デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



停留所を示す標識の一つ

多くの車が通り過ぎて行き、そのなかにはトゥクトゥクや緑色タクシーやピンク色タクシーも多く、何度もタクシーを止めようかと思った。21時を過ぎているとはいえ、担いでいる荷物を下ろし足に挟んでぎ立ってバスを待っているだけでもだんだん汗がにじみ出てきた。やっぱり南国タイは暑い。
15分ほど待ってバスが来た!


タイに入って最初に乗ったバスの車内はこんな感じだった

やってしまったら、こなしてしまったらどうってことのないことでも、初めてのことだと本当に自分でもできるのだろうかと思ってしまうものである。たとえそれが、外国でバスに乗車したり、カフェに入って屋外席で紅茶をすするようなことであってもだ。
しかし運転手に合図を送りバスを止めてもらい乗車してしまえばそんなことはどこ吹く風だ。来たバスはクーラーのついていない一番運賃の安い赤色バスで、もっとも節約できエキサイティングな移動方法をさっそく体験できた。


私のほかにも観光客が乗ってきたようだ

乗車すると料金回収係りの人が筒型の料金箱を持って運賃を回収に来る。20バーツ札でお釣りが13.5バーツ。お釣りと乗車券を渡された。
降りたい停留所名を書いた紙を料金回収係りの人に見せたら目的の場所に向かうバスであることが確認できた。その際、傍に座っていた松葉杖ついたおばさんと目が合って、タイ語で「私は旅行者です。タイに初めて来ました」と言ったが発音がまずくて通じなかった。それでもおばさんが何か私に語ってきてくれたが、なんの単語も聞き取れなかった…。やはり着いたばかりで現地の人との雑談は難しかった。おばさんはすぐに降りたが、降り際の「サワッディー・カァー」は聞き取れた。



バスはスリーアユッタヤー通りを快調に飛ばしていった。全開の窓から入る風はとても気持ちよく、車内の板張りの床や固いプラスチックの座椅子と金属製の手すりの感触、長い年月まわりつづけているようなエンジン音とバスの振動は、昔当たり前のようにあったものを思い出した。そして思わず「ヒャッホー!」と叫びたくなる気持ちがこみ上げてくるのだった。
誤解を恐れずにあえて書けば、旅行先の国によっては今の日本じゃほぼ体験できないことを当たり前のように目の当たりにすることできて、それを楽しみに行くのも旅の醍醐味の一つじゃないかと思う。地域にもよるが、今の日本でバスの窓を全開に開けれて、そこから顔を出せるようなバスが走っているところって希少だろうと思うのだ。外国に来て、バスの窓から顔を出せるだけで開放感に浸れる感覚がたまらないと思うのは、きっと私だけじゃないはずだ。


バスを降りて

目的の場所が近づくと料金回収係りの人が親切に教えてくれた。なぜかバスを見送りたい気持ちになった。

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