこうのと言っている方は、無知な人達を愚弄しているのだろう!
Nikon ホームページ
http://www.nikon.co.jp/news/2002/d100_0508_02.htm
1.8インチ液晶モニターが小さいのが 古めかしさを感じます。
D100はAFレンズだけではなくAIレンズにも対応していて、これ以後に登場したD50などとは一線を期している。
バッテリーの持ちがよく、どんなに撮ってもバッテリー切れはなかった。1000枚までひとつのバッテリーで撮れれば十分です。
マニュアルの時は右手の人差し指でシャッター速度を、親指で絞りを操作します。
プログラム、絞り優先オート、シャッター優先オート、マニュアル露出は左のダイヤルで変えます。
感度、画像サイズ、WB(ホワイトバランス)は左のダイヤルで選んで右の親指と人差し指で操作。
このダイヤルがわかりやすく使いやすい。
いまでは、ダイヤルやプッシュボタンで操作が一般的です。
ボディーの上が微妙なカーブを描いています。
視度調整はファインダー横のレバーの上げ下げ。
測光方法も選べます。
時代を感じるのがオートフォーカス・ポイントの少なさ。
D100はわずか3点です。
CFカードは一枚だけ。
このバックの作りはゴチャゴチャしていて、最新のデジイチはすっきり整理されている。試行錯誤していた時代だからねー。
一番のウイークポイントはゴミ、ホコリ対策がないことです。
ミラーショックも比較的少ない。フィルム時代の一眼レフよりミラーが小さいからだ。
AIレンズは連動しないが装着は可能です。DレンズやAFレンズから露出が連動。
メイドイン・ジャパンでした。
そうそう最後に使ったのが某銀行の入社式の記念写真。ここ一番でミスレないので、D3XとD100を並べてシャッターを切った。表情その他もろもろが良い方を選んだら、これで撮ったものを納品。全く品質に問題がなかった。
むろんLOWで撮影してフォトショップとNX2で現像加工しました。
バッテリーの持ちが良いのが一番の特徴だと思う!
Nikon D40x デジイチ第二世代
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20140217
NikonF4 MD
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20140113
Nikon F MD ①の記事は
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080224
Nikon F3p MDの記事は (F3本来の姿です)
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Nikon FM ポラボディーの記事は (プロ専用ボディーです)
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070804
Nikon FE2 の記事は (ベストセラーでした)
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Nikkorex Fの記事は
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20090530
Nikkorex 35の記事は
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20060223
ニッコール24mm、28mm、トキナー28mmテスト
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20091210
ニッコール50mm、マクロ55mm、マクロ60mmテスト
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20110710
ニッコール135mmF2、F3.5 ソリゴール135mmF3.5テスト
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20090805
このカメラでどのような写真を撮影されていましたか。
D100が出てきた頃は、35mmフィルムカメラがデジカメに急激に変わってきた頃です。プロの世界では35mm版はすぐにデジカメに取って代わられた。早かったですねーーー。
ブローニーを使うグラビヤ系が最後まで645が残っていました。ペンタとマミヤの645が最後まで残っていた。66のフォーマットはあまり使われなくなっていて、ハッセルやマミヤにつけるマガジンタイプが徐々に出始めた。金額が最初の頃は300万円もしたのでプロ専用機だった。今では画素数も上がり何分の一の値段になった。
D100では35mmの代わりなので雑誌のグラビやか取材ものから使うようになった。最初は機種ごとの色の管理が難しかった。ニコンとキャノンでは発色が違う、メーカーの発想が違いますから。キャノンはJpegで発色がキレイになるようで、ニコンはJpegの発色を抑えるような考えです。そのまま使うならキャノン、手を入れやすいのがニコンといった感じかな。
カタログで数百枚の仕事では、フィルムの場合、フィルム代&現像代、それにテストフィルムや段階露光があるから、費用に大きな違いが出てきます。雑誌ひとつの企画で50万円もフィルム代&現像代がかかったら、そりゃデジイチが100万円でも、すぐに元が取れます。
私の経験でもプリント納品の場合では、サイズの大きな67で撮影、フィルムスキャン、プリントより、最初っからデジイチで撮影したほうが仕上がりが良かった。プリントがプロラボでもデジタルになってきたので、入稿はデジタルに変換しなきゃならないから、フィルムの必然性が全くなくなったのです。プリントも昔ながらの引き伸ばし機ではなくプロ用デジタルプリント機ですから!
今では、プリントの時は撮影は最大画素で撮るけど、プリントに回す時は画素数を落として入稿しています。最大画素で撮るのは加工した時の精度に影響があるからです。
実際、今のデジタル機器はオーバークオリティーで、適当な使い方が要求されます。
初めての一眼レフをD100にしました。送料込みで7000円で入手。それで、裏庭に来る鳥を撮りたいのですがレンズを教えていただけないでしょうか。
お忙しいところ申し訳ございませんが宜しくお願い致します。
D100はCCDの汚れに気をつけていれば、今までのニッコールレンズが使えますので、使いやすいカメラです。
鳥の撮影は300mmぐらいが平均なので、100mmから300mmまでのズームレンズが便利じゃないでしょうか。手ブレ防止が必需品だと思います。ニッコールだと値段が高いけど400mmまでのズームレンズがありました。
慣れてきたら単体レンズも考慮に入るかもしれませんね。
そうです、aiニッコールは露出計が連動しないけど、デジタルなんで撮ってみれば、良いか悪いかすぐにわかります。撮りながらモニターを見ながら露出を合わせます。デジタルは便利です。
レンズマウントは合うけどレンズの形でD100に合わないニッコールもありました。でも、45年前のレンズでもだいたいOK。