デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



左の青年のポーズは!(笑)

ここ連日、山の麓や火床で声をかけられた旅行者と山に登る機会にめぐまれた。一昨日は愛知の年配の夫婦と、昨日は韓国からの三人の青年旅行者とである。
いずれの機会も楽しく話しながら、話題によっては込み入ったことまでおしゃべりしながらだったのだが、昨日の韓国の青年たちとの登山はとてもおもしろかった。
拝観できる寺が16:30閉門で間に合わなかったゆえ、その代わりとして火床で京都市を一望するために登ってきた彼ら。なぜゆえに大文字の「火床」があるのか、火床がある所が頂上なのか、といったことを私に訊ねてきたことから、ブロークン英語で(お盆の祈りの行事ながら)ちょっとしたお祭りみたいな雰囲気になる8月16日の五山の送り火という行事があること、火床で薪が燃やされて市内から「大」の文字を仰ぎ見ることができること、などを話すと、彼らは純粋に驚いていた。
陽が沈みもう暗くなってきていたが彼らが頂上まで登りたいと言ったので、案内することにした。頂上に着き、下山するまでの間に彼らと話した「文化」の話題は、正直おどろくべきものだった。私が未成年の頃に熱烈にはまり込んだ漫画やアニメ、小説のことを彼らはよく知っているのだ(笑)。「スラムダンク」「るろうに剣心」「名探偵コナン」に留まらず、彼らは石原さとみの熱烈なファンであることも高らかに語ってくれ、最近のロンドン五輪のメダリストや浅田真央や安藤美姫のこと、あげくに少し前まで日本の中年女性の多くがペ・ヨンジュンに熱を上げていたこと(彼らは「ヨン様」という通称まで知っていた)にいたっては私も声を上げて笑ってしまった。
下山の途に再び火床まできた時、彼らに写真に写ってくれるよう頼んだ時がこれらの文化の話題の共通性の最たるもののように思う。左の写る彼のポーズを見て私はすぐに察した、彼は「ジョジョ立ち」が分かるのだと。この写真の直後、「ジョジョの奇妙な冒険」は好きか?とたずねたら、やっぱり大ファンだという。


「ロッテ」のクッキーをもらった

彼らは下山後、大阪の宿に向かい、明日韓国へ帰国するのだという。音楽の話題のあと「ずっと忘れない、いい思い出になる」という彼らの言葉がうれしかった。銀閣寺前のバス停まで行き、彼らが京都駅行きの5番のバスに乗り込みバスが走り去るのを軽く手を振りながら見送った。

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