デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



映画『マイ・ガール』(1991)を見た。

作品の"マイ・ガール"という言葉は少年トーマス・Jが主人公を慕う気持ちと、出演者の一部と、エンディングに共通というか関連を見出せる。しかし作品の主人公が11歳の少女ベーダであり、思春期をむかえた彼女の夏のできごととそれに伴う彼女の心の成長をテーマにしている以上、タイトルは作品の体を成していないように思えた。制作者がそのことを分かっててこのタイトルを付けたのか、商業的にタイトルの印象を強めることを先行させたのか…。
他残念だったのは、作品がテンプテーションズの歌う詞なしには読み取れない、もしくは歌がストーリーに劇的効果を演出するものとして用いられていることを期待して映画を鑑賞したこともあって、肩透かしを食らったように思ったことである。
作品のタイトルで羊頭狗肉の面、テンプテーションズの歌の効果がなかった面を除き、思春期をむかえた11歳の少女の夏を淡々と描いた作品としてみれば、作品は佳作といえる。子役の演技がとかく注目されがちだが、私はシェリー役を演じたジェイミー・リー・カーチスの等身大の演技が最も光るように思う。

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