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浦和社長、横断幕問題で経過報告=Jリーグ(時事通信) - goo ニュース

私は、このニュースについてツイッターやフェイスブックその他で、横断幕を掲げた人物および浦和レッズのことを人種差別主義者と決め付け叩いている人が大多数だという印象を抱いている。(横断幕に書かれた言葉はこちら
しかし、この横断幕に書かれた英語を読んで、横断幕を掲げた人物および浦和レッズのことを叩いている人たちの中で、ニュースを知る前に横断幕の語を「差別的情感が伴われている」と心底から感じ精神的苦痛を受けたという人は、ほぼいないと私は思う。公民権運動が始まる前のアメリカ南部や南アフリカに住んでた人ならまだしも、私も含め大多数が横断幕の言葉が、"(ニュースで初めて)英語圏の世界および英語を流暢に扱う人にとって差別的と捉えられかねないことを知った"というのが"本音"なんじゃないのか。にもかかわらず自分の無知を棚に上げて、「あんな言葉を横断幕に掲げるなんて信じられない!」とバッシングの尻馬に乗って息巻いている、つまりニュースを踏み台にして自分の知識・見識の無さをにわか治療してからのバッシング便乗行為じゃないのかと。この場合の only の語感のどぎつさを知らなかったとしても別に恥ずかしいことじゃない(またはいい学習の機会と考えればよい)と思うし、大体、日本に住んでいる人のなかでバリバリの英語を話す人を相手に排他的感情をぶつけて only を使う機会がある人およびその機会なんて、どれだけ存在しているというのだ。
私が察するに、おそらく横断幕を掲げた人物は一般的な日本人同様普段英語を使う生活を送っておらず、「3月8日の試合の浦和レッズのスタメンとベンチ入り選手」を見て、差別意識というより「劣勢な状態で戦うレッズを誇りたい」、たとえネガティブな意味でも「外国人助っ人が居なくても俺たちのチームは強い(という挑発)」という程度の気持ちで横断幕を作って掲げた気がしてならない。逆に言えば横断幕を掲げた人物は、Jリーグに在籍する外国人選手を格上として尊敬し一目置いていて、同時に外国人選手に対しコンプレックスを抱いているサッカーファンであるともいえるように思うのだ。
この横断幕の件については調査されるらしいがどのような調査結果になってしまうかは分からない、でも少なくとも、顰蹙を買う行為だったかもしれないことの検討と今後の応援マナーへの過敏な対処から、おそらく英語に疎い人間のファン心に(外国人に対して)なんら悪い感情を持ってなかった可能性すら踏みにじるようなことだけはやってはならないことだと思う。

ところで、この横断幕のニュースで、あぁそういえば!と思い出したことがあった。ずばり6年前のこの件だ。けっこうおもしろく騒がれたものだったが、日本人であろうが外国人であろうが、外国語に対しては案外(というかほぼ?)いい加減なものだ。いい加減なままで良いとは言わないが、いい加減であることを自覚してなお真摯にアプローチし続けるなら、相手も親身になってくれたり気持ちが通じたりするものだ。せめて、横断幕を掲げたサポーターを叩く人たちも外国語で(物事に対し衝動的に早急に決め付けない大人の精神に自ら成長するよう)「がんばる」と少しでいいので思って欲しい。Yes, I'm fight...違った、 I'll do my best.

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